映画「キリング・ミー・ソフトリー」あらすじ,ネタバレ,レビュー
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あらすじ
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英国に慣れ恋人も出来た女性が偶然知り合った男性と激しい恋に落ちる。
だが女は次第に男の連続レイプ疑惑を知るようになり、次第に彼を拒絶始めるが警察は相手にしなかった。そこで、彼女は男の姉に助けを求めるのだが…。
この映画を未見の方、絶対に最期まで結末をご覧にならないで下さい!!!
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説明:
ストーリー・ネタバレ
イギリス・ロンドン。その女性はある事件について警部補に静かに語り出した…。
インディアナ州育ちのアリス・ジョアンは田舎を捨ててロンドンに移り住んだ。そして男性ジェイクと知り合って同棲を始め、ジェイクとの暮らしで人生で初めての安らぎをえたのだった。アリスはCD-ROMやWEBデザインの仕事を始めた。一方のジェイクは建設工事現場のエンジニア、どちらかというとアリスの方が高給取りで有り、ジェイクはその事を口に出すものの心では羨んでいたのかどうかは分からない。既に成人を迎えている彼らの同棲生活は長く、12歳から始まっていたのであった。同じ財布を持ち、出勤も同じ地下鉄を使うという、何もかも一緒の生活…だがアリスは満ち足りていたのだ。
アリスにとって何の不自由・不満の無い生活がある男性との出逢いによって一変することになる。職場が離れているジェイクと別れ、自分のデザイナー事務所へと出勤する途中、歩行者用信号機のスイッチを押そうとした時に偶然同じスイッチを押そうとした男がいた。その男の名はアダム・タリス。この時はお互いに名前を聞くこともなかったが、“お互い”に何か時めいたアリスとアダムは目が話さずにいたのだった。しかし仕事の時間が迫っている2人は“心時めかせながら”も離れるが、何と言う偶然か、アリスのデザインオフィスの道路を挟んだ向かいの本屋『Summit Books』へとアダムは入っていったのだ。それを更なる運命と感じたアリスはウキウキと心を躍らせ、またアダムも顔には出さないものの心の中はただならぬものを感じていたに違いない。
会社を挙げての新規プロジェクト会議も耳に入らないアリス。自分の部屋に飾ってある愛するジェイクとの写真も目に入らずにアリスがが飛び出したのはランチ、その後に美容院へと行くと嘘を付いたがそれは何の為か容易に想像が付くであろう。オフィスを飛び出すと、アダムが例の書店で自分が執筆した本を並べているところを横目に見たのだが、偶然にも目が合ってしまう。するとアダムは大胆にもガラス越しにアリスの前に立ち、彼女を情熱の眼差しで見つめるのであった。
アダムはタクシーを呼び、アリスを乗せた。タクシーの後部座席で並んで座る2人の手はほんの僅かな近さにありながら重なることが無かったのは、まだアリスのジェイクへの罪悪感というのがあったのかもしれない。そして2人がやって来たのはアダムの家だった。玄関の扉を閉めると直ぐにアリスを抱きしめるアダム。アリスはと言うと抵抗はしない…。セックスが終わった2人には恋もしくは愛が生まれていたのかもしれない。その夜のアリスとジェイクの情事にジェイクが淡白さを感じたのがその表れであろう。
翌日、例の書店でアリスは初めて“アダム・タリス”という名前と登山家である事を知った。店内で本を取りながら、店員から彼の武勇伝を伝えられると誇らしく思ったアリスがいた。
その後、アリスが向かったのはまたもやアダムの家であった。一般的な恋愛とは違い、激しいセックスから始まる恋愛…。アリスの頭の中にはジェイクの事などとうになかった。いつも通りのセックスの後、例の本に登場した武勇伝について尋ねたアリス。アダムが言うには、助かった者もいたものの、多くの人が死んだという。そして、彼の口からは“フランソワーズ”という女性の名前が語られた。彼女も死んだという。そして愛していたとも…。その事故から2年、悪夢は消えないと言う。アリスはと言うと、ジェイクとの同棲中だという事を語った。
