SpaceX、Falcon 9ロケット第1段の再々使用と3回目の回収に成功
着々と 部門より
SpaceXは日本時間4日、Falcon 9ロケットによる小型衛星相乗り打ち上げミッション「Spaceflight SSO-A: SmallSat Express」をバンデンバーグ空軍基地SLC-4Eで実施した(SpaceX発表、動画)。
今回のミッションは17か国、34組織の小型人工衛星64基(microsat: 15基+cubesat: 49基)を太陽同期軌道(SSO)に投入する初の相乗り専用ミッションで、さまざまな組織によるさまざまな目的の小型人工衛星を手頃な価格で打ち上げ可能にするものだという(プレスキット: PDF)。打ち上げが行われたのは日本時間3時34分。およそ13分後に軌道投入を開始し、その後6時間ほどかけて全ペイロードを軌道に投入した。
打ち上げに使われたFalcon 9ロケット第1段(ブースター)は、5月のBangabandhu Satellite-1ミッションと8月のMerah Putihミッションでも使われたもので、同じブースターを3回使用するのは初めてとなる。ロケット第1段は打ち上げから約7分51秒後、太平洋上のドローン船「Just Read the Instructions」に着陸し、3回目の回収にも成功した。また、太平洋上のキャッチャーボートMr. Stevenによるフェアリングのキャッチは失敗したが、2分割のフェアリングはいずれも軟着水しており、回収して再利用する計画だとイーロン・マスク氏がツイートしている。