きわどい動画だが、貼っておこう。
「啓蒙」のために著作権が足枷になってはいけない。いつも言ってることだが。
この落語、特に枕が秀逸で、アニメにも映像文法(所謂「切り返し」)にも通じる貴重な議論になっている。
とことんまで落語を「学術的」に分析した枝雀氏師匠の面目躍如。
もはや「天才」としか言いようがない人。
何度聴いても惚れ惚れする。
彼の噺を聴くと、他が聴けない。
彼の師匠、上方落語の「中興の祖」米朝師匠でさえ、物足りなく感じる。
とにかく落語を精細に分析し、その可能性を無限大にまで広げた人だった。
しまいには英語で落語をし始めた。
とことんまで落語表現を追究した。
しかしその向上心が災いして、心を病んで、自死してしまった。
これも天才故の運命か。
今聴いても、関西弁のテンポ・リズム感、紳助兄やんの言う「喋りの音程」まで、完璧なくらい正確だ。
ところで昨日の「M-1」もやっぱり観てしまったが、これも凄い。お笑いの進化のスピードには圧倒される。
今後もお笑いだけは孤高の文化として残り続けるだろう。
その進化に欠かせない一人が枝雀師匠であったことは確かだ。
だって、松ちゃんの事実上の師匠だからだ。
お笑いはまだ進化している。
賞レースまでオタクとの馴れ合いでどんどん退化するアニメとは雲泥の差だ。