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2018年12月12日 紙面から
来年3月7日に1軍のオープン戦が開催されるナゴヤ球場(中嶋大撮影)
竜党の聖地が1日限定本拠地として“復活”する。中日が来年3月7日にナゴヤ球場でDeNAとオープン戦を開催する。ナゴヤドームに本拠地を移転した1997年以降、1軍の試合が一般開放で行われるのは初めて。与田剛新監督(53)を迎え、ドラフト1位では根尾昂内野手(18)=大阪桐蔭高=が入団。オールドファン垂ぜんの一日になることは間違いない。
星野が投げ、立浪が打った。歴代の名選手の汗が染み込んだナゴヤ球場で23年ぶりのオープン戦が行われることが決まった。来年の3月7日。相手はDeNA。本拠地がナゴヤドームに移転する前年の96年以来、竜党の“聖地”が1日限定で1軍の本拠地に戻る。
幾多の名場面を生んだグラウンド。オープン戦とはいえ、中日が主催試合を実施するに至った経緯には、複合的な理由がある。本来、使用するはずのナゴヤドームは3月10日に「名古屋ウィメンズマラソン」を控えており、会場の設営準備などの都合で開催が難しい。かといって、地方開催も簡単ではない。
「DeNAさんもウチも、どうしても試合数は確保したい時期。ナゴヤ球場ならオープン戦の開催も可能なので、実施する運びになった」と球団関係者。近隣住民の生活環境に配慮して鳴り物応援は禁止されているとはいえ、オープン戦の開催に支障はなかった。
ナゴヤ球場では、今季もウエスタン・リーグで昇竜ユニホームを着用する「竜陣祭」を開催しており、“満員実績”はある。警備体制に関してもノウハウは蓄積されているため問題はない。収容人員は4495人だが、安全面なども考慮して入場者は4000人程度にとどめる見通し。発売席数や席種などの詳細については今後、詰めることになる。
本拠地移転後のナゴヤ球場では、高木監督時代の2012年3月8日にヤクルトとの練習試合が行われたことがある。その際は一般開放されず、実質的に非公開。谷繁監督の15年までは独立リーグや社会人との練習試合があったものの、これはレギュラーシーズン終了後の秋季キャンプ中がほとんどだった。
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