【サッカー】磐田快勝でJ1残留! 東京五輪世代の小川航が冷静に先制PK2018年12月9日 紙面から
◇J1参入プレーオフ決定戦 磐田2-0東京VJ1とJ2の入れ替え戦に当たるJ1参入プレーオフ決定戦が8日、静岡県磐田市のヤマハスタジアムで行われ、J1で16位だった磐田がJ2で6位の東京Vを2-0で下し、残留を決めた。J1最終節で16位に後退して決定戦に回った磐田は、前半41分にFW小川航基(21)が自ら得たPKで先制。後半はMF田口泰士(27)の直接FKで加点した。プレーオフでJ2上位の大宮、横浜FCを破って勝ち上がった東京Vは敵陣深くまで攻め込む機会が少なく、11年ぶりのJ1昇格はならなかった。 押しつぶされそうな緊張感と戦っていた。前半41分のPK。キッカーのFW小川航は相手GKの動きをしっかりと見て、右足でゴール左サイドに流し込んだ。第31節の広島戦でのPKは右足でゴール右サイドへ決めた。大一番で、GKの動きに応じて自分のキックを変えられる冷静さを保った21歳は「難しい試合だったが、チームが押せ押せの時間帯にPKを決められて良かった」と、安堵(あんど)の表情を浮かべた。 FW川又のけがで、巡ってきた先発のチャンスだった。「(名波)監督の期待に応えたかったし、絶対にやってやる」と覚悟を決め、引き分け以上で残留が決まる一戦に臨んだ。背番号18は試合を通じて、前線からの献身的な守備、安定したポストプレー、味方を引き出す幅広い動きを見せ、チームを支えた。 2020年東京五輪世代で、期待のストライカーのひとりだ。昨年、U-20日本代表の一員として出場したU-20W杯韓国大会のウルグアイ戦で負傷、左膝前十字靱帯(じんたい)断裂などの大けがを負った。長いリハビリのあとに復帰した今季は、リーグ戦出場13試合でわずか1得点にとどまった。 五輪前年の来季こそ、飛躍の年にしたい。小川航は「東京五輪には出場したい。そのためにも、来季はJ1でバリバリ活躍したい」と、近未来を見据えた。
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