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【格闘技】

初世界戦、井上岳志「ジョロウグモ作戦」で王者倒す

2018年12月6日 紙面から

世界初挑戦が決まった井上岳志=東京都文京区で(藤本敏和撮影)

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 ボクシングの東洋太平洋、WBOアジアパシフィック・スーパーウエルター級王者でWBO同級3位の井上岳志(29)=ワールドスポーツ=が5日、東京都内で会見し、来年1月26日に米ヒューストン(予定)で同級王者ハイメ・ムンギア(22)=メキシコ=に挑戦すると発表した。王者は31戦全勝(26KO)のスーパースター候補で、井上岳にとっては初の世界戦が大きなチャレンジとなる。

 「夢にまで見た世界タイトル戦。わくわくしている。強い王者だが、プロでスーパーウエルター級でやっていくと決めた時から覚悟していた」。今年4月にIBF同級2位決定戦に勝ったが、続いて予定されていた同級指名挑戦者決定戦交渉が難航。3度も試合が流れた末に別団体でチャンスをつかんだ。

 攻略法は決めている。所属ジムの斎田竜也会長命名の「ジョロウグモ作戦」だ。「クモの巣のようにくっついて王者の強打を封じて、そこからさらにフィジカルで押してスタミナを奪っていきたい」と井上岳。日本からは過去に輪島功一ら4人しか王者が誕生していない難階級だが、粘り強さで頂点に立つつもりだ。 (藤本敏和)

<井上岳志(いのうえ・たけし)> 1989(平成元)年12月1日生まれ、東京都足立区出身の29歳。173センチ。東京・駿台学園高でボクシングを始め、法大へ進学。2007年国体優勝に加え、法大では主将も務め、アマ通算39勝(21KO)16敗。14年のプロデビュー戦は引き分けたが、以降は現在まで13連勝中。17年4月に日本スーパーウエルター級、同11月に東洋太平洋、WBOアジアパシフィック同級タイトルを獲得した。右ボクサーファイター、13勝(7KO)1分け。家族は父、母、兄、姉。

 

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