ガッツ (黒い剣士)

ガッツ(黒い剣士) 1登場作品:
「ベルセルク」


名称:
ガッツ。姓は特になし。考えてみるとベルセルクの登場人物って、姓がない。
別称は黒い剣士烙印の剣士もがく者黒鉄の城 (パック命名) 。 聖鉄鎖騎士団は彼を黙示録 (彼らの聖典の一部、であろう) の「闇の鷹」としている。

Story

傭兵仲間の生き残りリッケルトの仕立てた黒い甲冑と鋼鉄の義手を身に付けた彼はゴドーの鍛えた巨大な剣、ドラゴンころしを手に果てしない戦いの旅に出た。幾つかの戦い を経た彼はこの時旅の仲間となる妖精パックと出会っている。またその直後にはフェムト (グリフィス) と再会しここでは軽くいなされてる。
そして2年の時が経過した。”妖精”型使徒との戦いを経て妖精パックとの間に確かな信頼関係を築いたガッツはその後、彼を闇の鷹として付け狙う聖鉄鎖騎士団の攻撃を受けた。傷を負っていたガッツはなんとかこの攻撃を退けて危機を脱したが、幽界に生きる彼の”子ども”からの警告でキャスカの危機を知った彼は、急ぎゴドーの元に帰還した。そこでリッケルトからキャスカの失踪を知らされた彼はゴドーとリッケルトの手で復活したドラゴンころしと新しい甲冑を身に纏い、キャスカを護るために再び戦いの世界にその身を投じていく。イシドロという少年に出会ったガッツはさらにキャスカを求め道を進む中髑髏の騎士と再会した。騎士はこれから起こる出来事 (3年前の触の現実界における再現) を伝え「復讐と、想い人の奪還の二兎は同時に追えない」との忠告を残し、去った。やがて「断罪の塔」と呼ばれる地に至った彼はキャスカをかくまっていた売春婦エレーン達と合流し、またも失踪してしまったキャスカを探す。一行はキャスカを魔女と崇める邪教集団に迫るがしかし、集団は何者かに憑かれ暴走しその首領も異形の使徒モドキと化した。断罪の塔守護のため派遣されていた聖鉄鎖騎士団と邪教集団の争いに巻きこまれながらもガッツはキャスカに追いつき、大山羊型使徒モドキを倒してのけた。しかし戦いの中ガッツはまたも、あと一歩のところで騎士団にキャスカを奪われてしまった。
 断罪の塔。法王庁から派遣された異端審問官モズクズはキャスカを邪教の魔女と断じ彼女を拷問にかけようとする。しかし彼女はそこで、断罪の塔に満ち満ちていた魔の気を実体化させてしまう。大混乱に陥った塔の中、モズクス一党はベヘリットを模した異形を持つ謎の使徒によって使徒モドキと化しキャスカを追い塔に入りこんだガッツ等を襲った。凄まじい死闘を繰り広げる両者であったがガッツが辛くも勝利し、再びキャスカに迫った。しかしその頃、塔は集結した魔の圧力によって崩壊し、後には巨大な”手”型が残った。…その頃、髑髏の騎士に倒され瀕死の重傷を負っていたベヘリット型使徒はモズクズの放った火によって同じく瀕死の状態にあったガッツとキャスカの呪われた子を自らの内に飲みこんでいた。フェムトはその子に受肉し、地上に新たな生を受けんとしていた。
モズクズは塔に集まった民衆を先導しキャスカを火刑に処しようとするが、イシドロが間一髪でその危機を救った。狂信者モズクズはガッツと死闘を繰り広げ、辛くもそれに勝利を収めたもガッツであったが、正にその時、魔が臨界に達し、触のときのごとくに周囲を埋め尽くした魔の結集体は塔を完全に崩壊させてしまう。そして…。
 朝がきた。ガッツ一行 はミッドランドを急襲したクシャ-ンの軍勢に取り囲まれていた。死闘の中、突如ゾッドが出現。大混乱の最中、ガッツは髑髏の騎士が指差す方角を見た。そこには、フェムトではなく、グリフィスが、かつての姿で、いた。グリフィスに対する憎悪を再燃させたガッツであったが髑髏の騎士の忠告に従い、キャスカとともにクシャ-ンの包囲網を突破したのだった。
 …ゴドーの家に戻った彼らはその主の死を知った。しかし、そこには、グリフィスがいた。彼はガッツと対面し自分の中にかつてのようなガッツへの渇望が生じるのか、自分がガッツに揺れ動くのか、試そうとしていたのだった。そして、彼は確信した。自分はガッツから自由なのだと。
グリフィスに迫ったガッツはゾッドと死闘を演じた。それを冷酷に見詰めていたグリフィスは、自分の中にある感情が生じてくることを自覚していた。それは自らの寄り代となったガッツとキャスカの子どもの感情なのであろうか?それとも…。 グリフィスは魔獣と化したゾッドに乗り、ガッツを残し飛び去った。ゾッドとの闘いで魔を拒絶するゴドーの鉱洞を破壊され行き場を失ったガッツとキャスカは、パックの勧めで”彼の家”へ向かう新たな旅を始めるのであった。

