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警察署員が活用 手話案内ボード 県内初 白山署が作成

「手話案内ボード」を手にする署員=白山署で

写真

交番やパトカーなどに配備

 聴覚に障害のある人とのコミュニケーションをより円滑にしようと、白山署は「手話案内ボード」を作り、聴覚障害者とやりとりする取り組みを始めた。警察署での活用は県内で初めてといい、交番やパトカーなどに手話案内ボードを配備して活用する。

 「窓口対応」「犯罪被害」「交通事故」の全3種類の場面を想定。それぞれA4サイズ3、4枚を用意した。交通事故の際には「けがはありませんか」「呼んでほしい人はいますか」といった場面ごとの質問とともに、この内容に対応した手話の写真を掲載している。

 9月に同署で開かれた聴覚障害者への理解を深める講習会で、手話はできても筆談のできない聴覚障害者もいることが分かった。こうした人たちにも対応できるよう、白山市障害福祉課に協力を依頼して手話案内ボードを作った。

 現在は同署と野々市交番に配備されていて、来年1月までに全交番、駐在所にも完備する予定。北野浩次警務課長は「署員が手話案内ボードを活用することで、聴覚障害者の負担を少しでも減らしたい。手話の知識がなくても、円滑にコミュニケーションが取れるようにしていければ」と話している。

  (都沙羅)

 

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