※主要なイベントは網羅したつもりですが、私は雨ヶ崎笑虹(特にエコワンコと富次郎)を中心に見ていたので伝聞情報が多く何かしら抜け漏れはあるかもしれません。
主な登場人物・用語
バーチャル蠱毒
SHOWROOMの仕掛けるVtuber企画「最強バーチャルタレントオーディション極」の2次選考イベントのこと。
同じ顔のキャラクターを12~13人の演者に競わせ、最強の演者それぞれ一人ずつを残して全員消されてしまうという内容が波紋を呼んだ。
九条林檎No.5(林檎No.5様)
蠱毒へ引きずり込む者にして、多彩な才能でリスナーを統率する君主。
結目ユイNo.12(ユイーン)
主人公属性。
雨ヶ崎笑虹No.12(富次郎)
普通に声が可愛くて話が面白い女。名前の由来はラーメン屋。
結目ユイNo.10(ボス)
ツイッターで大暴れする人。
結目ユイNo.7(ユイナナ)
やまいけ氏に見出された恐るべき鬼才。
星投げ
ギフトと呼ばれる小さなアイテムを配信画面の手前スペースに投げ込むことでポイントを献上できる。
SHOWROOMのイベントでは配信者の応援ポイントを高めることが、選考を通過させることにつながる。
無課金で応援する場合、無料で得られるギフトの星を集めて投げることから「星投げ」と呼ばれる。
タワー投げ
高額の有料ギフトを連続で投げることで一気にポイントを献上すること。
1万円相当の東京タワーに似た有料ギフトで1万ポイントを献上できるので、「タワー投げ」と呼ばれる。
転生
バーチャル蠱毒とは関係ない別名義の(ツイッター)アカウントを作って存在の命脈を保つこと。
本選終了段階でおよそ16人ほどの転生者が確認されている。
全員がVtuberとして活動に戻るわけではないが、各々のやりかたでリスナーとのつながりを保っていくだろう。
(運営が転生に関して全く考えておらず、参加者を契約で縛らなかったのが幸いした)
11月20日(火) スタートダッシュ期間初日
スタートダッシュ期間は予選へ向けて配信者たちのファンを事前に作っておく準備期間で、期間中に応援が5万ポイントを超えると金枠のサムネイルが贈呈される。
初日はほとんど注目されていなかったので、囲いを形成していた雨ヶ崎笑虹No.6 (SNOW)や巻乃もなかNo.7(以下、もなな)などが突出する以外は鳴かず飛ばずという様子だったらしい。
※(20日18時過ぎの時点でこのイベントに困惑を示している人もいたが、イベントのサイバーパンク性等に言及されてバズりの段階まで上がったのは21日と言える)
11月21日(水)「消えたくない」
複数の雨ヶ崎笑虹のツイッターアカウントを写したスクリーンショット付きのツイートがRTされた。
雨ヶ崎笑虹No.1(以下、エコワンコ)や雨ヶ崎笑虹No.9(以下、くーえこ)が「消えたくない」という旨のツイートをしたのもこのタイミングで、悲劇性を強調する結果になった。
※なお「消えたくない」というツイートはエコワンコ、くーえこ共に割と軽い気持ちで呟いていたことが後に判明する。
一方でバーチャル蠱毒のバズりをいち早く察知した九条林檎No.5(以下、林檎No.5様)がバーチャル蠱毒について傍観者の位置で言及していたアカウントそれぞれへリプライを送り、一人また一人と当事者へと落としていった。
※筆者がバーチャル蠱毒について知ったのも21日。SHOWROOMのアーカイブが残らない仕様を知って愕然とし、雨ヶ崎笑虹の特徴まとめ画像を作ることにした。
11月22日(木)「君主、林檎No.5の軍勢」
バーチャル蠱毒というワードが最も呟かれていたころ。
仮面ライダー龍騎だのレヴュースタァライトだのとバーチャル蠱毒が揶揄されたり、ボーボボ人気投票コラが出来たり、このバトルロワイヤル的な催しで起きてほしい展開などを妄想されたりした。
