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« 脳疲労と交通事故 | トップページ | 5月20日BFI技術研修会のご案内 »

2018/02/22

脳疲労とは何か-かんたん解説版(BFI 研究会)-

《トップページ》

脳疲労という概念に対しては酸化ストレス説、脳内炎症説など様々な原因論が取り沙汰されていますが、当会では『ブレオスタシス(脳の恒常性維持)の一部破綻』という捉え方をしています。

臓器移植の例が示すように心臓、肺、腎臓、肝臓などは体外に取り出され、血流(酸素供給)が断たれても数時間以上“生き長らえる”わけですが、脳は数分も耐えることができません。心停止や頸動脈圧迫等によって脳血流が途絶えると約10秒で意識消失、5分経過すると救命率は2~3割、9分経ったら生還は厳しくなります。

脳はあらゆる人体組織の中でも際立って酸素欠乏に弱い臓器なのです。そのため他臓器には見られない独自のホメオスタシス-血流変化に極めて敏感に反応することで脳内環境の恒常性を維持する働き-を有していると考えられます。

脳梗塞を発症すると、その直後に反対側の脳の一部に血流増加を認めることが知られていますが、この現象はまさしくその証左と言えるでしょう。

当会はこうした脳独自のホメオスタシスを「ブレイン‐ホメオスタシス略して“ブレオスタシス”」と命名し、その上でこの機能の一部破綻すなわち脳局所の過活動や低下といった代謝の偏りを自力で戻せない状態を脳疲労と定義しています

下の画像は脳疲労を起こしにくい脳、起こしやすい脳、起こしてしまっている脳の実例です。

Nouhirou1600
2017年一般講演会「脳疲労とタッチケア」のスライド画像より一部編集〉


ブレオスタシスは2つの要素から成っており、これをパソコンに譬えると、ハードを支える主役がグリア細胞で、ソフトを担っているのが「安静時に活動する“広域神経ネットワーク群”」ではないか、と当会は考えています。

後者の「…ネットワーク群」に関しては当会独自の解釈が含まれますので少しだけ説明させていただきます。

以前までの脳研究は何らかの課題を行っているときの脳活動を調べるものが主体でしたが、近年何も行っていない時すなわち「何もせずにぼんやりしている時」に莫大なエネルギー(意識活動の20倍に達すると報告されている)を費やして「脳は何かをしているらしい」ことが分かってきました。

こうした脳の安静時(睡眠時ではありません)に活動する神経ネットワークはこれまで複数の存在が確認されており、脳内の離れた場所で同期的かつ広域的に活動するという特徴を有します。その代表例が「デフォルトモードネットワーク(DMN)」であり、昨今マインドフルネス等に関連してテレビで紹介されることがあるので、聞いたことがあるという方もいらっしゃるでしょう。

Dmnnnn1167_2

近年の脳科学においてDMNに関わる検証実験は研究の目玉となっており、これまでの成果として発達障害、うつ病、統合失調症、慢性痛、認知症との関係性が指摘されており、さらに自己を客観視したときや“目の瞬き”直後にもDMNが現れることが知られています。

私たちの脳は一所懸命に考えている時より、ぼんやりしている時(DMN活動時)のほうがはるかに大きなエネルギーを使っているというのですから、DMNという回路はよほど大切な何かをしている-脳にとって非常に重要な任務を負っている-と推察されます。

では、その真の役割とはいったい何なのでしょう?

「記憶の分節処理に関わっているのではないか」「脳の外的処理と内的処理を切り替えているのではないか」「脳の初期設定すなわちアイドリングの状態ではないか」と、世界中の研究者らが考察を続けていますが、未だ完全解明には至っておりません。

こうしたなか当会は独自の理論を掲げていますので、その概略を紹介いたします。

Nnouhirouu1600_32017年一般講演会「脳疲労とタッチケア」のスライド画像より一部編集〉クリックで拡大


近年の脳研究によって「ヒトの無意識下においては想像を絶するほど膨大な情報が処理されており、そのエネルギー消費量は意識活動のそれより数倍も多い」ことが分かっています。

