【サッカー】森保監督、来夏の南米選手権はA代表で臨む 特有のずる賢さ学び、経験値アップ!2018年12月12日 紙面から
日本サッカー協会は11日、東京都内で記者会見し、2019年の日本代表各カテゴリーの年間スケジュールを発表した。南米サッカー連盟の招待で20年ぶりに出場する南米選手権(6月14日開幕・ブラジル)に、年齢制限のないA代表で参戦することが正式に決定。選手招集の拘束力がないため、森保一監督(50)は「幅広い年代で代表を組むことは考えられる」と語り、各クラブとの交渉次第では“B代表”の編成、2020年東京五輪世代を招集する可能性を示唆した。 森保監督たっての願いだった。日本協会側は当初、2020年東京五輪を見据え、五輪世代のチーム派遣を検討していたが軌道修正。強豪ぞろいの南米勢とのガチンコ勝負は願ってもない「アウェーで貴重な強化、経験の場」として、指揮官自身がA代表での参戦を強く望み、かなえた格好だ。 森保監督は「本気の南米を相手にした経験を元に発展していきたい。南米のチームには、われわれが成長するために(マリーシア=ずる賢さなど)学ぶべきことがまだまだある」と語った。 ただ、来年1月のアジア杯(UAE)とは異なり、他大陸連盟の主催大会である南米選手権には招待国という立場上、日本協会側に選手招集の拘束力はない。また、Jリーグも大会期間中は中断しないため、国内外を問わず、選手の招集に関しては各クラブとの交渉となる。 チーム編成の見通しについて、関塚技術委員長は「選手選考についてはこれから詰めていくが、しっかりとA代表で戦っていきたい」と説明。森保監督は「幅広い年代で代表を組むことは考えられると思う」と指摘した。あくまでも欧州組を含む“最強チーム”の編成を前提としながらも、選手個々の状況やクラブとの交渉次第では実質的には“1・5軍”のB代表、東京五輪世代の若手などの招集も想定しているようだった。 一方、来年1月のアジア杯に向け、森保監督はタイトル奪還を高らかに宣言。南米選手権を経て、同12月に韓国で開催される東アジアE-1選手権では「1年の成長した姿を見せたい」と意欲的に語った。不慣れな異国、過酷な激戦を経てこそ、ニッポンの進化は加速する。 (松岡祐司) ◆ビーチ・ラモス監督 W杯へ「命懸ける」ビーチサッカー代表のラモス監督は「日の丸を背負って仕事をするのは誇り。もっと自覚を見せてほしい」と選手たちに強く呼び掛けた。来年3月のアジア選手権(タイ)、同11月のW杯(パラグアイ)に向け「何としてでもW杯に出て、世界を驚かせたい。命を懸けてもいい」と不退転の決意をにじませた。
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