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【スポーツ】

[フィギュア]紀平フィーバー、凱旋帰国 次は真央以来12年ぶり高1全日本制覇

2018年12月12日 紙面から

カナダから帰国し多くの報道陣に囲まれる、フィギュアスケート女子の紀平梨花=成田空港で(斉藤直己撮影)

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 フィギュアスケート女子でカナダ・バンクーバーで開かれていたグランプリ(GP)ファイナルを制した紀平梨花(16)=関大KFSC=が11日、成田空港に帰国した。2005年の浅田真央以来となるGPデビューシーズンでのファイナル制覇とあってテレビカメラ約20台、報道陣約80人が殺到。次戦は21日開幕の全日本選手権(大阪)。注目を集める16歳は06年の浅田真央以来となる高校1年での優勝へ気持ちを切り替えていた。

 まばゆいフラッシュに目を丸くしていた。成田空港に詰めかけたファンは約100人で報道陣は約80人。11月のフランス杯後に帰国した関西空港とは倍以上だ。過熱するフィーバーぶりに「すごい大きなことをしたんだな」。ウサギのぬいぐるみを持って到着口から出てくる姿は少女そのものだが、紀平の目は早くも凱旋(がいせん)Vへと向かっていた。

 「全日本選手権は自分の中で緊張する試合。いろんな方の期待に応えたい。今回の反省を踏まえて完璧な演技がしたい」

 平昌五輪女王のザギトワ(ロシア)を倒した今大会、勝因の一つを「気持ちのコントロールができるようになった」と分析した。「緊張したら負けると思って試合に挑んだ。練習と思って集中しようと。だから練習通りの出来だった」。ただ、全日本選手権の舞台は地元・関西。友だちも関係者も多い。優勝候補としての重圧もかかる。同じ心理状態で臨めるかがカギを握りそうだ。

 16歳での全日本制覇となれば、現在4連覇中の宮原知子(関大)が初制覇した2014年以来だが、宮原は3月生まれで当時高校2年生だった。高校1年での優勝は、浅田真央が初制覇した06年以来12年ぶりとなる。05年の浅田真央以来となるGPデビューシーズンでのファイナル制覇に続き、またしても「憧れの存在」という真央ちゃんに肩を並べることになる。

 「トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)の調子を下げないようにということと、靴がだいぶ軟らかくなっているので、壊さないように練習しないと」。ここまでの結果を「85点」と自己採点した新星は“練習通り”で日本一を目指す。 (兼田康次)

 

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