実際私たちが日常生活で入力し続けている五感情報だけを見ても、その量は極めて膨大であり、これらすべてが一度に一斉に意識に上ってきたならばヒトの精神活動は間違いなく破綻します。

Nnnnouhirou1600_22017年一般講演会「脳疲労とタッチケア」のスライド画像より一部編集〉クリックで拡大


無意識下の情報が洪水のように意識に押し寄せてこないように堅牢かつ高い堤防が必要です。つまり意識と無意識のあいだには関所のごとき存在が絶対に必要なのです。

その関所に問題を抱えた例がサヴァン症候群です。驚異的な記憶能力は無意識下の情報が異次元レベルでアウトプットできてしまうことにありますが、その代償として対人コミュニケーションに著しい障害が…。

こうした事態に陥らないように、通常は意識と無意識のあいだに確たる境界線、調節弁のごとき機能があってしかるべきでしょう。

以上の考察を踏まえ、当会にあっては「意識と無意識の間には情報伝達をコントロールする“境界意識”とも言うべき神経回路が介在しており、同役割を果たしているものがDMNをはじめとする広域神経ネットワーク群ではないか、さらにこれらネットワーク群は脳代謝バランスの監視役とその回復措置をも担っているのではないか、すなわちブレオスタシスを支える要とも言うべき存在ではないか」という通解を掲げています。

Nnnouhirouu1600_22017年一般講演会「脳疲労とタッチケア」のスライド画像より一部編集〉クリックで拡大

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DMN=境界意識回路(意識と無意識のバランサー)という視点は、前述した発達障害、うつ病、統合失調症、慢性痛、認知症との関係性すべてに整合性のある解釈をもたらします。

さらにDMNを含む広域神経ネットワーク群のすべてが境界意識回路として機能すると同時に、脳代謝バランスの監視と回復を主導することでブレオスタシスを支えつつ、結果的に脳疲労の回復を手助けしているというのが当会の見方なのです。

たとえば100個の神経細胞が手をつなぎ合って構成される“ある神経ネットワーク”があったとします。これを鉄道の路線図に譬えると、神経細胞は“駅”で、神経細胞同士を繋ぐ枝が“レール”です。このとき100個の駅を各駅停車で進んでいったのでは効率も燃費もすごく悪い。しかし特急列車が次々に駅を飛ばして主要な駅だけを経由するようになれば効率的かつ省エネになります。この作業(※)を担うのがまさしく境界意識回路であり、これが正しく機能することで各駅停車が削減され、脳代謝バランスが整えられていく…。

(※)…神経回路の効率化および省エネ化に関わるプロセスは非常に複雑で、ミクロの視点ではグリア細胞が、マクロの視点では境界意識回路以外に小脳も関与します。⇒小脳による最適化の実行


…にも拘らず各駅停車がどんどん増えてしまって、極めて非効率で燃費の悪い回路が多くなってしまっている状態が“脳疲労”というわけです。

各駅停車が増える原因として、境界意識回路の働きが追いつかないほど脳局所の興奮が続いてしまっているケース、あるいは境界意識回路そのものに問題を抱える-機能低下もあれば、その反対に機能亢進もあり得る-ケースが想定されます。

境界意識回路を自動掃除ロボットに譬えると、ルンバの性能が追いつかいないほど次から次へとゴミが溜まるケース、あるいはルンバが故障しているケース(吸引力が落ちている場合と吸引力が強くなり過ぎている場合が想定される)…。

当会の講演会ではこんな話をすることがあります。

『…ですから、境界意識回路の別名は“脳ルンバ”…。もし皆さんの脳ルンバに不具合がなければ、これが自動的に脳疲労を取ってくれます…。朝から晩まで頑張って仕事したら、通勤帰りの電車内ではなるべくスマホを見ないようにして、頭を空っぽにする(何も考えない)時間にしましょう。

そうすれば脳ルンバが動き出して、脳の中を隅々まできれいにお掃除してくれます。脳ルンバが効率の悪い神経回路を見つけ出して消去してくれるんです。ここでもう一度、脳ルンバの実物をご覧ください。これが…』