交友関係:
パック、ゴドー、エリカ、リッケルト、キャスカ、髑髏の騎士、不死のゾッド、まーグリフィス。

能力:

ガッツ(黒い剣士) 2

人間としては極限まで鍛えぬかれた肉体を持っている。反射神経、瞬発力もかなりのものであるがやはり何よりも腕力が凄まじい。巨大なドラゴンころしを振り回し、甲冑を身に着けた騎士たちを数人一度に両断する。10数年に渡って常に戦場の先陣で戦い続けてきた経験と不屈の闘志、生への執着がそれらの闘技と結びついた状態の彼は、今では並みの使徒すら圧倒する地上最強の「人間」 (*1) といえる。その戦闘能力には断罪編以降さらに磨きがかかっており、現在は複数の敵と争う乱戦の中においても的確な装備を用いて的確に相手を倒す、人間以上といっても過言ではない凄まじい闘技を操っている。
また身体に烙印を受けてなお蝕を生き延びた彼は、現実世界に闇の世界の魔を呼び込む特異な存在となっている。闇のものは彼が夜や深い森に入ると襲いかかってくる。これは大変困った「才能」だが (この体質のせいで彼は夜眠ることができない。また馬に乗ることもできない。夜になると闇のものに憑かれて襲われるので) 、「それ以上に困った事態」に際しては闇のものの出現が撹乱に繋がりラッキー!なときも希にある。この烙印によって彼は、ゴッド・ハンドや彼らの”神”の操る因果律を「部分的に」超越した存在となっている。

装具の変遷:
ガッツ (黒い剣士) の装具は連載期間中幾多の変遷を遂げている。以下おおまかにそれを3タイプに分けて解説する。
黒い剣士初期ヴァージョン:1-3巻。黒い胴鎧と肩甲、黒いマント、黒いパンツ、革製の股覆い、革のブーツが基本。革製のベルトを胴鎧右肩にかけている。このベルトの背部にはドラゴンころしを提げるフックが付いている。また「欲望の守護天使」篇ではブーツの「かえし」がなく鉄環になっている。腰のベルトには右側に大き目の袋、左側に小さい袋が付いている。さらに肩から大き目の革袋を提げている。これらの袋には装具、武装の整備用の小道具やボウガンの矢、食料等が入っている。
黒い剣士後期ヴァージョン:14-17巻。上半身の変更点は胴鎧に巻いたベルトが二本になったこと。以後は左肩側のベルトに投擲用ナイフが収められている (そもそもその方が理に適っている。前の形式だとナイフの重みで落ちちゃう…) 。また背部で二本のベルトに繋がった革の装具が設けられ、これがドラゴンころしを固定して走る際に揺れないよう調整されている。下半身はかなり増強されている。太股には詰め物を入れた革の装具が付けられ、また蛇腹上の装甲が膝と足の甲に増設されている。ブーツのかえしは通常のものに戻っている。
黒い剣士最新ヴァージョン:17巻ー現在。胴鎧及びベルトのデザインは後期ヴァージョンと変わらず。肩装甲は膝甲と同様の邪悪なデザインに変更。太股の覆いも装甲に変更。全体に初期ヴァージョンと比べるとかなり重装になった。ガッツは「見た目より軽い」というが。

