ラッコです。胡散臭い便利屋を営んでおります。仕事柄、社会人で大学院に通っているクライアントをサポートする事もあります。MBAとかですね。レポートの書き方や原案作りを指導しています。
持ち込まれる課題を見て思うんですが、あまりレベルが高くないんです。どことは言いませんけれど。例えば財務の課題。『財務諸表の読み方』みたいな新書を一冊読んで、割り算が出来れば素人でも書ける。
あとケーススタディみたいなやつがあって。企業経営者になったつもりで課題を解決しなさいみたいなレポート課題もあります。私はこのケーススタディ課題に、MBAの特徴が現れていると思います。
これね全然難しくない。ツールも3Cを使って、と指示はあるけれども、3Cは初歩ですね。ハウツー本を脇に置けば書けますという課題。
私の知る別分野の大学院はこうしたレベルじゃない。
要するに、CEOとかそういう何者かになったつもりで、軍師目線で課題を解決したつもりになって、金を支払ってくれる生徒にいい気持ちになってもらう。それが学校、MBAなのではないのか。「多くのMBAがこう」なのか、「ダメなMBAがこう」なのかは分からないけれど。
確かにそれでもビジネスの力はつくだろう。週3回家の周りを1kmジョギングしたら何もしないより体力が鍛えられる。そういうものだ。調べたら学費は数百万。うーん、これってどうなんだろう。
日本でMBAの学位を取った事が、どれほどビジネス能力を身に付けた証明になるのか。相当疑問です。
「私の通ったMBAは素晴らしかった」という反論をお待ちしています。