管理栄養士に聞く!「美」にアプローチする韓国食品の魅力

色白で、きめ細かな肌が印象的な韓国の女性。彼女たちのキレイの一因は、実は韓国食品にあるのかもしれません。ここでは、特に身近な5つの韓国食品をピックアップして、美容と健康によい理由や、日常的に取り入れる方法をご紹介! ただおいしいだけじゃない韓国食品の魅力を、All About『食事ダイエット』ガイドで管理栄養士の浅尾さんに聞きました。

提供:韓国農水産食品流通公社

お話をうかがった方

浅尾 貴子

All About『食事ダイエット』ガイド:浅尾 貴子

管理栄養士歴23年。食べ物のカロリーや栄養バランスに関するアドバイスを発信。美容や健康のアドバイザーとして、女性誌などのコラム執筆でも活躍する。「栄養学の基本知識を大切にした上で、ダイエッター個人のライフスタイルにあわせた、より実現可能なアドバイスを行う」が信条。

乳酸菌と食物繊維を含むキムチは、腸活の効率UPのスグレモノ!

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韓国産のキムチは、使っている白菜も韓国のもの。キムチのために改良が重ねられた小振りで水分の少ない白菜を使っているので、おいしさも格別です!

日本同様、発酵の文化が根付いている韓国食。その代表格と言えるのが、私たちにとっても身近なキムチですが、この食品にはどのような成分が含まれているのでしょうか?

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発酵しているキムチを見分ける方法のひとつが、この「キムチくんマーク」。韓国政府が認定した韓国産キムチのみに付いているので、ぜひチェックしてください。

浅尾さん(以下敬称略)「白菜などの野菜を漬け込んだキムチは、乳酸菌や野菜の食物繊維を摂ることができます。乳酸菌は腸内環境を整える良質な菌。そのエサとなるのが食物繊維に含まれるオリゴ糖で、乳酸菌が活動するために欠かせません。キムチのように乳酸菌と食物繊維が一緒に摂れる食品はなかなかないので、腸内環境を整えたい人によいでしょう。腸内環境が整うことで、太りにくくなったり肌がキレイになったりなど、健康や美容に役立つと言われています。ただし、腸内細菌が合うか合わないかは個人差があるので、ひとつの乳酸菌だけにこだわらず、さまざまな菌を摂るのがオススメです」

ちなみに、キムチには発酵しているものとしていないものがあります。「キムチ味の調味料をからめただけ、というものもあるので、発酵したタイプが欲しい場合は“キムチくんマーク”の表示を目安にするとよいと思います」と、浅尾さんは語っています。

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韓国食品の魅力を語ってくれた浅尾さんもキムチ好きで、同じ発酵食品の納豆と混ぜることが多いとか。「納豆に含まれる大豆オリゴ糖も腸内細菌のエサになるので、一緒に食べるのもオススメです」

また、唐辛子に含まれるカプサイシンも、キムチから摂取できる成分。

浅尾「カプサイシンには血行を良くする働きがあります。摂ると身体がポカポカするので、寒い季節や冷えを感じやすい方にもいいですよ。このほか、キムチはアミノ酸を多く含むアミエビなどを一緒に漬け込むので、旨味成分が豊富。どんな食材にも合うので、調味料代わりに使うのもいいでしょう」

たとえば、鍋料理の具材にキムチを使えば調味料も兼ねるので、スープの素などを使わなくてもおいしく仕上がります。腸活や温活にも役立って一石三鳥! 下で紹介する「キムチチゲ」レシピなども参考にして、ぜひお試しください。

むくみを招く塩分が控えられる! キレイの味方、甘辛味のコチュジャン

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甘辛味のコチュジャンは、万能調味料! 保存の際は密閉容器を使い、冷蔵庫へ入れておきましょう。