        【私たちの脳をきれいにしてくれる“脳ルンバ”】Dmnnnn1167_2

とは言え、もし肝心の脳ルンバが故障していたら思考をストップさせたところで…。では脳ルンバが正常に動作するためには、どんなことに気をつける必要があるのでしょう?もしかすると私たちの脳の使い方に原因があるのかもしれません。

実際のルンバで言えば、部屋の中を散らかし放題にしていたら、あるいはちょっとした段差を放置していれば、ルンバは途中で立ち往生してしまいます。段差がなかったとしても異常なほどゴミの多い状態が毎日続けば、自ずとルンバの消耗が激しくなってしまう…。

脳ルンバに負担をかける生活が続くと、“脳疲労除去機能”が低下する恐れが…。

では、実際の生活において脳ルンバに負担をかけてしまうのはどんなとき?各駅停車(効率の悪い神経回路)が増えてしまう原因は?現代人が脳疲労を引き起こす原因とは?

これは内的要因と外的要因に分かれます。前者は理性回路の過活動に因るものが多く、後者は気候環境や生活環境に因るものが多いと思われます。当会はこの両者を合わせて「心身環境因子」と呼んでいます。

内的要因の例としては「どう考えてもそれはおかしいでしょ、でも自分にはどうすることも…」「すごく迷惑な人…、でも言うに言えない」「絶対にそれはやりたくない、でも命令だから…」等々、こうした事態に直面することが必要条件で、ここに意識活動の亢進が加わることが十分条件となります。

こうした理性回路の過活動は、感情のねじれ(※)-本当はこうしたいのにそうせざるを得ないという感情抑圧-に伴う思考回路の過活動と言い換えることができますが、最終的にはヒトが無意識に抱える“不安”が大きな影響を与えます。これについては後述します。

(※)…患者さんの内観力には個人差があり、自身の心理状態を客観視する能力は人によって違う。したがって短時間かつ皮相的な問診に頼っていたのでは“感情のねじれ”に気づくことは困難。ちなみに失感情症(自分の感情を自覚することができない患者さん)に“感情のねじれ”が発生した場合、これを見抜ける医療者は僅少。それ以前に失感情症に気づけるかどうかといった問題が…。

また運動器外来を訪れる患者さんのほとんどは当然ながら「筋肉や関節を診て欲しい」というスタンスで来院しているため、内面に踏み込んだ問診に対しては、“まさかの心理的介入”に違和感、不快感を抱くケースが多く、中には嫌悪感、拒絶感を露わにする方も…。アスリートにとってメンタルトレーニングが重要であることは理解できるのに、自分の運動器ケアにそれが大切だとは思えない。既存の常識にある原因論と画像バイアスがそうさせている…。

したがって患者さんへの心理的介入は医療施設にとって経営上の問題(来院者の減少リスク)を伴うため、多くの現場はこうした介入(メンタルに関わる問診やカウンセリング)に踏み切ることができない。もちろん時間的な制約といった背景も…。

結果、“感情のねじれ”といった次元が一般の医療現場に認知されることはない。しかし後世に正しい教科書を残すためには医療者の側の意識改革も必要。




各駅停車が増え過ぎると、すなわち脳疲労が極まってくると、脳は自衛目的に色々な形のサインを出します。「脳の一部にめっちゃ燃費の悪いところがありますよ~。血流が偏ってますよ~。疲れてますよ~」という警報ブザーを鳴らすのです。

これが痛みやしびれ、不眠、うつ、疲労感、軽度認知障害をはじめとする様々な不調の正体です。脳代謝バランスが乱れている状態はブレオスタシスにとって看過できない極めて危うい状態ですので、当然これを知らせるサインは途轍もなく強大でインパクトのあるケースが含まれます…。

122    ※上記の「ペダル踏み不全」の典型例がアクセルとブレーキの踏み間違い

こうした脳疲労のサインに対して適切な対応が為されなかったり、あるいは脳疲労のサインを出せない状態(脳疲労のマスキング、疲労感なき疲労)が続いたりすると、うつ病、認知症、過労死、突然死といったリスクが跳ね上がってしまう…。

各駅停車を減らすためには中央指令室において列車ダイヤの改訂や運行管理システムの見直し(ソフト面の改善)が必要です。脳内でその任を負っている-神経バランスを整えている-ものがDMNをはじめとする広域神経ネットワーク群すなわち境界意識回路であり、実際の車両やレール等の清掃整備等(ハード面の修復)を担っているのがグリア細胞とりわけアストロサイトではないか、というのが当会の見方です。

