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【大リーグ】

雄星との入団交渉解禁 エンゼルスなら大谷と夢タッグ

2018年12月6日 紙面から

 西武からポスティングシステム(入札制度)でメジャー挑戦を目指す菊池雄星投手(27)の入団交渉が4日、解禁された。米複数メディアによれば、この日ナショナルズと契約に合意したFA左腕コービンの獲得を目指していたヤンキースやフィリーズの東海岸勢が、今後は菊池の獲得に方針転換するもようだ。これを追うのが、エンゼルスやドジャースの西海岸勢。もしエ軍に入団すれば、花巻東高で後輩だった大谷翔平と夢のタッグが実現する。

 交渉解禁日、いきなり菊池に追い風が吹いた。今オフFA市場で先発投手の最大の目玉、左腕コービンがナショナルズと契約に合意。これにより、コービン獲得が最優先事項だったフィリーズやヤンキースは、層が薄い他のFA左腕に白羽の矢を立てるべく、軌道修正を余儀なくされた。

 地元紙NYポスト(電子版)は、ヤ軍が菊池をターゲットにすると報じ、キャッシュマンGMも11月に「左投手は(右翼が狭く左打者に有利な)ヤンキーススタジアムで常に重宝される」と興味を明言している。

 先発左腕がいないフィ軍も、米放送局NBCスポーツ(同)は「コービンが去り、左腕がどうしても欲しいフィリーズはハップや菊池に照準を向ける。日本から来る菊池はスカウト済みで、いい感触を得ている」とプッシュ。フィ軍の地元紙フィラデルフィアインクワイアラー(同)が「今季はスカウトが視察済みで、ポスティング申請した菊池の獲得もあり得る」と報じれば、球団公式サイトも「フィリーズは菊池への興味を表明済みだ」と同調した。

◆西海岸勢も追走

 西海岸勢も手をこまねいてはいない。エンゼルスの公式サイトは「エンゼルスは菊池を先発ローテに加える算段をするだろうか」と題して特集し、「実績がある菊池の加入は起爆剤になる。現時点ではスカッグス、ヒーニーとバリアの3人しかローテは確定していない」。花巻東高の後輩・大谷と大リーグで再タッグを組む可能性を指摘した。

 地元紙ロサンゼルス・タイムズ(電子版)によれば、ドジャースも「菊池に興味あり」。カーショー、ヒル、柳賢振(リュ・ヒョンジン)、ウッド、ウリアスと5人の先発左腕を抱えながらも、さらなる左腕の補強があり得るという。西は他にもパドレス、ジャイアンツ、マリナーズなどが菊池に触手を伸ばすと伝えられ、こちらのマークも外せなさそうだ。

 

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