【M-1グランプリ2018】打ち上げで、霜降り明星に千鳥が伝えたアドバイス。

今年も注目を集めた、M-1グランプリ。

今回はファイナリストが決まった時点で、1〜3位を当てる順位予想の企画が行われました。もっとも多かった予想はこちら。

1位 和牛
2位 かまいたち
3位 敗者復活枠

2019年の優勝コンビは、この3組には入っていません。
大方の予想を覆して優勝したのは、霜降り明星
せいや(26才)と、粗品(25才)が繰り出した「豪華客船」と「ちっちゃい頃」のネタはどちらも会場を沸かせ、最年少コンビとして頂点にたどり着きました。

M-1グランプリの終了後、Youtubeで「建前ゼロ! ストロングな本音トーク M-1打ち上げ」のライブ配信がありました。
司会の千鳥が霜降り明星を迎えて、今回のM-1を振り返ってのトーク。

先輩芸人の千鳥から、あたたかいアドバイスがたくさん詰まっていました。

ノブ「吉本を頼みます……!」

居酒屋でのM-1の打ち上げをするなか、ファイナリストを順番に千鳥のテーブルに読んでトークをしていくという番組。
最後の最後に呼ばれたのが、M-1チャンピオンとなった霜降り明星の二人でした。

せいや「千鳥さん、やりましたよ! マジで泣きそうです」
ノブがせいやの肩をぽんぽんと叩く。
大悟「やったなあ! まだちょっと信じられんくらいじゃない?」
せいや「これが全部ドッキリでも受け入れます」
ノブ「M-1チャンピオン! 中川家、ブラックマヨネーズ、チュートリアル、笑い飯、フットボールアワー、霜降り明星!」
せいや「やりました、ホンマに!」
ノブ「すっごい。何才?」
せいや「25、26です。同級生」
ノブ、頭を下げて、
ノブ「吉本を頼みます……!」
一同(笑)

ボケやイジリではなく、ノブは本心で頭を下げているように見えました……。

大悟「そらあすごいのが出てきたよ」
ノブ「ホンマにすごい!」
せいや「ホンマにうれしいです!」
大悟「1本のネタが4分?」
せいや「4分です」
大悟「8分笑かし続けたもんな。止まらんかったもんな全部」
粗品「そう、ですね……」
大悟「ハズしたの一個もなかったやろ?」
粗品「ありがとうございます」
せいや「いやあ、なんかいい感じにはできました」
ノブ「これはまあいろんなアヤもあるけど、和牛がいて、ジャルジャルがいて。霜降り明星のこと、そこまでバレてなかったから」
粗品「そうですね、初出場で」

このあと、しばしDJ COOの順位予想が全部的中した話題で盛り上がります。

ノブ「あれ思いついた時点で1,000万」

ノブ「もう、ボラギノールの最初のくだりが、最高」
せいや「いやーうれしいです」
ノブ「あれ思いついた時点で1,000万。確実につかんだよな」
大悟も大きくうなづきます。
粗品「最後に思いついたんですよ。去年落ちてから、単独ライブを毎月やって、毎月「豪華客船」のネタをやってたんですよ」
ノブ「えー!」
せいや「ボケを全部変えて」
ノブ「それはすごい!
大悟「それのええとこを全部取っていったんや!?」
せいや「そうなんです」
大悟「それでか、ワシ何回か見たことあるはずなのに微妙に変わっとるから」
粗品「年末に近づくにつれて、豪華客船がだんだんオモんなくなってきて、僕らの中で、絞りカスというか」
ノブ「飽きてきたんや?」
粗品「はい、もう考えつくしちゃって。最後の月に出来たのが『ボラギノール』だったんですよ。だからずっとやっててよかったです」
ノブ「すげえ……いやー努力や」

大悟「粗品の(実力の)MAXの方から行くと、(観客がツッコミの意味を)わからんときがあるからな」
粗品「そうなんですよね、言い方とか」
ノブ「みんながわかるあるある、な」
せいや「いやーホントよかったですわ……」
ノブ「もちろん、粗品のツッコミもバシバシ決まって最高やったし、せいやもなあ」
大悟「動きのキレも今日はなあ」
せいや「やったー!」

