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いしかわ動物園にライチョウつがい 年度内移送、来春から繁殖

 環境省などが進めるニホンライチョウの保護増殖事業で、本年度内に石川県能美市のいしかわ動物園に成鳥のつがいが移送され、来春から繁殖、産卵にも取り組むことが決まった。環境省によると、移送するつがいや時期は現在調整中。

 谷本正憲知事は四日の県議会で「産卵した卵がふ化し、成鳥へと育ち、さらなる産卵につながる一連の繁殖・育成サイクルが整う。今後も飼育繁殖技術の確立に取り組み、種の保存に貢献したい」と述べた。

 この事業は、環境省が日本動物園水族館協会などと連携して二〇一五年度にスタート。本年度は富山市ファミリーパーク、上野動物園(東京都)、那須どうぶつ王国(栃木県)、大町山岳博物館(長野県)の四施設で飼育繁殖に取り組み、石川は五カ所目になる。

 石川では本年度、富山市ファミリーパークで産卵した有精卵をふ化させ、雄三羽の繁殖に成功。環境省は一〇年から取り組む近縁種スバールバルライチョウの飼育繁殖実績も併せて評価した。今年三月には大町から那須に成鳥を移送した実績がある。感染症による死亡リスクを軽減し、繁殖技術を確立させるためにも施設が増える利点は大きい。

 

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