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富山新聞

荘厳なたたずまいをよみがえらせた国重文の神門=羽咋市寺家町

神門、新たな装い 羽咋・気多大社「平成の大事業」完了 26日に竣工奉告祭

2018/12/07 01:50

 羽咋市の気多大社が進めてきた国重要文化財の神門の屋根葺(ふ)き替え工事が完了し、荘厳なたたずまいがよみがえった。前年度に修理を終えた国重文の拝殿と合わせ、26日に竣工奉告祭(しゅんこうほうこくさい)が行われる。能登立国1300年の節目に能登國一宮の「平成の大事業」を無事に終え、新たな装いで平成最後と新時代の幕開けを迎える。

 

 神門は安土桃山時代の建立で、1961(昭和36)年6月に国重文に指定された。檜皮葺(ひわだぶ)きの屋根は67(昭和42)年に修繕されてから半世紀がたち、傷みが著しく、4月から葺き替え工事を進めてきた。

 

 前年度に檜皮葺き屋根の葺き替えを終えた拝殿は1653(承応2)年に加賀藩の名工、山上善右衛門嘉広の建築で、1961年6月に国重文に指定されている。

 

 拝殿と神門の修理は、3年計画で国と県、羽咋市の補助を受けて2016年度から進められてきた。

 

 気多大社では1992年に国重文の本殿と、摂社で国重文の若宮神社本殿、98に摂社で国重文の白山神社本殿の屋根の葺き替えを終えている。

 

 「平成の大事業」が完了したことについて、松尾孝夫宮司は「信仰心が高い皆様のご厚意のたまもの」と感謝した。その上で、能登立国1300年の節目と平成最後の事業完了に「ご神意にかなうことなって大変喜ばしい」と述べた。