それをよそに、多くの傍観者を当事者へと引き込んだ林檎No.5様がSHOWROOMにおける最高効率の無課金の星投げ方法を拡散周知して質、量ともに充実した林檎No.5軍団(ディナー軍団)を形成することに成功した。
これにより林檎No.5様はランキング下位(およそ41位程度)から一気に2位へ浮上し、もななと総合ポイント1位を巡ってしのぎを削った。
※林檎No.5様については他のブログでもいくつか言及されているので、詳しく知りたければそちらを参照することを推奨する。
11月23日(金)「前に進む涙」
スタートダッシュ期間最終日、もななと林檎No.5様の1位競争は数の力で林檎No.5に軍配が上がった。
スタートダッシュ期間終了間際、予選の前に辞退を決めた白乃クロミNo.2(ゼロツー)が、その最後の行動として親友である結目ユイNo.12(ユイーン)の配信に現れ、いくつかの別れの言葉と有料ギフトの薔薇の花3本を残して消えた。
ゼロツーの最後を見届けたユイーンは感極まって涙し、「これは前に進むための涙だから」と言って予選・本選への決意を新たにした。
※参加者間でのギフトのやり取りは本来禁止されており、おそらく薔薇の花3本は有効ポイントとして計上されていないだろう。辞退者であるゼロツーが純粋にユイーンへ気持ちを伝えるために残したものだと思われる。
一方で、アカウントを作っていなかった雨ヶ崎笑虹No.12(富次郎)が人知れず参戦、初配信を始めていた。
スマホが壊れて配信できなかったらしい。
また、雨ヶ崎笑虹No.2(エコツー)がスタートダッシュ期間の締め切りまで残り1時間というタイミングで3万を超える課金を受けて金枠(応援ポイント5万)に滑り込んでいる。
後に来るタワー投げ合戦の兆候は表れ始めていた。
11月24日~25日 インターバル期間
スタートダッシュ期間中に5万ポイント以上を集めた参加者が発表され金枠サムネイルが与えられた。
この時点で富次郎は5万ポイント集めてなかったので黄色枠だった。
この間に九条林檎No.1とゼロツーが選考辞退をした。
※泣き落としでBANされた参加者がいるという説がツイッターでささやかれたりしたが、私の知る限りそれはデマである。
11月26日(月)「富次郎が来る」
予選初日。
林檎No.5様ともなな、SNOWら予選TOP3が順当にポイントを伸ばした。
しかし、ここに伏兵が現れる。
富次郎こと雨ヶ崎笑虹No.12である。
持ち前の話の引き出しと可愛い声、コメント捌きで瞬く間に人気を獲得し、予選初日は雨ヶ崎笑虹ランキングで1強だったSNOWを追い抜くレベルのポイントを得た。
後々も富次郎はほとんどの期間中で雨ヶ崎笑虹ランキング2強のポジションになっていく。
11月27日~28日 「運営ちゃん」
バーチャル蠱毒の想定外の反響を受けてようやく運営が動き始める。
各参加者の引き抜き防止のため、ツイッターをある程度管理できるようにしたいとのことだったが、この様子を結目ユイNo.10(ボス)がツイッター上で公開した。
これにより運営が悪意を持ってバーチャル蠱毒を仕掛けたのではなく、単にいろいろとガバガバなだけだったことが周知された。
この拙い運営状況を揶揄して運営は「運営ちゃん」と呼ばれるようになる。
※九条林檎No.8(留年様、進級様)が進級のかかったレポートを書きながら配信をしていたのもこのころ。
11月29日(木)「タワー投げ」
予選最終日。
エコツーの深夜の配信でタワー10本が投げ込まれ、雨ヶ崎笑虹の7位から3位に浮上した。
