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【一般スポーツ】

ソニーHC全日本ホッケー6連覇 東京五輪代表へGK景山MVP

2018年12月10日 紙面から

シュートアウト戦で5人目のシュートを阻止する景山恵(中)=岡山県赤磐市で(志村拓撮影)

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 ホッケーの全日本選手権最終日は9日、岡山・赤磐市熊山運動公園多目的広場で男女決勝が行われ、女子はソニーHC(愛知県稲沢市)が史上3チーム目の6連覇を達成した。コカ・コーラとの決勝は0-0からのシュートアウト戦となり、3-2で制した。男子は岐阜朝日ク(岐阜県瑞穂市)が2-1で立命大に競り勝ち、2年連続2度目の優勝を遂げた。

 独壇場だった。シュートの体勢に入った相手選手と1対1で向き合う、サッカーのPK戦に近いシュートアウト戦。ソニーHCのGK景山恵(26)が、最高の見せ場で3選手のシュートを止めた。文句なしで大会のMVPに輝いた。

 「1年前の悔しさを忘れずにやってきて、その結果が出せた。MVPは運良く巡ってきただけ」

 レギュラーに定着した昨年10月のえひめ国体に岐阜代表で出場。準決勝では、コカ・コーラの選手が主力の広島にシュートアウト戦で惜敗した。この日は、体勢を崩された1年前の反省を生かした。我慢することを意識し、勝負を決めた5本目のストップは、相手にかわされかけた後に飛び込む抜群の反応。最高の舞台で、苦い思い出を振り払ってみせた。

スタンドに手を振るソニーHCの景山恵(中)

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 島根・横田高でホッケーを始めてからGK一筋。防具に身を固めて味方を見回すポジションが天職のようだ。中学時代はソフトボールの捕手で中国大会進出。「皆とは違った視点で指示を出すのが好きだし、速いボールも大丈夫。GKと捕手、そういえばそっくりですね」と笑顔を見せた。

 6連覇の重圧を乗り越え、日本代表でも正守護神に近づく26歳は2020年も力強く見据える。3試合で1失点だった今大会を振り返り、「その1失点が今の実力。自分が世界一のGKになれば、チームが負けることはない」と強調。無失点にこだわり、成長を続ける。 (志村拓)

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