ゼロティを読んでいて、安室さんの性格について気付いたこと・・・
彼は人に尽くしたい、何かしたい性格である。
また、理由がないと行動できない一面も。
今のところゼロティでは、全話誰かに1つ以上の何かを安室はしている
1巻から順に見ていこう
1巻
早朝からお店のメンテナンス
風見にご飯を作りすぎたからあげる
運転して風見を寝かしつけ、おごる
揉め事を解決
銃を指導
安眠の秘訣を伝授
ハロにリンゴをあげる
ハロのケガを手当し、保護
ハロにギターを聞かせてあげる
2巻
風見を守り喧嘩を仲裁
キャメルの渋滞巻き込まれ、回避
皿をしまうのは高くて危ないから自分に任せなさい
風邪の風見にセロリをあげる
カレーの食べ方を伝授
白バイ隊員を助け、犯人確保
蓋をあけて、相談にのる
新鮮な魚を食べさせる
風見に休憩を与える
梓のゲームに協力
3巻収録予定
ストーカー対策伝授と犯人確保
自転車の乗り方を伝授(最新話)
と最新話まで、毎回人知れず、尽力している
安室さん、とてもいい人である!
ただ、気になるのが、何かをしてあげ、尽くす方法がドストレートでない、ミスマッチな時があること。
要は、尽くす方法のピントがずれてる時が時々ある。←辛口だねぇ私は。ほんと安室氏はいい人で尊敬してるよ?
これはワザと意識的にズラして、作者が話を構成している可能性があると考える。
毎回ではないが、ストレートじゃないなと感じる描写がある
最新話22話までの中で、具体例を挙げると・・・
①栗山を送る回
間に合って良かったが、彼女にはトラウマを残してしまった。
2巻の人物紹介では、栗山の欄にはもう安室の車には乗りたくないと書かれている。
②安眠の秘訣伝授
ベルモットがやらなそうな方法を伝授している。
電話ごしのベルモットの描写は、安室のアドバイスの途中、受話器から耳を離していた。
相手は聞いてなかったということ…
人にアドバイスをするとき、その人に合った手段をアドバイスするのが大事なのだが、外国人であるベルモットが果たして、梅昆布茶を飲むかというと、きっと彼女は飲まなかっただろう。
ここは、相談者が実行可能なアドバイスをしていない場面となる。
そもそも外国人に多いのが、梅が苦手。
ベルモットの安眠を考え、彼女に勧めるなら、梓が提案したハーブティーを勧めた方が、ベルモットは飲んで、安眠してくれそうである。
ここで、興味深いのが、梓の台詞で「カフェインなら何でも!梅昆布茶は渋すぎですかね」という台詞を梓に言わせているということ。
カフェインなら何でもよく、ハーブティーでもしそ茶でもいいということ。
日本人でもあまりありふれていない、結構渋い梅昆布茶を人にお勧めしちゃうあたり、
安室は自分の好きなモノをその人にマッチングするかどうか余り考えずに、勧めちゃうピュアな、少年ぽいところがあるというのがわかる。
③キャメル回
もう少しストレートに教えてあげれなかったのか…
でも、この回は安室の性格がよく出ているように思う
FBIだからあのような態度なのか?
④風邪をひいた風見回
大好きなセロリをハロと風見に吐き出される
風邪のときに、セロリを渡す人って私たちの周りにいますか??
たしかに、栄養はあるのでしょう!
⑤カレー回
いや、カプサイシンのことはわかった、わかった。
君のいうことは確かに正しいのだが。。。水を飲ませてくれないか?
⑥釣り回
生臭くない魚のポアロメニューを作ってよ!のオーダーに対して、
生臭くない料理方法で作ったメニューではなく、そもそも新鮮な魚を求め、早朝釣りへ。
多分、毎日早朝釣りを続けてはいないと思う。
あれはポアロメニューにはなってないよね、きっと。
持続可能なメニューの提案としてはなかなか思うところがある。
安室が早朝釣りに行けなかったら、できないメニューになってしまう。今回は試作品ということか。
この話は、タダ単に彼女たちに新鮮なお魚を食べさせたい!という少年のようなピュアなところが垣間見えた話ではないか?
以上、こじつけ感は否めないが、やはり安室氏はドストレートな性格ではないかもしれない
となると、、、ストレートではないことが顕著に出てしまうのが恋愛の場面だったりする。
相手を思ってしたことが、相手の求めてないことだったり(誰だってあるが)
ご本人が恋人は国!と宣言しているので、その場面は出てこないかもしれないが、
作者は名探偵コナンを殺人ラブコメといっているあたり、最後には何かあるかもしれない。
安室氏は相手に何かやってあげたい性格だと思うので、つきあってる女の子から何もやらなくていいんだよと言われる可能性も。
例えば過剰なプレゼントしがちとかね
物が欲しい、何か行動が欲しい女の子だったらマッチするけど、
あなたが居てくれるだけでいいの、一緒にのんびりくつろぎましょう!タイプだと、
少し波乱が起きそうだ。
欲しい欲しい系の女の子とは当然いつか関係が破綻するので、後者の女の子の方がよいタイプなのだが。
よく考えると、自転車を教えた少年には結果的にシール効果で自転車に乗れたけど、シールをあげるという行為もまた…。
毛利先生に沖野ヨーコサマーライブチケットで釣ったように…。
付き合った女性には何かあげがちという状況になるかもしれない。
誰かに何かをして仲良くなるのはごくありふれたこと。しかし、安室氏はそれが顕著な気がするのである。
幼少期の体験が少なからず、人格形成に影響を与えたと思われる。
95巻でいじめられていたような描写があったが、いじめっ子に何かしてあげて、仲良くなれた、友達になれたとか、そういう体験があったのかもしれない。
そういう彼にはあなたが居てくれるだけでいいという無償の愛がかなり彼を揺るがすのではないか。
だから、執行人でのコナンの蘭への一生懸命さをみて、心からすごいなと思い、愛の力は偉大だな…という台詞が出たのかもしれない。
そして、この考察冒頭に書いたが、理由がないと行動できない一面もあるのではないか?
22話までの話の流れをみていると、彼が行った行動には原因や理由がすべて他者にあったということ。
彼の個人的欲求のもとから生み出された行動がまだ描かれていないような気がするのである。
唯一、フランベをやったことが個人的欲求から派生した行動かもしれない。
あと、赤井秀一への追究か。
本編でも明らかになったが、エレーナ先生に会いたくて、わざとケガをして理由及び原因を作って、接触しているということ。
確かに、先生に会うためには、手当してもらう口実が目的達成としての手段には最適であるが、
子供だったのだから、素直に、先生に会いたいよ・・・と言っても良かったのかもしれない。
自転車の稽古に付きそうくらい大事にされていたのだから。
だから、彼はもっと自分に素直になって、原因や理由を作らずに、本当に自分が欲しいものにもっとたくさん手を伸ばせるようになったら、いいのになと感じるのである。