西海岸の2球団が、西武からポスティングシステム(入札制度)でメジャー挑戦を目指す菊池雄星投手(27)の獲得に向かう姿勢を改めて示した。ジャイアンツのザイディ編成本部長は5日、地元AMラジオ局KNBRの番組に出演し、“地の利”を強調した。
「菊池は完成された投手で、かなり幅広くスカウティングしてきた。あちら(日本)から来る多くの選手は、物理的な距離が近いという理由で西海岸を好むから、うちはその点でかなりいい位置につけている」。さらに、「ポスティングされたばかりだから、プロセスが加速するのは来週中だろう」と、今月中旬の交渉激化を予想した。
一方、レンジャーズは「2度目のプロポーズ」が実るか注目される。球団公式サイトによれば、既に菊池のボラス代理人と予備的交渉を済ませたダニエルズGMは「興味レベルの程度を語ることは差し控えたいが『宿題』はやっているよ」と準備に自信を見せた。
レ軍は2009年も、花巻東高の菊池に契約金700万ドル(約7億9100万円)を提示したが振られた過去がある。また、同サイトは他の西の球団についても「マリナーズ、ドジャース、ジャイアンツ、パドレスが菊池の獲得に向かう見込みだ」と伝え、さらに「東のヤンキースとフィリーズも強い興味を抱いているようだ」と警戒した。