好評です!
ほぼ日のアプリあります。

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2018-12-07

糸井重里が毎日書くエッセイのようなもの今日のダーリン

「ほぼ日手帳」に関わってくださっている
 会社の方々にお礼を伝える旅、まだまだ続いています。 
 その会社によって、得意とするところはいろいろで、
 「この機械の、ここは、こういう特別な…」とか、
 「これをやっているのは、ほぼ日さんのだけです」とか、
 「ここのところは秘密なんでまねできません」とか、
 いろんなアイディアとか改良の工夫がお聞きできます。
 「この機械は、もう30年も稼いでくれてます」もあれば、
 「これ、高かったんですけど、よく働いてくれます」、 
 というような機材の話も、語られます。

 ふつうのことを、ふつうにできるというのは、
 企業にとっての、いわば守備のようなものです。
 それはそれで、当然のように重要なことなのですが、
 これには、「志(こころざし)」が大事になります。
 そういうと古くさいことばみたいですが、
 やっぱり「志」としか言いようのないものです。
 「なかまとのつながり」がしっかりしている会社は、
 心のなかにある「志」でつながっているんですよね。

・もうひとつ、機械が稼いでくれるように見えますが、
 どんなものをつくらせるのかの「考え」がなければ、
 高い機械でも、ただの機械のままなのです。
 買ったけど弾けない高価なギターみたいなものです。
 必要なのは、やっぱり「考え」なんですよね。
 その企業の「特別なこと」だとか「秘密」に関わるような
 価値を生み出す部分には、アイディアがあるわけです。
 そして、そのアイディアを発想したり、
 アイディアを具体的に実現させているのは、
 やっぱり、人間!なんですよね。

 3000万円の機械も、いい働きをしてくれるけれど、
 それよりも稼ぎ出す可能性があるのは、アイディア。
 で、そのアイディアを生み出すのは、人間です。
 人間は、機械よりも休みが必要ですし、食事もします、
 遊びも必要だし、機嫌がよくないといけません。
 でも、結局、めしのタネは人間がつくるんです。
 お礼の「行脚」をやっているうちに、
 そのことが、ほんとうに納得できるようになりました。
 工場や機械にしていた投資を、人間に。だよねー。

今日も、「ほぼ日」に来てくれてありがとうございます。
機械より高くて、贅沢で、最高のなかまになるのが人間。


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