武装:

ガッツ(黒い剣士) 3 ガッツ(黒い剣士) 4

・ドラゴンころし鍛冶屋のゴドーが戯れに鍛えた「ドラゴン (人の手には負えない怪物) 」をも撃ち殺す大剣。握りを含めた全長約1.9m (ガッツの身長が180cm代後半であろう)、推定重量70kg超 (*2) の巨大な剣。黒い剣士としてのガッツを、ひいてはベルセルクを象徴する剣。両刃で柄に近づくほど剣の幅が広くなる特殊な形状をしている。鍔部分 (石製に見える) には胴鎧にかけたベルト背部に設置されたフックにかけるための金具 (鎖の一部。フレキシブルに可動する) が設けられている。柄には滑り止のための包帯が巻かれ (血に染まっている) 、最後部には石突きが付いている。 そのとんでもない重さゆえ、振り下ろす、斬り上げる、薙ぎ払う、剣のひらでブっ叩く等の動作をこなすのがやっと (実際剣の重さを利用してぶんまわしているのである) 。元来断ち切るための剣であり、扱うに際して特別な技能は必要としない。妖精型使徒との戦いを経て大砲斬り (大砲発射時の衝撃を利用して身体を回転させ、その勢いで右手のドラゴン殺しを振りまわしニ体の相手を同時に屠る現時点での最強技) を体得している。
・大砲腕
全長約50cm、重量10kg前後。見た目は鉄製の義手だが、その内部に大砲が仕込んである。ゴドーの武器庫にあった義手に、リッケルトとエリカが大砲を仕込んだ代物。義手の手首部分には磁石が仕込んであり、剣を握ることもできる。手前の金具を引くと手首部分が下方に回転して固定され (二重関節になっており、手首が義手と水平になるまで回転する) 、その後砲弾が射出される。この金具に紐を結んで、口で噛み締め引っ張ってぶっ放すこともできる。大砲の使用にあたっては砲弾を大砲にこめ、手首部分を元に戻す。これで使用準備状態となる。その後に金具を引き、射出する。 但し砲弾に篭めた火薬が多いと、砲撃の際に肩が外れる事がある。また砲弾の火薬を周囲に撒き散らし、大砲の口金で火花を起こし爆発を起こすという裏技もある。義手自体鋼鉄製のため、それを振り回すだけで充分強力な武器である。
・八連射ボウガン全長約60cm、重量約3kg。木製 (弓部分とガットは鉄製)。鍛冶師見習のリッケルトがゴドー作の初期型をもとに新規に制作した改良型。義手上部の金具に固定して義手にそのグリップを握らせて使用する。この最新型はマガジンがボウガン本体と一体化しており義手に装着して蛇腹状のパーツを上方に展開することでガットとマガジンとなり、戦闘中でも最低限の動作で短矢を装備し使用可能となっている (従来型は戦闘以前に大砲腕に装備を組み立てて固定しマガジンを搭載しておく必要があった)。使用する矢は通常のボーガンより短く軽いが総鉄製であり、甲冑を貫く凄まじい貫通力を備えている。短矢は一度に8本まで篭める事ができる。本体右側のクランクを右腕で回転させ、高速で矢を連射する。但し矢を撃ち切ると補充し直すために隙ができる。
・炸裂弾
全長約3cm、重量数十g。コンペイトウかオミナエシの種子のようにトゲトゲの付いた独特の形状。新型ボウガン共々リッケルトから手渡された新しい武装である。導火線に火を付けて数秒後に炸裂するが、その破壊力は小型の大砲に匹敵する。その棘だらけの奇妙な形状は対象物に引っ掛かりやすくするための工夫の産物である。また炸裂の際、その棘が飛散し対象の肉に食い込む恐ろしい武器である。大山羊型使徒モドキとの初陣でその威力を遺憾無く発揮した。
・投擲用ナイフ
全長約10cm、重量数百gの木の葉形ナイフ。柄まで一体形成の金属製で、一応バランスは自分なりに調整しているのであろう。元々鷹の団の親友ジュドーが得意としていた武器で、ガッツも鷹の団時代にジュドーからコツを教わっていた。使徒との激しい戦いの中でその腕は研ぎ澄まされ、「欲望の守護天使」篇等では高い命中率と威力を誇っていた。通常は胴鎧に巻かれたベルトに6本挿してある。
・大型ナイフ
全長約30cm、重量約500g。片刃は湾曲しており、もう片刃にフランベルジュの付いた鋭利な戦闘用ナイフ。通常は股間を覆う革装具に挿してある。

