トップ > 中日スポーツ > 芸能・社会 > 紙面から一覧 > 記事

ここから本文

【芸能・社会】

仲村トオル、涙の弔辞 映画プロデューサー黒澤満さん告別式

2018年12月8日 紙面から

涙を流しながら弔辞を読んだ仲村トオル

写真

 映画製作会社「セントラル・アーツ」社長で、11月30日に肺炎のため85歳で亡くなった映画プロデューサーの黒澤満さんの告別式が7日、東京・青山葬儀所で営まれ、俳優の仲村トオル(53)や女優の吉永小百合(73)ら約400人が参列し、故人と最後のお別れをした。

写真

 棺(ひつぎ)には黒澤さんがプロデュースした映画「終わった人」(2018年)、「さらば あぶない刑事」(16年)、「北のカナリアたち」(12年)の台本や、いつも着ていたジャケットなどが納められた。

 映画「ビー・バップ・ハイスクール」(1985年)でデビューした仲村は号泣して10分に及ぶ弔辞を読んだ。オーディション当時を振り返り「黒澤さん、選んでくださって本当にありがとうございました。劇的に人生が良い方向に変わったのは黒澤さんのおかげです」と“恩師”に感謝を述べた。

 また「あぶない刑事」シリーズでの舘ひろし(68)、柴田恭兵(67)、浅野温子(57)らとの共演について「多くのすばらしい先輩たちと出会うことができました」とかみしめ、「黒澤さんがくれた『あぶない刑事』の現場は比喩ではなく、ぼくの故郷です」と語った。

 最後は「現場にいた人たちはみんな、黒澤さんを尊敬していました。大好きでした。もちろんぼくもその1人です。お疲れさまでした」と声を振り絞って別れを告げた。

 「北のカナリアたち」などに主演した吉永は、沈痛な面持ちで参列。この日午後2時20分すぎの出棺を神妙な面持ちで見守った。

(左から)仲村トオル、松田翔太らの手で運び出される黒澤満さんのひつぎ=東京都港区の青山葬儀所で(五十嵐文人撮影)

写真

<俳優の藤竜也(77)> 「20歳の最初のころ、なかなかうまくいかなかったころ、黒澤さんから『君はこんなにギャラが安かったのか』と言われて、翌日からギャラが倍になった。引っ張り上げてくれた」

<主な参列者> 吉川晃司、藤竜也、石橋蓮司、松田美由紀、松田翔太、吉永小百合、一色采子、角川春樹、根岸吉太郎、原隆仁、平山秀幸、明石知幸、成島出 (敬称略、順不同)

 

この記事を印刷する

閉じる
中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