ロッテは4日、東京都新宿区のロッテ本社で新入団の9選手を発表した。ドラフト1位の大阪桐蔭・藤原恭大外野手(18)=181センチ、78キロ、左投げ左打ち=は「足に自信がある。幕張のスピードスターと呼ばれたい。最初からやってやるという気持ち」と力強く宣言。ルーキーイヤーの目標に30盗塁以上と新人王獲得を掲げた。
そんな藤原が狙うのは「藤原世代といわれるように頑張りたい」と目をぎらつかせた同年代の出世頭。「特に根尾選手には負けたくない。バッティングは絶対に負けたくない」。最大のライバルは中日のドラフト1位・根尾。甲子園で春夏連覇した大阪桐蔭の盟友に「注目度もそうだし全部勝ちたい」と並々ならぬ対抗心を燃やした。
高校日本代表でチームメートだった昨年のドラフト1位・安田も新人王争いの好敵手。弟子入り志願している兄貴分にも「負けたくない。ライバルになると思っているので、いいところを盗んで安田さんを超えられるように頑張りたい」と挑戦状をたたきつけた。
威勢のよい発言で自身を奮い立たせた18歳。ただ、プロの厳しさは心得ている。「今の実力では新人王はとれない。しっかり練習したい」。いだてん自慢の逸材が目指すのは有言実行-。日々の鍛錬を怠らず「藤原世代」の地盤を固めていく。 (小林良二)