ディナーショー

 今日は衆議院議員当選を目指す維新の党の伊藤俊輔先生を応援するディナーショーに参加してきました。去年もそうでしたが、今年も大変な盛会でした。


クリニックとの関わり

今を去ること5年前ほど、伊藤俊輔先生のお父様であり、元国土庁長官であられる伊藤公介先生に、我がクリニック開院の祝賀パーティにご参加してもらい、素晴らしいスピーチを頂きました。ホームページからその時の写真を見ることが出来ますが、その時以来の御縁で、伊藤公介先生からそのご子息の伊藤俊輔先生を応援するディナーショーに毎年お誘いを頂いているのです。

 

私の席

 去年は妻が一緒に参加してくれましたが、今年は妻に所用があり、私一人の参加となりました。ショーの会場はクリニックの祝賀パーティを行った同じ会場、町田にあるホテルラポール千寿閣です。もともと緊張しやすい私は、誰も知り合いがいない中で、誰と相席のテーブルになるのか、ちょっと不安でした。

ちょっとした孤独
 ショーの開場は夕方の6:30分で、私は10分ほど前に会場につきましたが、10人ほど座れる円形のテーブルには私以外には誰もおらず、さらに不安になりました。20個以上並んでいる他のテーブルはほとんど満席で、おそらく見知ったる方々同士で、すでに楽しいおしゃべりに興じておられたからです。


社長さん

 私がやや緊張しながら、騒がしい中、一人で着席して数分間経つと、そこに現れたのは10名位の、町田の同じ会社に勤める方々でした。ありがたいことに、とても気さくで気持ちのいい方達でした。たまたまテーブルで私の真向かいに座った方が、その会社の社長さんだったのですが、着席するや否や、私が何も言わないうちから、「何を飲まれますか?」と見ず知らずの孤独な私に丁重に聞いてくれ、飲み物を勧めてくれたものでした。


役立った名刺 

 社長さんからお気遣いを頂いた後に、多めに用意していた私の名刺を、すぐにテーブルの全員に配らせていただきました。名刺を見た社員さん全員がすぐに打ち解けてくれました。ショーが始まると、社長さんの指示一下、私は全く動く必要もなく、社員の方々にテーブルごとに運ばれる飲み物や食べ物を取り分けていただきました。見ず知らずの私を、「先生」と呼んでお気遣いいただき、全くありがたいことこの上ありませんでした。


社長さんのユーモア

 パーティの主催者の伊藤公介先生がご挨拶にテーブルに回ってこられると、豪快でユーモアあふれる社長さんは、「今日は先生をつけてくれてありがとうございました。これでも今日はみんな酔っぱらっても大丈夫です。」と愉しげに言ったものでした。

伊藤公介先生
 こういう場で、いつも当意即妙な伊藤公介先生は社長さんと顔なじみらしく、「主治医をつけさせてもらいました。鹿島先生とはいろいろな関わりがあるんです。これから皆さんはまごころクリニックに割引でかかれますから。」と応じました。私は割引の話は初めて聞きましたが、一緒に笑うほかはありませんでした。


大人しめの社員さん

 豪快な社長さんが、「先生を飲ませちゃって」と社員さんにすすめ、何名かの社員さんが私のところに何度かビールを注ぎにこられ、普段お酒を全く飲まない私は多少酔いが回りつつありました。その私の様子を見ていたものと思いますが、隣に座っていて、それまで私とほとんど話さなかった大人しめの社員さんが、急に立ち上がりました。

社員さんの慧眼
 すると、会場の飲み物のコーナーから私にジョッキのビールを運んできて勧め、「ノンアルコールですから」と耳打ちしてくれたのです。見ず知らずの方の、誠に心暖かいお気遣いに、とても感銘を受けました。そのあとは勧められるビールと並行し、ノンアルコールビールを飲まさせてもらうことで、酔いすぎずに済んだのです。


中村美津子さん

 ディナーショーの主役は、紅白歌合戦に15回出場している大演歌歌手の中村美津子さんでした。65歳とは全く思えない、可愛らしい笑顔がとても素敵な女性でした。65歳という年齢が認知症が好発する年齢に差し掛かっていることを考えた時、40代でも通用するようにも思える、彼女の若々しさと全身から発散されるエネルギーは全く特筆すべきものでしょう。全く計り知れない日々の自己鍛錬のなせる業と、ため息をつかざるを得ませんでした。

川の流れのように
 当然のことなのかもしれませんが、1時間半のショーの最初から最後まで笑顔で愛嬌を振りまき、あらゆるリクエストに応え、数十曲を熱唱した彼女のプロ意識には、全く脱帽でした。
ただ、伊藤俊輔先生がリクエストした「川の流れのように」だけは、ちょっと高音部が厳しいように感じられましたが、それでも素晴らしい美声でした。


控え目な手

 中村美津子さんはマイクを持ち、宴席から差し出される多くの手に握手しながら、ショー会場の宴席を回ってくれました。彼女の笑顔と愛嬌に魅了された私は、私の脇まで来たとき、どうしようか悩みながらも、恐る恐る手を差し伸べました。

大歌手の気遣い
 しかし、隣のテーブルには熱狂的なファンらしき女性が数名陣取っておられ、同時にたくさんの手が差し伸べられたのを感じた私は出した手を遠慮がちにひっこめそうになりました。しかし、心優しい中村美津子さんは、そんな私の遠慮を感じたのか、眼すら合わせられない私の手をしっかり握ってくれたのです。全く感激の至りでした。


むすび

 政治にも演歌にも普段は縁が遠い私ですが、出席してみると、いろいろな思わぬ気づきや出会いがあり、とても有意義な会でした。多少の不安を感じても、どんな時でも、見ず知らずの方と人と親しくできる機会はいつも大変貴重なものだと思いました。