朝8時、今度はエコワンコの配信でタワー10本が投げ込まれ、エコツーを抜き3位に浮上した。
締め切りの20時付近に配信できない事情のあったエコワンコは予選最後の配信の段階で約41万ポイント有り、5位に約10万ポイントの余裕があった。
しかし、予選締め切り直前の19時58分から20時までの間にタワーや有料ギフトが乱れ飛び、最終的にエコワンコは予選ランキング7位にまで落ちていた。
※ランキングでは1位SNOW、2位笑虹No.4、3位富次郎、4位エコツー、5位笑虹No.10、6位笑虹No.11、7位エコワンコとなり、5位から7位までのポイント差は1万を切っていた。
一方で結目ユイのランキングでも激震が起きていた。
Vtuberの病気(やまいけ)氏が今までほぼ配信の無かった結目ユイNo.7(ユイナナ)を見つけると、計23万円にのぼる有料ギフトを投下し、ユイナナを11位から1位まで引き上げ予選通過させた。
とはいえ生々しい話ばかりではなく、ユイーンの元には転生したゼロツー(灰崎しお)が応援に駆け付けていた。
11月30日(金) 通過者発表日
各ランキング上位5名と審査員特別賞として4人が予選通過者に選ばれた。
審査員賞の中には激戦区にいた雨ヶ崎笑虹No.11(レヴちゃん)とエコワンコの名前もあった。
落選者の中には転生した者も何人か現れた。
中でもめりめりの村長はクロミNo.4のところによく出没する荒しを見つけてリスナーに通報を促すなど、運営がガバ過ぎて手の回らない問題をフォローしていくようになる。
12月1日~3日
12月5日20時まで続く本選が開始される。
強い参加者が順当にポイントを伸ばし、私の知る限りでは大きな出来事は無かったはず。
とはいえ各々の参加者がポイント獲得のために工夫したり、やまいけ氏とユイナナがツイッター上でアホなやりとりをしたりしていた。
12月4日(火)「ユイナナの消失」
本選終了前日にユイナナが「クオリティの高い録音済みの声劇、テキスト読み上げソフトを使い肉声を一言も発さず配信を終える」という伝説の配信を最後に遺して消えた。
【バーチャル蠱毒】ユイ7(結目ユイ No.7) 最後の配信アーカイブ【本戦最終日前日に失踪する女】 - ニコニコ動画
さらにツイッターのアカウント名を「___」に、アイコンをユイからノイズがかった灰色一色のものに変え消滅を演出した。
やまいけ氏は絶望した。
※後にユイナナは「coming soon…」という意味深な別のアカウントをツイッターに作り、独自の貢ぎ用窓口を作った。よかったね。
12月5日(水)「九条家の食卓」
本選最終日。
終了タイミングである20時の間際では激戦区の白乃クロミ、結目ユイの上位2名の当落線上に居るルームで有料ギフトが100万単位で乱れ飛んだ。
5キャラに分かれたポイントランキングを統合してみるとユイ、クロミにおける競争の熾烈さが分かる。
特に結目ユイNo.10(ボス)は最後の2分間でポイントが倍近くになっている。
その後20時半より、九条林檎No.9(Qさま)発案による九条林檎リレー配信「九条家の食卓」が行われた。
5人いる九条林檎全員とデザイナーのLAM氏を招いてそれぞれ30分ずつ配信行うというもので、結局他の参加者も集まってきて一大お疲れ様会となった。
12月6日(木) 本選通過者発表
各ランキング上位2名と審査員特別賞として各ランキング3位+ユイ06の合計16名が本選を通過した。
12月7日
運営が最終面接参加者への交通費を支給すると決定したようだ。
バーチャル蠱毒の反響を受けての事だろう。
12月9日 最終面接、最終合格者発表
面接は都内で行われ、合格者が発表される予定。
結果を待て。
12月10日 5人がデビュー
まだ。結果を待て。