韓国の食文化を語る上で欠かせない調味料、コチュジャンも、キムチと同じ発酵食品。

浅尾「甘辛い味わいの調味料で、麹を使った発酵食品です。100gあたりの塩分量が4.6gと控えめなので、塩分を気にする人にもオススメです。また、日本人にも好まれる味で、発酵によって旨味が増しているので、調味料として使ってみては?」

塩分を摂り過ぎると、私たちの身体は塩分濃度を調整しようとして水分をため込んでしまいます。これはむくみの一因となるので、気になる人は試してみるとよさそう! ちなみに浅尾さんも、コチュジャンは常備している調味料だとか。

浅尾「同じアジアで好みが似るのでしょうか? バジルソースを余らせることはあっても、コチュジャンはよく使っていますね。ごま油で炒めたレンコンにからめたり、マヨネーズに混ぜてディップにしたりしています。肉、魚、野菜と、ほとんどのものと相性がよく、これ一つでも味が決まりますよ」

パプリカ、なつめなど、アンチエイジングが期待できる食品も!

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日本国内で流通する量の約70%を占めるのが、韓国産のパプリカ。この野菜には、どのような成分が含まれているのでしょうか?

浅尾「まずは、抗酸化作用が強く、アンチエイジングによいと言われるビタミンC。赤いパプリカには特に多く含まれ、短時間の加熱であればなくなることはありません。また、塩分の排出を促すカリウムや、食物繊維も含まれていますね」

そんなパプリカを食生活に取り入れるなら、どんな食べ方がよいでしょうか?

浅尾「一般的なピーマンよりも苦味やえぐみが少なく、生食でも食べやすいのが特徴。カラフルなのでハレの日にもピッタリで、年末年始などにも活躍してくれます。サラダはもちろん、チンジャオロースや肉詰めなどでピーマンの代わりに使うのもオススメ。カラフルで食欲をそそるので、肉のソテーに添える付け合わせの一つにしてもいいでしょう。ビタミンCとたんぱく質が揃うとコラーゲン生成ができるので、キレイな肌を目指すなら、肉や魚と一緒に摂るのがオススメです」

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一つ一つ、丁寧に育てられる韓国産パプリカ。

ちなみに、韓国産のパプリカには、生産農家と輸出業者を判別する“生産履歴情報ID”が与えられており、トレーサビリティが厳しく管理されています。輸送距離が短いこともあり、鮮度が良いのも特徴です。

浅尾「パプリカは皮をむかずに食べるので、安心できるものを選びたいもの。きちんと管理されている点はうれしいですね」

韓国で料理やお茶に使われることが多いなつめも、最近は女性にうれしいスーパーフードとして注目を浴びています。

浅尾「抗酸化作用を持つポリフェノールが豊富で、乾燥したものは食物繊維や鉄分も多く含むなつめ。私も大好きでよく食べています。参鶏湯に使われることが多いのですが、プルーンよりくせや酸味がないので、同じようにスープに入れるとアクセントとしても楽しめますよ。サクサクとした食感で気軽に食べられるフリーズドライのなつめチップスなどもあるので、ぜひ食べていただきたいですね」

最後にご紹介するのは、えごま油。

浅尾「えごま油には、日本人に不足しがちなn-3系脂肪酸のα-リノレン酸がとても豊富。血流をよくすると言われる成分ですが、人の体内でつくることができないので意識的に摂取したいですね。α-リノレン酸は加熱すると酸化してしまうので、ドレッシングなど生の状態で使いましょう。レタスと韓国海苔を合わせ、えごま油で和えてもおいしいですよ」

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浅尾さんがおやつ代わりに食べることも多いという乾燥なつめ。

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食べるオイルとしてもお馴染み、シソ科のえごまを原料としたえごま油。


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「韓国ではキムチを常食するなど、野菜がたくさん食べられています。韓国女性の肌がキレイなのは、これも理由のひとつかもしれませんね」と、浅尾さん。彼女たちを見習うなら、これからはもっと積極的に韓国食品を取り入れたくなりますね。

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