アダムの家を出たアリスの携帯電話にジェイクから電話が入った。お互いに“I miss you.”という2人だったが、アリスは直ぐには家へとは帰らずに公園のベンチに腰を下ろす姿があった。
アリスとジェイクの家。サッカーのテレビ中継で盛り上がるジェイクだが、アリスの顔は悲しげ・寂しげであった。そして彼女はジェイクへと告げた“出て行くわ…。分かれるわ。”結婚を申し出るジェイクであったが、アダムという運命の男性と出会った事を告げるアリスであった。激怒するジェイクに涙を見せるアリスは家を飛び出しアダムの家へとやって来ると出迎えたのは見知らぬ女性であった。優しく招き入れる彼女デボラはアダムの姉であったのだ。彼女もまた登山家。そしてアダムからアリスの事を聞かされていて、彼からはとても好いている言われているのだ。
アダムは仕事で出ていると聞かされたアリスはその住所をデボラ聞き、雪の中を訪ねるが彼はいなかった。仕方がなく降りしきる雪の中を待つとアダムがやっと現れた。アリスが“彼と別れた”という言葉を告げる前にきっとアダムにはその事が理解できていたであろう。静かにカノジョを抱きしめるアダムがいた。そして外で繰り広げられる情熱的なキスの嵐、そして…。
翌朝、ガーディアン紙の記者のインタビューに答えるアダムが居たが、その頃からアリスの気付かぬ半ば“異様な事”が立て続けに起きていた。アダムの家の中何に厳重に鍵でロックされたクローゼット、そして彼にかかってきた電話を彼に促されて出たアリスだが、無言で切られてしまう…。
アダムと付き合い始め、彼の趣味に合わせようと登山を学び始めようとするアリス。クライミングの練習場でも“愛を欠かさない”2人であった。
ある日、アリスは女友達シルヴィーと出かけ元カレのジェイクの事を尋ねると、彼は失意のどん底にいると聞かされた。その後、アリスはアダムを紹介するとシルヴィーと共にストリートを歩くと突然ひったくりに襲われるアリス!偶然近くを通りかかったアダムは、アリスの悲鳴を聞くとひったくり犯を猛然と追いかけ、追いつくと必要以上の暴行を加え男を伸してしまった。それに驚いたアリスは大声で警察を呼ぶように叫ぶのであった…。
翌日、アリスは妙な手紙を受け取った。『USE YOUR HEAD, ALICE. WHAT DO YOU REALLY KNOW ABOUT HIM?』“アリス、彼がどんな男か知ってるのか?”と書いてあったのだ。直ぐに車で現れたアダムに、手紙を見せ、また、再度の無言電話があった事を告げるアリスだった。誰かしらがアダムを脅迫しているのか…?
彼らが車で向かった先は教会であった。それはひったくりがあった日に、アダムが結婚の約束をしたからだ。晴れて夫婦となったアリスとアダム、彼らは喜びの元に駆け出すのだが、その先に待ち受けるのは果たして…。外での淫らな事柄に引き続き、ハネムーン代わりのハイキング。如何にも登山家アダムらしかった。そして山小屋ではアダムの意志次第ではアリスの命が奪われるような情事が行われ、その快感に浸る2人がいた。
ある日、女友達シルヴィーから手紙があり、それを見たアリスはジェイクへと電話をすると、電話に出たのはシルヴィーだった。彼女はジェイクを慰めている途中で恋人関係となり、同棲中である事を告げた。某か、心中が穏やかでないアリスだった。
その後、アダムと共に彼の仕事である登山関係の協会の集まりに出席したアリス。そこには彼女の知る人は一人も居なかった。遠くで見守るデボラ以外は。そしてある部屋に入るとアダムとフランソワーズが一緒に写る写真を見つけるのであった。泣き顔を直しているところにデボラがやって来た。優しい彼女に介抱をウケるアリス。そして一堂がかいする前に出たアリスはクラウスのお陰で、皆の仲間に受け容れられるのであった。
会社で会議中のアリスと同僚。そこにジョアンナから電話があった。アリスは以前の“脅迫状”について、彼女に相談していたのだ。それを調べたジョアンナは“アダムはレイプ魔だ!”という新たな脅迫状を手に入れアリスにファックスを送った。そのファックスにあった、“アダムからレイプをウケたミシェル”という女性に会いに行ったアリス。ミシェルからはアダムの衝撃的なレイプ事件を聞かされる!
