勝野、浅尾から継承「４１」

　与えられた背番号は４１。今季限りで引退した浅尾の番号だ。驚き、うれしさが入り交じる中、勝野の心は奮い立った。実際、４１の付いたユニホームに袖を通し、「浅尾さんの次の４１。期待されていると思う。将来、勝野の４１と言われるように頑張りたい」と口元を引き締めた。

　岐阜県出身とあって、幼少期からドラゴンズファン。もちろん２０１１年のＭＶＰ右腕の雄姿を知らないはずはない。「投球もきれい。ゲームを作れる、つなげられる。僕からしたら完璧な存在」。そんな雲の上の人を象徴する番号を受け継ぎ、「ルックスではかなわないので、力でカバーしたい」とはにかんだ。

　１月には希夫人（２０）が第１子を出産する予定。家族と同居するため、他の新人たちと違って入寮はしない。「食生活も自分でしっかり管理しないと」と気を引き締める一方で、「とにかく長くやって、子どもにも１軍で活躍する姿を見せたい」と意気込む。生まれてくるわが子とともに過ごす時間は、きっと励みになる。