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このときソフトとハードの関係性としてより重視すべきはソフトのほうです。はじめに列車ダイヤを改正して本数を減らすことができれば、現場設備の消耗を最小限に抑えられるわけですから、すなわちアストロサイトの負担減に直結するため、脳疲労に対する根本的な対策は「まずソフトの改善から…」と言うことができます。

したがって脳疲労の監視役と回復役を兼任する境界意識回路が健全に機能するかどうかは、私たちの人生を左右すると言っても過言ではなく、事実CRPS(RSD)発症、うつ病や認知症、アクセルとブレーキの踏み間違い、転倒骨折による寝たきり…等々で人生が狂ってしまったという事例は後を絶たないわけで…。


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ご参考までに当会が掲げる「ブレオスタシス破綻のステージ分類」は以下のとおりです。

Stage
    (上記の内、Stage1からStage3までが当会の定義する脳疲労に当たる)



当会が開発を続けている究極のタッチケアあらためタッチキュア「BFI」は、皮膚・骨・関節を介して境界意識に働きかけることで脳疲労を解消させようとする技術です。

こうした視点を持って臨床に臨んでいった結果、その効果発現が従来の常識の枠を超えて広範囲に及ぶことが分かってきました。

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日本では古くから無の境地、無我の境地、無心の境地といった概念がありますが、これらは脳疲労の解消という観点からも重要なものです。「DMN=境界意識回路」という斬新な視点はこうした概念に理論的な裏づけをもたらし、さらに今後も加速するといわれる超情報化、超高齢化の社会にとって欠かせないキーワードになってくるのではないでしょうか。

無の境地とは対照的に、雑念に囚われる時間が長くなると同時にあれこれ考え過ぎてしまう状態を「思考回路の過活動(ハイパーマインドワンダリング)」と当会は呼んでいますが、ポジティブ感情に伴う過活動とネガティブ感情に伴う過活動とでは脳疲労のリスクがまったく違ってきます。間違いなく後者のほうが脳のエネルギーバランスを狂わせやすい、すなわち脳疲労をより強くさせてしまうのです。

先ほど脳疲労の背景にある“不安”について少し触れましたが、不安感は脳疲労を増悪させ、反対に安心感は脳疲労を改善させます。

ところが現代医療における光と影を総覧したとき、影の部分として患者さんの不安を煽る現場が厳に存在します。痛みやしびれを抱えた患者さんが病院を受診すると、画像診断の洗礼(※)を受けて不安感を植え付けられ、脳疲労の増悪を余儀なくされるという本末転倒な状況が…。

※…EBM(根拠に基づく医療)によって画像所見と痛みは相関しないことが証明されている。にも拘らず、いまだに従来通りの画像診断が続けられ、多くの人々がヘルニア、脊柱管狭窄、変形性関節症等々、骨の変形によって痛みが出ると信じ込まされている。

こうした形態学上の病名を告げられている患者さん方が、もし通院先の病院で画像検査のたびに“あるトリック”をしかけられたなら、すなわち
骨の変形が少しずつ元通りになっていく“偽画像”を見せられていけば…、やがて多くの方々が苦痛から解放されるはず…。 近年のビジュアルセラピー(視覚効果療法)に関連する脳科学の知見がそれを強烈に物語っている。


当会ではBFI によって消える痛みをソフトペインと呼んでいます。BFI の技術
は極微のタッチケア-微かに触れるか触れないかという本当に極微の刺激-に過ぎません。このような徒手的介入で消失してしまう痛みとはいったい何なのでしょうか?