今度はガーディアン紙のジョアンナに会ったアリス。彼女のフリをしてミシェルに会った事を告白したのだが、“それはお互いにとって危険な事”とたしなめられてしまう。いざ、一人になったアリスは考えた、“アダムの事は殆ど知らない。彼の事をもっと知りたい…”と。そう考えたアリスは“自宅”の開かずの間を開けてみると、名も知らぬ女性からの手紙があり、それはアダムとのふしだらな関係が書かれていたのであった。その時、ちょうどアダムが帰ってきた。急いでクローゼットを閉めるアリス!この時はバレずに済んだ…。
翌朝、ミシェルという女性からレイプに関してのファックスがあった事をアダムに告げたアリス。アダムは“レイプはしていない”と告げた。後、クラウスがテレビ番組の取材の誘いに来たのでアダムは出掛けていったが、アダムは昨晩アリスが調べていたクローゼットの鍵を持ち出していた…バレた…。更に、ドアには見知らぬ人物から手紙が入っており、中には『HOW FAR WILL YOU LET HIM GO, ALICE?』“どれだけアダムを野放しにしておくつもりなのか?アリスよ。”と書かれていた。果たしてコレはアダムに対する脅迫なのか、それともアリスに対するモノなのか…!?
アリスは行動を起こした。自宅にあった手掛かりから、“アデル・ブランチャイシドー”という女性を訪ねて郊外に出掛けていったのだ。だが出迎えたのは母親であり、アデルは8ヶ月前から行方不明だと告げられたのだ。またもやジョアンナを騙って訪ねたアリスだったのだが、アデルの残したアルバムからアダムの写真を見つけてしまう。丁度この時、アリスが愕然とする事を聞いてしまう。それは“アダムが訪ねてくる…”。感づかれたとアリスはブランチャイシドー家を直ぐに後にしようとするのだが、そこで来訪のチャイムが鳴ってしまう!!!
アデルの母親が引き留めるのを振り払い、一目散に家を出るアリス!証拠を路地のゴミ箱に捨て出発間際の電車に飛び乗るが、追いかけてきたのはアダムではない見知らぬ男であった…。電車の中でも落ち着かないアリスは疑心暗鬼で帰宅をした。彼女がアデルの家で発見した彼女の裸の写真は、アリスが結婚式後にアダムにとって貰った裸の写真と構図が全く一緒であった事が、アリスの恐怖と“確信”をより一層際立たせた。
夜の自宅。振り返るアリスを驚かせたのはアダムだった。“調教してやる!”とアリスを縛り付けるアダム!怒りとナーバスさが交差するアダムは、トイレに行きたいと言うアリスの縄を解くが、アリスはその隙に逃げ出して、警察署へとやって来たのであった…。
今までの出来事を全て話したアリス。だが巡査長は“これだけでは家族の出来事では逮捕できない”と言う。だが協力すると一転語った巡査長は取調室で警察官2人に“妻アリスが行方不明”と語るアダムの様子を見せる。モチロン、向こうからはコチラの様子は分からない。巡査長が語るに、“アダムには暴力的・衝動的な部分があるがそれだけでは逮捕できない”と言ったのだ。そしてアダムは拘留されず、またアリスも守られる事無くリリースされた…。
結末・ラスト
アリスはやむを得ず、アダムの姉デボラの家を訪ね助けを求めに来たのだ。そして前々から思っていたアダムの以前の恋人フランソワーズには他に男が出来たのでは無いかと聞いたのだ。そして核心的な“だからフランソワーズはアダムに殺されたのでは?”と。考えに間を置かずにデボラは雪山で身体を支えるアンカーを見せた。通常では 900キロは支えられるモノであるが、アダムの友人が34キロしか支えられないアンカーを送ってきた事を告げた。そして弟アダムがアンカーをすり替えたのではないかと…。そしてフランソワーズを含む多くの人々が死んでしまったのではないか…。
“全て”を知り涙ぐむアリスに、“逃げて別れなさい”と告げるデボラ。だがアリスはアダムを逮捕する為に策を巡らそうとした。デボラは、アデルと彼女の夫との関係は冷え切っていたと言ったが、アリスは、アデルの手紙から“アデルはまだ夫を愛していた”と言い、アリスが結婚式を挙げた教会で殺されて埋められているのではないかとデボラに言ったのだ。そして、一緒に掘り起こして欲しいと…。
教会に向かう途中の車でデボラは告白した、“弟アダムの凶暴性を知っていたから警告する為に脅迫状を自分が送った”と。一方、“裸の写真”を見たアダムもまた車に飛び乗り教会へと急ぐ!何を目的に!?
