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    二十四節気を楽しむ旬彩ごはん Vol.04
    「長いもと鮭のチーズ焼き」

    Food / 2018.12.7

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    text : Mami Moroi / photo : Tomoyoshi Oshiyama / styling&coordinate : Yumiko Yoshinuma

    二十四節気に応じた旬の食材を使った簡単にできる料理を紹介するこのシリーズ。今回は本格的な冬の訪れを告げる「大雪」。北国では里にも雪が降り始める季節です。この季節にイチオシなのが、秋の収穫がひと段落した後、積雪前に収獲される長いも。1年中あるようですが、この時季の瑞々しさはひとしおで、ぜひとも味わっていただきたい畑からの贈り物です。脂がのった鮭と合わせ、長ねぎを使ってちょっぴり和風味に仕上げたひと皿は、コクがありながら後味はさらりとしていて、白いごはんのおかずにもぴったり。鮭のうま味を吸い込んだ長いもは絶品で、シャキシャキ&ネバネバの食感も新鮮です。子どもも大人も大好きなテイストなので、家族団らんの食卓にぜひ!

    長いもと鮭のチーズ焼き

    材料(4人分)

    長いも...200g
    鮭(甘塩)...3切れ
    長ねぎ...1/2本
    ブロッコリー...1/3個
    とろけるチーズ(シュレッドタイプ)...60g
    A:ホワイトソース...250g、黒こしょう...少々
    塩...適量
    バター...5g

    「長いもと鮭のチーズ焼き」の作り方

    ①鮭は骨を取り除き、ひと口大に切る。長いもは輪切り、長ねぎは斜め薄切り、ブロッコリーは小房に分けて塩ゆでする。

    長いもは食べやすいように 5mm厚さの輪切りにする。大きければ、さらに半分に切っても。

    食べやすく、火が通りやすいよう、鮭は皮つきのままひと口大に切る。

    ②スキレット(20 cm)にバターを薄く塗り、鮭、長いも、長ねぎを入れる。

    バターは側面にもまんべんなく塗る。スキレットがなければ、フライパンでも大丈夫です。

    ③②に混ぜ合わせたAをかけ、ブロッコリーとチーズをちらす。

    材料全体になじむよう、ソースはまんべんなくかける。

    ④ふたをして中火にかけ、12~15分蒸し焼きにする。

    長いもや長ねぎなど、材料から出る水分で蒸し焼きにする。

    ※【オーブンで作る場合】
    ③の工程まで進めたら、200℃に温めたオーブンで30~40分、表面に焼き色がつくまで焼く。スキレットの代わりに耐熱皿を使ってもよい。

    今回の旬食材は“長いも”

    長いもは、生で食べられる世界でも珍しい“いも”。特筆すべき栄養成分はムチンで、滋養強壮、疲労回復に効果が期待されることから、「山うなぎ」とも呼ばれています。体内の塩分を排出してくれるカリウムや、腸内環境を整える食物繊維も豊富。消化酵素であるジアスターゼが消化を促進してくれるので、胃にもたれないのも特徴です。まさに、体調を崩しやすい冬にぴったりの野菜。購入するときは切り口が白くて瑞々しいものを選びましょう。

    スタイリングのポイント

    教えてくれたのは…
    吉沼弓美子さん

    プロフィール:フードコーディネーター・管理栄養士。企業で管理栄養士を務めたのち、イタリア・ボローニャのシミリ料理学校にて、イタリア家庭料理を学ぶ。帰国後、料理研究家のアシスタントを経て、2005年独立。幅広いメディアで活躍中。イタリア料理教室Cucina del Cielo主宰

    12月は何かと人が集まる機会が多い季節。スキレットやおしゃれな耐熱皿など、直接テーブルにどーんと出せるもので作ると食卓がぐっと華やぎます。今回はクリスマスをイメージして、赤色のクロスをセレクト。クロスは食材の色と合わせるだけでなく、クリスマスディナーなら赤系の色のものを使うなど、イベントに合わせた色を使うと手軽に季節感を演出できます。

    まとめ

    こういうチーズ焼きを作るときは、ついついじゃがいもを使ってしまいがちですが、長いもを使うとシャキシャキした食感がアクセントになり、いつもと違った印象を与えます。栄養満点なところもポイントですね。これを食べて冬の寒さを乗り切ってください。

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