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【プロ野球】

北の大地で心機一転 金子、千尋あらため弌大 日本ハム入団会見

2018年12月11日 紙面から

日本ハムの入団記者会見でユニホーム姿を披露する金子弌大(右)と栗山監督=札幌市内のホテルで

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 日本ハムは10日、オリックスを自由契約になった金子千尋投手(35)と札幌市内で正式契約を結んだ。1年契約で年俸1億5000万円(推定)プラス出来高払い。背番号は19に決まり、登録名を読み方は同じで「金子弌大(かねこ・ちひろ)」に変更する。まさに心機一転、北の大地で再出発となる。

 「金子弌大」。これまで慣れ親しんできた登録名を一新することから、北の大地での新たな野球人生をスタートさせた。

 「風水の先生からこの名前の方があなたにとって良い人生になると言われたので、迷わずこれにしました」。プロ2年目から風水を取り入れており、10月末に師事する先生から勧められたという。見慣れない「弌」という漢字は「一」の古字。金子は「良い字を選んでもらいました。心機一転、また一からという気持ちが強い。35歳のルーキーという気持ちで頑張りたい」と決意表明した。

 交渉解禁直後から熱烈アタックした栗山監督は「来ても来なくても良いから話を聞いてくれとお願いした。間違いなく大きな化学変化が起きる」と満面の笑み。来季の開幕戦の相手はオリックス。そこでの登板について聞かれると「もちろん、その可能性のイメージはある。でも、そこではなくて日本一になる瞬間にマウンドにいてもらう」と早くも胴上げ投手に指名した。

 35歳の右腕もこれに呼応。「一度も優勝経験できていない。やり残したことは何かと言われたらそこ。栗山監督をはじめ球団の方の熱い情熱に心を打たれた。その思いに応えたい」と言葉をつむいだ。

 今季は4勝7敗、防御率3・87。不完全燃焼のままでは終われない。最多勝、沢村賞、MVPなど輝かしい実績を残した男は、来季の逆襲へ向け語気を強めた。「今年35歳なんですけど、周りからは、スピードや精度が落ちていると思われていると思う。けど、まだまだ改善の余地や良くなる可能性はゼロではない。まだまだうまくなりたい」。V奪回の切り札に-。生まれ変わった金子が北の大地を熱くする。

 (土屋善文)

 

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