木村文乃、“先輩”中谷美紀&戸田恵梨香に触発され「SICK’S」に闘志メラッ
[映画.com ニュース]TBSドラマ「ケイゾク」「SPEC」に連なるSPECサーガの完結編で、動画サービス「パラビ」で配信される「SICK’S」の第2弾「覇乃抄」、第3弾「厩乃抄」の制作発表がこのほど、都内のスタジオで行われた。
主演の木村文乃、共演の松田翔太、竜雷太、堤幸彦監督、植田博樹プロデューサーが出席。撮影は10月からスタートし、ハーバード大卒でIQ230のSPEC(特殊能力)ホルダーを演じる木村は「身に余る大役でいまだに緊張していますが、監督、プロデゥーサーをはじめこのチームで一緒にできるというやりがいと希望を持って撮影ができています」と笑顔で語り、「お~、模範解答」と登壇者に絶賛された。
だが、「周りからは『堤組は大変でしょ』とよく言われたけれど、大変じゃないことがない。(役の)人格がどれだけあるか分からないし、監督のムチャブリにも応えなくてはならない」と愚痴ることしきり。「松田さんがいなかったら、家に帰っても引きずるくらいへこむ。真っすぐで、こういう人がいてくれたらという代表です」と、相棒の刑事役の松田に感謝した。
2人は2015年の映画「イニシエーション・ラブ」以来の共演。松田は「あの頃に比べればだいぶ仲良くなれている。距離感が近づいています。なじんできて当たり前のような現場になっているのが楽しい」と満足げに話した。
「ケイゾク」の放送から20年の節目でもあり、「ケイゾク」の中谷美紀、「SPEC」の戸田恵梨香の両主演女優が祝福のメッセージを寄せた。しかし、中谷は「本番がかかってカメラが回った後に、監督がセリフの変更にいらしたことが100回くらいあった」、当時の衣装まで着せられた戸田も「本当に朝まで撮影していて、なんでこんな朝まで撮影が続くんだろう、寒いしというのが一番印象に残っています」とクレームが続出した。
堤監督は「これ、ディスりですよね。意外と傷つくから言わないで。俺の中ではいい思い出なんだから。人生裏腹だなあ」と嘆き節。そんな中、木村が「やりがいとか言っているうちにはまだまだだなと思いました。(中谷と戸田のように)出し切れていないのが悔しい」と闘志を燃やし、堤監督を苦笑させていた。
「SICK’S覇乃抄」は2019年春から配信予定。「SICK’S厩乃抄」の配信予定は追って発表される。