Tamaka Ogawa 氏「ジェンダー法学会での #metoo について」への反論
Tamaka Ogawa 氏「ジェンダー法学会での #metoo について」への反論
#metoo の理念や思想については、水掛け論にしかならないので、事実面に絞ります。
私は会場の一番うしろ、出入り口の近くにいた。一番うしろにいたので、誰が手を挙げているかよく見えた。
私がいたのは、会場の後ろから3列目くらい?窓からみて二番目の机の列の一番左側(司会者から見ると右奥)です。多分、私の位置は見えにくいし、登壇者の方を見ている限りは、視野に入りにくい筈です。
@YOW_ 氏の
「私もそこに居合わせてたから知ってるが、山口弁護士のこれはかなり意地の悪いツイート。Metooの「挙手」があったのは閉会の直前あたり、挙手してる人も確かいなかったんでは。」
というツイートが引用されているが、このツイートの内容は間違いです。
#metoo と称する不規則発言・演説が突然始まったとき、私は挙手をしていたし、他にも挙手をしている人はいました。#metooの人が挙手をしていたかどうかは知らない。突然、「metooをやります!」という叫び声が上がったと記憶しています。
時期も閉会の直前ではなく、質問用紙に基づく登壇者からの回答が一段落し、質問用紙以外のフロアからの質問もどうぞと司会者から声がかけられ、2~3人が質問をしたリ意見を述べた後のことです。記憶だと、登壇者からの総括の発言が16時40分からだったので、それよりも、10~15分位前でした。
#metoo が終わった後、時計を見ると16時40分まで少しだけ時間があったので、あと1問なら何とかなるかと考え、質問をするために再度挙手をしたところ、司会の谷口先生から「時間がないので」と言われました。#metooがなければ、質疑時間があったことは明らかです。
発言者が数分間喋り、発言を終えた後。私はここに「ええ……」と思ってしまったのだが、metoo発言者の発言内容に、まったく触れられないまま、まとめに入った。
私の印象では、あの場でのmetoo発言には意味があったし、運営側は制止しないものの、発言者をフォローすることなく、黙殺した。私はその黙殺を見て「冷たい」と感じた。
#metooと称する不測発言・演説は数分間どころではなく、10分近かったと記憶しています。#metoo が行われる前の段階で、あと、2~3人の質疑の時間しかないなと考えていました。#metoo は叫びで始まり、早口でした。喋るではなく、「まくしたてる」というのがより正確に状況を伝える表現だと思います。
司会者、登壇者が「metoo発言者の発言内容に、まったく触れ」なかったのは当然だと思います。#metoo の中には、複数の男性の姓名・勤務先が含まれていたからです。
#metoo の内容について丁寧な聞き取り、裏取りをせずに、#metoo をしている人が被害者であると信じてしまうことは、対象となっている男性を軽々に犯人扱いすることです。#metoo の内容の信用性について慎重な裏どりをする前に、軽々に言及することを避けたのは「冷たい」のではなく、むしろ、見識が示されていると思います。
あと、#metoo の内容には、名前の出た男性に対する殺意を伺わせる強い加害意図も感じられるものがありました。同じ内容のことを面前で言えば、脅迫罪で逮捕される可能性が高いでしょうし、同様の内容をツイッターに書き込めば、警察に通報され、アカウントは凍結されるでしょう。かなり、危ない人だと思います。名前の出ている男性が知人であれば、伝えて警察に相談することも含めて、セキュリティー対策を取るように助言しています。
こう言ってはあれだけど、山口弁護士がmetoo発言者の発言内容より自分の質問のほうが学会にとって有用だし、制止しない司会がおかしいと思うなら、その場で挙手して、そのように言えば良かったのでは。
>山口弁護士がmetoo発言者の発言内容より自分の質問のほうが学会にとって有用
私は、こういうことは一切言っていません。Ogawa氏が勝手に付け加えた前提です。
>制止しない司会がおかしいと思うなら、その場で挙手して、そのように言えば良かった
あとから考えると甘かったのですが、閉会後に司会者の谷口先生に言えばいいかなと思っていました。
それで、谷口先生から、「分かりました。今後、不規則発言があった場合には注意をしますね。」とか「ご意見は分かりますが、あまり刺激をしてはと思い、言いたいことは言わせてあげたのです。」という常識的な御回答を頂いて終わるかなと思っていました。
曲がりなりにも、「ジェンダー法学会」と冠されている以上、まさか、不規則発言に対する司会の対応について、「ここは、ジェンダー法学会なんです。」と言われ、苦情を述べた私が非常識な行動を取っているかのような非難の意を込めた扱いを受けることは想定していなかったのが、本音です。
価値観の多様性というものを改めて、思い知らされました。
中里見先生の質問への回答がある前に、後からかぶせて質問をした男性がいたように、そのぐらいのイレギュラーな発言は許される空気だった。
この男性は私のちょうど真後ろに座っていたので、話はよく聞こえていましたし、覚えています。実際には、司会者の谷口真由美先生から「今の質問に関連した質問はありますか?」とふられ、その男性が挙手をして当てられて、「よろしければ中里見先生の質問の趣旨について、これこれこういうことか、確認してもいいですか?」と司会者と中里見先生に伺いをたて、司会者と中里見先生がそれを承諾したのでそこから一往復のやりとになったという経緯だったと記憶しています。この男性の発言は、司会者の容認の元になされたものであり、決してイレギュラーなものではなかったし、#metoo の不規則発言・演説と同視することは出来ないし、それはこの男性に対し失礼です。
取り急ぎ、思いついた点のみ。適宜、更新します。
Comments
学会のお作法がぐだぐだになってるだけに見えます>ジェンダー法学会。
どんな学会でも,他人の発表の質疑応答時間に自説を長々と述べたら,後で個別にどうぞ,って言われるんじゃないですかね。理系でもそういうことをやる人はたまに居ます。発表者から追加の情報を引き出すでもなく,批判にも補足にも別アイデアのヒントにもならない,自説の主張だけして終わる人が。
発表者が,具体例が足りないので知ってる方が居たら教えて欲しいってな締めくくり方をしてて,具体例=metooと解釈できる状態だったのなら話は別ですが,それでも,研究情報のやりとりとして役立つかは微妙じゃないですかね。やっぱり,発表者と後で個別に情報交換してください,で終わりそうです。
学会,っていうからにはなにがしかの研究をしてるわけですよね。そういう時って,扱ってるテーマと個人的体験は一旦切り離して距離を置いた上で,その個人的体験をデータにするなり学問の枠組みに組み入れるなりしないと,研究にならないのでは。生のmetooがそういう場に適切かというと,あんまり適切とは思えない気がするんですよ。これって,臨床医学の学会で,医者や医学研究者が個別の症例を検討した結果を発表してるときに,会場から患者が挙手して自分の症状をとうとうと述べ始めたみたいなもんですよね。普通は,そりゃ違うだろう,って話になるんですけど,文系の学会は考え方が全く別なのでしょうか。
Posted by: apj | December 07, 2018 at 11:09 AM