東海学生駅伝対校選手権大会の第80回男子、第12回女子(ともに東海学生陸上競技連盟、中日新聞社共催)が9日、愛知県の知多半島で開かれた。18校20チームが参加した男子は、武豊町の武豊緑地から半田市の半田運動公園陸上競技場までの7区間63・5キロで競われ、皇学館大Aが2年連続3度目の優勝を決めた。13校15チームが参加した女子は、武豊緑地から南知多町の魚ひろばまでの5区間26・6キロで、名城大Aが第1回大会から12連覇を達成した。
アンカー・上村一がゴールテープを切ると、出迎えたメンバーから歓喜の声が上がった。77年ぶりに優勝した昨年に続き、皇学館大Aが連覇を達成。タイムも、2016年の岐阜経大の大会記録を50秒縮めた。上村一は「アップダウンがきつく、心が折れそうだった。大会記録が出たので良かった」と表情を緩めた。
1区こそ2位スタートとなったが、2区の川瀬でトップに立つと、その後は首位を譲らなかった。日比勝俊監督(53)は「昨年の優勝が自信になっている。劣勢でも落ち着いていた」と選手の頑張りに目を細めた。
昨年から5000メートルのチーム平均が10秒、1万メートルは30秒も速くなった。練習メニューはこれまでと同じだが、昨年の優勝をきっかけに、選手はさらに進化したようだ。 (麻生和男)