豪華客船のネタは、いろいろなボケを劇場で試して、ウケたボケだけを集めたベストセレクションでした。M-1では最初のつかみがとても重要と言われていますが、「ボラギノール」でしっかり観客を引き込んだのが成功のカギだったようです。

せいや「スーパーせいや人に」

ノブ「なんで縮こまらんの? 25、6才で」
せいや「いやでもホンマ9番目まで待つのホンマしんどかったですよ!」
ノブ「しんどいと思う!」
せいや「何回もエンジンかけて……」
ノブ「しんどいしんどい」
せいや「残ったんが和牛さんなんで、俺は今年、和牛さんのお膳立て、って」
ノブ「当て馬やな、みたいな」
せいや「ネタとか飛んで『せいややっぱりダメや』みたいに終わるやろみたいな想像、めっちゃしてたんですけど、いざ(舞台に)せり上がったら、ブォォォォって……せいやじゃなくて、スーパーせいや人に」
一同(笑)
大悟「ちょっとわかりません(笑) 今みんな舞い上がってるからほめてるけど、ちょっとわかりづらい」
せいや「ちょっとプラスしてください、優勝してるんで(笑)」
ノブ「スーパー大悟人は?」
大悟「降りませんでしたけども。降りたら優勝してたんかもしれんけど」
せいや「なんかもう自分がしゃべってるんじゃないみたいな」
ノブ「その状態になるってすごいな」

いわゆる「ゾーンに入った」という状態だったのでしょうか。これまでの努力が実を結んだ結果の、スーパーせいや人だったのかもしれません。

大悟「バカが良い方に転んだ」

せいやは「USA」の大きなロゴが入ったトレーナーを着ていて……。
大悟「いやでも、せいやのバカが、ええほうに転んだんやと思う。今このときにUSAのトレーナー着れへん。こんだけアレが流行ってるときに」
一同(笑)
大悟「そのへんのせいやの関係ないところが、ええ方に転んで。粗品が冷静で」
せいや「そうですね、こいつは全部冷静です」
大悟「いつも以上にタイミングもよかったし」
粗品「うわーありがとうございます」

大悟の見立てでは、今日の霜降り明星はいつも以上に良い出来だったようです。「ええほうに転んだ」という表現からすると、悪い方に転んだ可能性もあったと考えているはずです。運が絡んでいるような言い方ですが、良い方向に転び始めたときに、そこから爆発に繋げたのは彼らの実力でもあります。

ノブ「気持ちいい!って思ったの、どこ?」

ノブ「俺ら、賞レース全然優勝したことなくて。教えて」
せいや「いやいやおこがましいです」
ノブ「うわ!気持ちいい!って思いだしたん、どこ? 1本目のボラギノール後?」
粗品「うーん、そうかもしれないですね」
せいや「僕、あそこですね、キッズダンサーの笑顔」
ノブ「キッズダンサーの笑顔!」
せいや「ウケて、そのあとの、『まだあるで〜」の感じが!」
粗品「ああ、それは確かに。もう一個あんねん、って思って」
せいや「こっから明日〜って、日付変更線でまたウケて、来た!って」
ノブ「なるほどなるほど」

せいや「2個来たんで」
大悟「泳いでるときとかも、ホンマに泳いどったもんな」
せいや「ハワイの海くらい気持ちよかったです。気持ちいい〜って」
ノブ「7代目ひょうきんものも」
大悟「いい顔できてた、いいひょうきんもの」
粗品「顔がいいんですよ」
せいや「一番ひょうきんでした」
大悟「今のひょうきんものじゃなくて、昔のひょうきんものだった」
一同(笑)
ノブ「七代目の(笑)」
大悟「ちゃんと昔の校長の」
せいや「おじいちゃんとかのひょうきんもの(笑)」