教会で遺体の発掘作業を続けるアリスとデボラ。そこでアリスが発見したのは遺体と、以前デボラから貰ったネックレスであった。そこで全てを悟ったアリス。女性たちを殺したのはデボラであると…。
雪の降る真夜中、アリスを殴るデボラは語る。“15歳のアダムに、アリスがしたようにスカーフを巻き付けられて犯された。この教会で…。それ以来、弟は私だけの男だ!”と。アリスを手にかけようとしたデボラ、アリスが危ない!だがそこに現れたのはアダムだった!“あれは子供の戯れだ。もう終わりだ!”そこでデボラを葬ったのはアリスだった、結婚式の日にアダムが銃に詰めた偽弾で…。そしてまた、アリスとアダムの信頼関係にも終止符が打たれるのであった…。
あの事件から2年後。再び視線を交じあわせるアリスとアダム。しかし、この時は一瞬目線が交差しただけで終結するのであった…。
レビュー・感想・解説・評価
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Nicci French(ニッキ・フレンチ)の小説『優しく殺して(Amazonリンク)』を基に「さらば、わが愛/覇王別姫」や「始皇帝暗殺」のチェン・カイコーが監督したエロティックなミステリー。同じエロティックと言ってもtoikun的に気持ち悪いが(面白い)「アイズ・ワイド・シャット」よりはかなり分かりづらい感じがしたが、最後の大逆転劇は面白かった。
劇中主人公として登場するのはまずはヌードも披露する「ブギーナイツ」などのヘザー・グラハム。WikiPediaによれば、経済的問題でアメリカでの上映がされなかったとある…って上で書くべきだったね。とても魅力的な肢体を魅せるし、演技力も抜群に思えた。
もう一人のミステリアス主人公ジョセフ・ファインズが扮するのがアダムという摩訶不思議な登山家。ご存じレイフ・ファインズの弟さん。「ハサミを持って突っ走る」、「ダーウィン・アワード」など。最近では劇場用長編作品ではなくテレビドラマに移行しつつあるようだ。
そしてもう一人、助演であるが、この人が出ているから見ようと思ったのだが、「RONIN」の女性親玉(?)や「デビル」(1997)の確かハリソン・フォードの娘さん役だったナターシャ・マケルホーンがザ・犯人!
さて。
toikunは余りチェン・カイコーに馴染みがないのだが彼の作風というのはこう言うものなのだろうか?それともニッキ・フレンチの原作を大いに活かしての作風なのだろうか?Amazonでは中古ですんごい安かったので後で買ってみてみる事にするが。
しっかし、分かりづらいのは人の名前が日本語では“3文字”って事。アリス、アダム、デボラ…で、劇中には現れない故人のアデル。。。コレって、英語の発音上でもややこしくないのかなぁ?なぁーんて映画とは関係ない事を語ってしまった。
随所に意味深に現れる伏線、コレがドッチが敵か味方かが分からなくて混乱するのは映画として良いのか悪いのか、それにしてももうチョット伏線は隠せよ…とは思った、数ではなく、写す時間が長過ぎ!
今回toikunが高得点を点けたのは最期がとても驚いたからであり、このラストがなかったら最低点だったかなぁ。でも、他人の評価は低いと思われる作品ではある。
最期に、ナターシャ・マケルホーン、I love you...またね☆彡
2018/12/05
by toikun.
『映画ファン』さんのレビュー・評価
投稿日時:20??/??/?? 15:59:46
4点/10点満点中★★★★☆☆☆☆☆☆
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