炎症性の痛みであるはずがなく、ましてや仙腸関節の引っかかり、筋膜の癒着、背骨や骨盤のゆがみでもないし、当然ながら軟骨の摩耗や神経の圧迫による痛みでもない…。BFIという技術は本当に微かに触れるだけのテクニックですから、従来のいかなる原因論を以ってしてもBFIで消える痛みを説明することはできません。

であるならば、何が変わった結果なのか?どこに働きかけた結果なのか?最新の脳研究によって皮膚刺激が脳内のオキシトシン分泌を促すことが分かっています。これ以外にも皮膚と脳の密接な関係性が次々に明らかになってきています。

であるならば、BFIで消える痛みは脳由来の痛みと解釈することが自然であり、現時点において最も妥当性の高い帰結…。

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当会は治療的診断に基づき、BFIで消える痛みを“ソフトペイン”、組織の障害を知らせる痛みを“ハードペイン”、両者の混成痛を“ハイブリッドペイン”と呼んで区別しています。

さらに運動器外来で最も多い痛みはソフトペインであることが数々の臨床報告によって明示されています。外傷の痛みでさえ純粋なハードペインよりもハイブリッドペインのほうが多いことが分かっています。



では、どうして現代人の脳はソフトペインを出す必要があるのでしょう?どんな理由、どんな意味がそこにあるのか?当会は現代社会におけるコミュニケーション環境の質的変化及び地球環境の変化が関わっているのではないかと考えています。

対人関係や気候環境等に関わる日々の情報処理量が脳のキャパを超えると代謝バランスが崩れてしまう、すなわち脳疲労に陥ってしまう。すると脳は自らのエネルギーバランスを回復させるための自衛措置として痛みを出すのではないか。

ウィルスの侵入を許した生体が発熱することでウィルス退治を図るのと同様に、局所の代謝バランスの偏りに対して別の局所血流を上げる(痛み回路を賦活させて同部位の血流を上げる)ことで代謝バランスの回復を図ることがソフトペイン出力の目的ではないか。

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つまり痛みが出ることが問題なのではなく、痛みが続いてしまうことに真の問題が潜んでいるのです。

以上の考察と実際の臨床データを解析した結果、ソフトペインの存在理由は脳疲労を知らせるサインである場合が多く、同時に脳疲労の回復措置をも担っていると考えられ、さらに同概念では説明のつかないソフトペインも散見され、これらの中には脳疲労警報としての役割を終えているにも拘らず、その後も出力され続ける完全なる誤作動(システムエラー)のケースも認められます。

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筋肉の研究者は筋肉が原因と言い、関節の研究者は関節が原因と言い、脳の研究者は脳が原因と言う。しかし当会のメンバーはこのいずれの研究者でもありません。あくまでも臨床のスペシャリストです。ただ普通と違って問診による情報取得に全身全霊をかけて臨み、患者さんの人生に寄り添って痛みを探究しています。

筋肉を見て人を見ない、関節を見て人を見ない、脳を見て人を見ない研究者はあくまでも研究者に過ぎない…。木を見て森を見ない医療者より、木を見て森を見る医療者の言葉にどうか耳を傾けていただきたい。


当会は形態学上の診断(画像診断)と痛みの原因診断を切り離す視点の重要性を提起していますが、病院という存在がこのまま“医原性脳疲労”の量産施設として機能し続けるならば、医療費は今後も際限なく高騰していくと同時に、健康寿命が短い歪(いびつ)な超高齢化社会を迎えてしまう恐れが…。

もしそうなれば国民すべてがそのツケを支払うことになるでしょう。私たちの子供や孫の世代にそんな負の遺産を残すのか、“今”を変えることで明るい未来を残すのか…。

まずは「はじめの一歩」として何をすべきか…、何から始めればいいのか…。

この記事をお読みになって当会の視点に興味を持たれた方は、本年(2018年)4月22日に大宮で開催される一般講演会「BFIとは何か?-胎内記憶に秘められた癒しの起源!究極のタッチケアが治療概念のブレイクスルーを起こした理由!最新科学が解き明かす効果発現のメカニズムとBFI テクニックの全貌に迫る!-」に是非ご参加いただければと思います。

⇒H30年10月21日一般講演会『痛みとは何か?』のご案内


⇒脳疲労と口腔外科-非歯原性疼痛とは何か?-

⇒脳疲労とメガネ

⇒脳疲労と交通事故
 

⇒脳疲労と睡眠障害

⇒脳疲労とギックリ腰


⇒脳疲労と転倒(ケガ)

⇒脳疲労と認知症

⇒脳疲労とうつ病

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