どのあたりで「来てる!」って感じていたか、というのは振り返りトークならではのおもしろさ。キッズダンサー、いい笑顔でした。

大悟「変に考えると、カタチ変わるぞ」

ノブのトークがだんだん神妙になります。

ノブ「今からがスタートやな」
粗品「やっと、仲間入りというか」
ノブ「ほんと、そう。……マジで」
せいや「リアルな(笑)」
ノブ「これで終わりじゃないの」
せいや「ホンマそうですね」
粗品「いつものノブさんや……」
ノブ「(大悟に)今からなのよね?」
大悟「……そう!」
せいや「ちょっと待ってくださいよ!」
粗品「なんか怖い!」
大悟「いや、今はおまえら何も考えんでいいよ」
せいや「いいっすか?」
ノブ「(大悟に)ダメッ! 考えないとッ!」
一同(笑)

いつもの「先輩のノブさん」としての顔が出てきたようです。

ノブ「ダメよ〜考えないと!」
大悟「変に考えてグッと『仕事!』ってなると、カタチ変わるぞ」
せいや「うわーそれ怖いっすね」
ノブ「いやまあ、変えなくていい。変えなくていいけど……こっからめちゃくちゃ来るから」
せいや「怖いっすね……」
ノブ「怖くない」
大悟「そのままでいい」
ノブ「『今ちゃんの「実は」』(※関西ローカルの番組)にずっと出てるのすごいから」
せいや「ああ! あれは大阪でやらせてもらってて」
大悟「ボコボコにされて」
粗品「そうですね」
ノブ「『今ちゃんの「実は」』って、ナメック星くらい早いから」
せいや「僕ら修行積んでるんですね(笑)」
ノブ「積んでんねん!」
大悟「地球戻ったら楽やから」
せいや「よっしゃ!(笑)」
ノブ「ってくらい、すごいことだから」
粗品「修行してたんですね」

「ナメック星」はドラゴンボールネタです。そこで暮らすだけですごい修行になる、という意味合いですが、漫画ファンからすると「界王星」とか「精神と時の部屋」と間違えてない?と思うところですが、細かいことはまあ良し、ということで。

大悟「無理せんでいい」

ここで、せいやと大悟による、ストロングゼロの食レポ対決のコーナーが挟まれます。結果は大悟の勝利。ただし判定したのはノブでした。

ノブ「これからこんなんばっかり来るぞー! ヒルナンデス! いろんなロケ番組! グルメリポートの連打や!」
せいや「うわー怖い」
ノブ「全部勝て!」
一同(笑)
ノブ「全部ぅ! 勝てぇぇ!」
粗品「熱い熱い(笑)。わかりました」
せいや「勝ちます、ノブさん!」
粗品「うれしいなあ」
せいや「とろサーモンの久保田さんがずっと『とにかく潰されんな、とにかく潰されんな』って。めっちゃ怖いんですよ」
ノブ「大丈夫大丈夫」
大悟「向いてないのは、勝手にあっちから逃げてってくれるから」
せいや「あーー! いい言葉もらいました!」
粗品「なるほど」

大悟「無理せんでいい」
せいや「変にやらないっす」
大悟「よくあるタレントにならんでいい」
ノブ「M-1チャンピオンなんで。堂々と」

せいや「自信持っていきます」
ノブ「こっから……うまい酒飲んでほしいな」
大悟「なあ。でも忙しなるからな!」
ノブ「ホンマや。てかもう明日の朝イチとか入ってるやろ」
大悟「生放送で漫才とかあるやろ?」
せいや「入ってます! だからめっちゃ飲みたいんですけど、ちょっとセーブしてて」
大悟「ベロベロで行け! ベロベロで行け!」
せいや「何を期待してるんですか(笑)」
ノブ「失敗せえ! 失敗せえ!」
粗品「何を見たいんですか(笑)」
ノブ「いやいや、まあ素晴らしかったです。おめでとうございます!」
せいや「千鳥さんありがとうございます」
粗品「ありがとうございます」

霜降り明星のこれから

チャンピオンとしてのスタート

さっそく、民放の情報番組に出ずっぱりになっている二人。生放送での漫才も披露したようです。これからたくさんの大人に囲まれて、たくさんの人の目にさらされます。大変な時期が始まったことを踏まえて、これから芸能界に飛び込んでいく後輩に、先輩として伝えたあたたかい言葉。見ているこちらも心があたたまるものでした。
M-1チャンピオンとして芸を続けるのは重圧もあるでしょうが、先輩芸人がこうやって助けてくれるはず。霜降り明星の大活躍を期待しています!

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