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[今日の『ボクらの時代』はプライベートでも仲がいいという仕事も性別も異なる 3人]
横から見えないじゃん。そっか。 横から見られたくない。
そう。もともと この3人って意外とプライベートでも会う3人っていうか。
若者に払わせちゃいけないって。古市は ママ活体質なんです。
この前も 林さんからグループLINEでね「私とママ活しない?」って言われて。

「昨日 フグ食べた」って言ったら「僕も フグ食べたい」って。
「おごってあげるよ フグぐらい」って言って「ママ活かよ」ってふざけて言ったんです。
僕 言われて気付いたのは無意識に ママ活してるなって。
ムカつくんだけど ムカつきながら笑っちゃってるって感じでこれは なかなか できないよね。できないですよね。
そんな いらつかせてるのかな?でも イラッとするんだけど決して不愉快なだけじゃないんですよね。
そこが あなたがこれだけ燃え続けてもさ燃えかすにならないところじゃないの?
「デヴィ夫人が怒ってる」とか言ってたから「大丈夫 デブ夫人がついてるから」って 慰めたんですけどね。

[その濃密な性描写が大人の小説として注目を集めています]
[その歯に衣着せぬ発言はたびたび 世間をにぎわすことも]
[11月には一つの時代の終わりに生きること 死ぬことの意味を問い直した 初めての小説『平成くん、さようなら』を発表し話題となっています]

女性が集まったら全部 こうなるとは思ってないんですけど。私も女子大出身なんで。
[古市さんと同じくテレビやラジオのコメンテーターとして活躍しているのが…]
[新潮社の出版部 部長という役職にありながら政治問題から中年の性の問題までざっくばらんに語るスタンスが人気を集めています]
[それぞれに 時代の空気を敏感に感じ取る職業の3人]
でも 林さんは ホントに恋愛小説も今度 『愉楽にて』も出ましたけど。
あそこでも いきなり冒頭からかなりエロチックですごい性愛のシーンが出てきますよね。
でも 林さん「私 やり方 忘れたわ」とか言ってましたよね。

いやいやいや この間柴門ふみさんと話してたら彼女も漫画で 『恋する母たち』ってすごい漫画 描いてるんだけどプロは 自分の妄想を ちゃんと商品化できるってことをこの間 2人で話したの。
あなたの『平成くん、さようなら』もいきなり 大胆なセックスシーンから入る感じ…。そうです。
古市君ってキスは 唾液が混じるからすっごい気持ち悪いって言う人だし。
そうなんですよ。 キスあんま好きじゃないんですよ。
でも 体のこっち側はまだいいとしても唇の向こう側とか。「唇の向こう側」って…。
『さよならの向こう側』みたいな…。口の中が嫌なんだよね。
口の中とか いろんな そのくぼみの向こう側はちょっと 抵抗が…。

一応 私も直木賞の選考員なんでどっちにくるか分からない…。
最後は ここの結論を書きたいっていうのがすごく見えるっていうのは言いましたね。
やっぱり たくらみって作家は すごく分かるんですよ。
小説のたくらみって。ここに持ってきたいがためにここを ちょっと書き急いだねっていうことは 彼に…。
たくらみね。林さんは 全体のプロットも考えてから書くんですか?そうでもないですよ。
書き始めてから どんどん変わっていくこともあるし。
周りの人 見てたり 私の分身もあるかもしれないですね。
それと あと 願望もね。すごい色っぽい魔性の女っていうのは一度 やってみたい。
『愉楽にて』に 超デブのブスの元出版社の人が出てくるけどまさか 私じゃないですよね?

あのとき 中瀬ゆかりさんが「美女が どんどん出てきていろんな恋模様が あるんだけどそろそろ 私のような…出しましょうよ」って言ったんですよ。
そういうことをするとおなかの周りの肉がぷるぷる震える 揺れる…。そう。 見られたのかと思った。
♪~
本の売り上げって どうですか?全然 出なかったころと今 レギュラー出てるころと変わったの?

