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2018年12月12日 紙面から
契約更改し、記者の質問に笑顔で答える平田=中日ドラゴンズ屋内練習場で(今泉慶太撮影)
中日・平田良介外野手(30)が11日、ナゴヤ球場に隣接する選手寮「昇竜館」で契約交渉に臨み、6000万アップの1億8000万円で更改した。言葉の端々にリーダーの自覚を感じさせた背番号6は来春のキャンプで今年同様に読谷で体をつくる考えを明かし、来季のタイトル獲得を目標に掲げた。(金額は推定)
契約更改で提示されたのは大島と並んで球団に在籍する日本人選手最高額の1億8000万円。求められるのはチームの顔、そして中心としての役割-。分かっているからこそ、平田の口からは自覚ある言葉が並んだ。
「今年、森監督を退任させてしまったのは自分たちの責任。来年は監督が新しくなってチームも変わる。与田監督に5、6年とやってもらうにはチームが勝つことが必要になる。選手一人一人が考えてやっていかないといけない」。まるで己を奮い立たせるように語気を強めた。
今季の躍進がリーダーとしての思いを強くした。8月16日のDeNA戦(ナゴヤドーム)でサイクル安打を達成するなど打ちまくり、最終的にはリーグ3位の打率3割2分9厘をマーク。軒並みキャリアハイの数字をたたき出すと、念願だったゴールデングラブ賞も初受賞。初めて大きなけがをせず、1年間シーズンを全うし「平田良介という選手の土台ができた。今年の数字を基準にしてレベルアップしていきたい」とうなずく。
すでに来季への準備も進めている。11月上旬に米・ロサンゼルスで自主トレを敢行。現在の体重はシーズン中より3キロほど重い90キロだが「2月上旬にはベストの87キロくらいまで持っていける」と自信をのぞかせる。過去には「一番太りやすい時期」と調整に苦労していたが、その姿はもうない。
さらに来春のキャンプも与田監督と話し合い、“委任状”が渡されている。「来年も読谷でやります。自分のペースで調整できるので」。“オレ流調整”でじっくりと体を仕上げ、好結果につながった今年のやり方を踏襲する。
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