日本野球東海地区連盟は10日、名古屋市内で納会を開き、社会人野球東海地区のベストナインなどを別表のように発表した。ベストナインの投手には東邦ガス(愛知)の右腕・小椋健太投手(32)が入社10年目で初選出された。このほか、11月の日本選手権で初優勝した三菱重工名古屋(愛知)などが表彰された。
32歳で東海地区のベストナインを初受賞。表彰式で盾を受け取った小椋の表情に、笑みが広がった。「佐竹さん(トヨタ自動車)や、日本代表に選ばれている投手もいる中で選んでいただけた。素直にうれしい」。東邦ガスのエース右腕は静かに喜んだ。
今年は入社2年目以来という先発に再転向。都市対抗予選では4勝を挙げ、2年連続出場に導いた。予選直前まで調子が上がらなかったが、捕手に向かってまっすぐ投げる意識を持つと、制球難を克服。「簡単にボールを扱えるようになった」と自身も驚く変化でエースの役目を果たした。
新監督で臨む来年もフル回転が期待される。「年々、打者を見て投げられるようになっている。来年どこで投げるかは分からないけど、先発のつもりで準備したい」。若手に負けじとチームを引っ張る。 (麻生和男)