全然 変わんないんですよ。そもそも そんな売れてないんで。
わざとやってる? ああいう炎上。全然 わざとじゃないです。
炎上ビジネスとか言われてるけどビジネスに なってないってこと?
ブログとか やってないし。炎上しても もうかるわけじゃない。
別に 意識的に言ってやろうと思うことなくて逆に 嘘つきたくないから思ったこと言ってるとたまに 誰かが怒るっていう。ああ~。
何の炎上?最近は スマホを使ってると頭が悪くなるとか記憶力が悪くなるとかインタビュー答えてて それを見てみんなが怒ってましたけど。
林中瀬本当?怒ってるっていうか「そんなことはない」みたいな感じで。
そういうの見ててもしょうがないし世の中で発言してたら何か言われるのしょうがないよ。

でも 真理子さん どんどん権力者側になってくっていう意識あるんですか?それは 全然ないです。
どんな雰囲気なんですか?私 作家って偉いと思うんだけど一生懸命 審査して自分のライバル選び出すってすごいと思うよ。
それで 自分の知り合いだからってことも 全然ないし。
ホントに 驚かせてくれる才能あったらもろ手を挙げて素晴らしいって言えるよね。
私たち 作家である前に本 好きな人間だから素晴らしい作品に あったときいい作品 読ませてもらってうれしいっていうその気持ちの方が強いと思います。それは 皆 変わらないんですね。

折れる日はね そうだな夫に ぎゃんぎゃん言われて…。
そこなんだ。書いたこととかじゃなくて夫婦仲で 心が折れるんですね。心が折れる。
ありますよ。今回 いけたなって思ったのに売れなかったり酷評されたときは。
でも このごろ 全体的に本が売れなくなってるので私の本だけが 売れてないわけじゃないって思うと心が楽になる。
確かに 弱ってる人 見ると 僕も心が落ち着くっていうのがあって。
自分よりも弱ってる人 見てニヤニヤしてると元気になってくる。腹立つわ ホントに。
私もパーティーに出たら『週刊新潮』に その日グラビアに出たばっかりの政治家の方と一緒で「一緒に撮りましょうよほら 話題の人と」って言ったらすごく嫌な顔… 苦笑いかな。
2人とも ある意味大いなる鈍感力というか心が強いというか。でも 確かに例えば 私なんか 3年前に旦那が死んだじゃないですか。

でも そういう どん底の渦中ってホント 人がかわいそうとか思って取り巻いてる感じで空洞化するっていうか。 周辺が。だから 渦中のときってみんな どう声掛けたらいいかって取り巻いてる感じになるからふって 笑いながらでも入ってきてくれるのがありがたいっていうのは気持ちの上では 分かりますね。
鈍感力 そうかも。僕の小説を読んでくれた友達がすごい自己愛の強い人だってことがあらためて分かったって言ってくれて。
他人が どう思うかに無関心で自己愛が すごい強いから別に あんまり 心が折れない。
顔とかも?顔っていうか 自分が生み出したものは 全部 好き。自分自身っていうよりも自分が生み出した文章とかそういうものは 全部 好きだから。
そこで 批判とかされても何とも思わないっていうか。
ここ直したいってとこは ないの?でも 顔とかは整形とかしてもいいなって思うけど。

整形する人って もともとカッコ良くないと無理らしくて。
パーツの形は いじれるけど位置は ずらせないから。
だから 位置がちゃんとしてないと整形って無理らしくてだから どうしても面白い顔の人はカッコ良くは できないって。
でも 中瀬さんは 痩せたら美人になるっていう都市伝説が。
でも いいんです。最近 ブスであることをそんなに自虐とも思わないしブスでいいじゃんって思い始めて。
顔立ちって もう 整形でもそうやって限界があるように顔立ちは 変えられないけど顔つきって変えられるじゃないですか。
よく笑うとか人を楽しい感じにするとかは努力で できるじゃないですか。
でも ネットの人って必ず 最後に 「ブスのくせに」とか。
何かさ 三浦 瑠麗さんにこの間 お目に掛かったらあの方 「ブスのくせに」とか「結婚もしてないくせに」とか「二流の大学 出てるくせに」とか「子供もいないくせに」ってだいたいさ あの人全部クリアしてるからすごいですよね。逆に 全部クリアしてるのに何のために活動してるんですかね?
全部クリアした上で さらに何を目指してるんだろうね。
でも あんぐらい奇麗になると「お奇麗ですね」って言ったときに「ありがとうございます」っていう感じなんですよね。
「いやいや そんな 私なんて!」とか言ってるのは美人にはなれないっていうか。ホントの美人っていうのはお礼を言うってことが分かりましたね。

