空手の全日本選手権第1日は8日、東京武道館で都道府県別で争う団体組手が行われ、女子で11月の世界選手権68キロ超級銀メダリストの植草歩(26)=JAL=は千葉で出場し、6戦全勝でチームを3連覇に導いた。9日には4連覇が懸かる個人戦に登場する。
最後は豪快な上段蹴りで決めた。3人の勝敗で争う団体戦、静岡との決勝は1勝1敗1分で並び、すでに1勝している植草が代表戦に再登場。タイ代表として国際大会に出場している御殿場西高・岡崎愛佳にてこずりながらも、相手が体勢を崩した瞬間を見逃さずにポイントを奪った。
「世界選手権の決勝で負けてから1カ月、攻撃の正確性やカウンターを修正してきた。やってきたことが出せた」
体重無差別で争う全日本選手権では、植草の1強状態が続く。「勝ちきらないといけない。それが自分の宿命。私が優勝することで空手界が盛り上がる」。東京五輪の金メダル候補として高まる期待は百も承知。9日の個人戦も優勝以外は見えない。 (木村尚公)