林さん 作家になってなかったら何やってたと思います?
やっぱり 書き続けるってことがすごいんじゃないですか?
小説家として作品を ずっと書き続けられて早いってことは一番すごいなって思いますけど。

村上 春樹先生が 本の中で「小説家にとって一番 大切な才能は 書き始めたら書き終える才能だ」っておっしゃってたけどホントに そうだと思うんですね。
私たち 一千枚近いものを最後までゴール しなきゃいけないわけで。
それはね やっぱり ちょっと異様な根気力かもしれないですね。
僕 ホント 成り行きでまあ 大学卒業してそのころ 友達と会社を…小さな ベンチャーやってて。
それだけでもよかったんですけどだったら大学院も行こうかなと思って。
時間に融通が利くんで。で 大学院も行き始めてそれで 修士論文が本になってって形で。
流れですね。 特に こうなろうと思ったわけではなくて。
だから テレビ出たいとか本出したいとか思ってたわけでもないんですけど気付いたら こうなってるっていう。

例えば どっかの会社に勤めようとか公務員になろうとかそういう発想は なかったの?
『とくダネ!』のいいのはバイトのシフトみたいに「この日から この日海外行くんで」とかって自由にシフト組めるんですよね。バイトのシフト…。
中瀬さん テレビ 大変だよね。これだけ人気者になると。
いえいえ 全然 全然。でも ぱっと映ったときにだらんとかしてたり…。
寝落ちっていうか。あれが怖いですね。 生放送の怖さ。
でも 『とくダネ!』でつまんないことしか言わないんで。
それじゃないんだよなみたいなことしか言わないから。
でも 一回 それこそ真理子さん 中瀬さんとご飯食べてた日の次の日が『とくダネ!』でほぼ寝ないで行ったって。そうですね。

偉いよね。やっぱ 私 小説が好きなんでこの仕事は 楽しいんですよ。めちゃくちゃ。
つらいこととかもあるんですけど基本 ここの仕事って好きじゃないとできないな。
本が好きで 人が好きじゃないとできないなっていう。
そりゃそうだよね。編集者になりたいんですけど何が必要ですかって言われると本が好きで 人が好きだったら後は 何とかなるんじゃないって。
人も好きじゃないし作品も好きじゃなかったらそれは お互い不幸ですから別に 100%誰とでも相性が合う人なんて絶対いないじゃないですか。
編集者はアジャストしていくから7~8人とは合うっていうぐらいの打率は欲しいんですけれども。
それでも 2~3人とは合わないっていうの出てきたらそこは 私なんか今 管理職の仕事だと担当者と作家の相性を見極めてお見合いおばさんじゃないけどこの組み合わせいいんじゃないっていうのを入れていくのも仕事なんで。

例えば 私の嫌いなAさんと中瀬さん すごい仲良くっていつも一緒にキャッキャ いったりしてると例えば Bさんが あんまりいい顔しないなっていうときどうするの?その問題って 長く 結構な課題で。
恋人と一緒で 恋人の前で他の女性がすてきだとか言わないのがマナーだしあなたしか見えてないというかあなたが好きだっていうことを伝えるのが恋人だと思うんですよ。そこをね「あの人も すてきですよね」みたいなことを言ったら誰だって 気持ちがよくないのでその作家と対峙しているときはその作家のことしか考えないっていう。
例えばある才能が出てきたときにこんな すごい小説書いたんだとか 嫉妬したりとかこんな才能あるんだって嫉妬したりどの業界でもあると思うんだけど例えば 古市君なんかも今 若手社会学者としてちやほやされてるけどあなたも 33だっけ?そう。

例えば 落合君みたいな人が出てきて若く ちやほやされてるあの感じとか見て「チッ 何だよ あいつ」とか思わないんですか?
よくしといて。 親切にしといて。そう。 何か しかもちょっとでも… ホントに何か いいことはできなくても情報は入ってくるから彼が決まってる いいポジションを自分が やってあげたみたいな感じで恩を売るとか色々 やり方あんじゃん。お前 何ちゅう…。
やり方があるじゃん。昔話のクソジジイみたいな発想。
基本 省エネで 最短距離で動きたいなって思ってて。

頑張ってる時点で それは頑張らずにできてる人には負けてるわけじゃないですか。それを努力とも思わずにばっと できた人がいるわけでこっちが それを頑張ってやってんだったらそれで もうハンディがあるわけでだったら頑張らずにできることをしようと思って。
だから基本的に 努力とか 一切しないように生きてます 今でも。
そんなことはないと思う。 だってああいう小説 書き上げたり論文書き上げるって 努力で。
私も『野心のすすめ』に書いたけど 今の世の中って努力した人を あざ笑うようなとこあるじゃないですか。
でも 努力って あんま自分だと思わないっていうか。
好きなことなんで好きなこと 努力ってあんまり思わないじゃないですか。
まったく 野心がないわけでもないと思うけどあんまり すごい頑張ったって感じでもないんですよね。
でも その好きなこともやがて 編集者 来て締めきりっつって 何日までに80枚 120枚とかって言ってきて書けないときの つらさがあるとこれを乗り越える自分を奮い立たせることをしなきゃいけないってことが分かってくるんじゃないですかね。


でも 林さんは 今の時代もう一回 中学生とか高校生ぐらいからやれるっていったら…。

いじめられっ子なんだけど変に自意識過剰でますます嫌われるタイプでしかも 目立ちたがり屋っていう最悪のパターンなんですよ。今 こういう私がSNSの中にいたらどうなるか分かんないしホントに 「お前なんか死ね」とか言われて 傷ついたと思うし今の子って もっと繊細で対処のしかた 分かんなくて無防備だしすごく かわいそうだと思う。いつも危険な崖っぷちにいるような気がする今の子供たちって。
ホントだよね。もっと子供のとき 無邪気に友達と付き合えばいいのにね。
まず 仲間外れになるの嫌だし浮くのも嫌だしそのことばっかり考えてるよね。

林さんみたいに枠から はみ出るみたいな人は生まれにくいのかもね。小説家とかでも。
やっぱり 林さんほど面白い破天荒な小説家とかって最近 あんまいないんじゃないですか?
私 自分では すごく つまんない常識人だと思うよ。
若い作家 みんな地味だったり…。若い作家 地味だよね。
私より ずっと売れてるのにだいたい エッセー 読むと「吉祥寺の居酒屋で飲んだ」とか「パスタゆでて 食べてその後 散歩した」とかそんなエッセーばっかり。(笑い声)
そんな つまんない日常。そんな つまんないエッセーあります?
ある ある ある。渡辺 淳一先生がね亡くなる前に 激怒してらしたけど若い作家のエッセー読んでたら「僕の楽しみは娘と風呂に入ることだ」って。
「作家たるものが こんなこと文章にするってどういうことか」って。そんな 当たり前のことをね。

枯れない林さんは…私 林さんと10歳違いですけど。
10年後も こんなに楽しく楽しい生活ができてキラキラできることが可能なんだって思うとこの10年差っていうのがホントに ありがたい。
まあ いいこと言うじゃないですか。まあ 編集者なんで思ってもないことを。違う違う ホントにそうだから!
私も 寂聴先生… 大丈夫よね?この放送あるときまでまだ お元気だと思いますけど。やめてくださいよ。
寂聴先生に お目に掛かるとまだ 30年いけるって思うじゃない?
だから そういう人がいるってすごく大切なことですね。
ちょっと前に 先輩にすてきな人がいるっていうことが希望の星になりますよね。今 同世代にいる以上に前を ちゃんと歩いてくれていて。
それが 95歳とか 96歳…。すてきだね。 奇麗でね。
それが老けておばちゃんになってさ「悪いけど 中瀬さんお昼 ごちそうしてくれない?持ち合わせないのよ オホホ…」って言われたら 嫌でしょ?

じゃあ 別に 若いころが良かったとか思わずに今の方が楽しい?今の方が。 若いころってもっと愚かだったしもっと人に迷惑かけてたしそういう反省の上で成立してるから。
今が楽しいって思えてる自分が気持ちが健全に働いてるなって感じがするんだよね。
だいたい 人って過去がよかったって向かいだすと今の状態 よくないっていうふうに思った方がいい。
それが 自分の精神状態をはかる物差しみたいなとこあるんですよね。
それこそ 自分で 全部仕事も決めてるし会って嫌な人もそんな いないし。

収入とかもあるんだろうけどそうじゃなくて自分で ちゃんと決められてるってことがすっごい 幸せに影響してるなっていう。
今度 また 誕生日パーティーやるんで ぜひ 来てください。
全然 家に呼んでくれないもんね。ホントよ。 怖いよね。