備考:

ガッツ(黒い剣士) 5 ガッツ(黒い剣士) 6

17巻以降のガッツの強さはそれまでの人間らしいひ弱さを排除した、円熟味さえ感じられる圧倒的なものとなっているように私には見えます。それまではガッツはあくまでの人間としての極限、の強さを目指しており、それに添った戦闘描写が為されていましたが、断罪編以降のガッツの描写 (竜巻のように回転しながら剣を振るったり、重い装具を身につけながらも影に溶け込み人間には視認できないほどのす早さで行動したり) は、それ以上のもののように見えます。さらにその判断力とその的確さもさらにその水準を上げています。数体の使徒級の敵に囲まれても冷静さを失わず、凄まじい早さで的確に判断を下し剣を振るい、攻撃を避け投擲用ナイフや炸裂弾のような扱いの特殊な武装も見事に使いこなす。さらに特筆すべきは断罪編以降彼が戦闘中にキレてないことですね。まー切れてられる状況でもないわけですが、それこそは彼の戦闘に対する動機の変化に起因するものなのかもしれません。
それまでの戦いは復讐のためのそれであったが、今のガッツはひたすらにキャスカの無事を祈りその身を守るために戦う。まー守るべきものがある方が強いってのは、状況や個人のキャラクターによるんだろなとは思うのですが、作者はガッツに、ある意味そういった「普通の漫画の主人公」然とした動機と目的を (当面) 与えたようです。このことは今後の、再臨したグリフィスとの戦いにおいても大きな意味をもってくるんじゃないかなと思います。
あと最近気になること。ガッツとキャスカの呪われた子どもは単なるグリフィス復活の道具に終わるんでしょかね?彼自身にも母を守り父に忠告を与えるというそれなりのキャラクターがあったかと思うんですけど、その行動までもフェムトの計算ってことで片がついちゃうのかな?それともそのキャラクターが再臨したグリフィスにも大きな影響を与えるのでしょうか?この辺が最近結構気になるとこですね。

作品紹介:

ガッツ(黒い剣士) 7
ガッツ (黒い剣士後期バージョン)

可動箇所:通常のフル可動(14)+膝上部の回転関節(2)+右手首部のマルチ可動(回転とスィング:2)+左手首(スィング:1) 及び指(ひとさし指とそれ以外の3本:2)+ドラゴンころしフック(回転) =(22)。
ボウガン:ガット(2)。
ドラゴンころし:フック(1)


21世紀初製作のフィギュア。2000年度最初のカスタムがガッツ(黒い剣士初期型。後に白ガッツに全面改装) だったということもあり、多分にあっちを意識しています。

製作動機は、黒ガッツ初期型の製作時では果たせなかった精密な造形を今ならできる!って感じですか。同じモノを作ってもしょうがないし現在のコスチュームはこのあともしばらく続くことがDCゲームからも明かなわけで、なら作ろう、と。ドラゴンころしの造形にも問題を感じていたのも非常に、大きな理由です。アレには”刃”が入っていなかったので、横から見ると結構間抜けな造形だったのです。それもこの機会に直しちまおうと思いました。
まずはアクセサリー。現時点で最大最強 (かかった時間と気合が) のアクセサリー、ドラゴンころしです。フィギュアのイメージを掴むためガッツ製作以前に作製しました。基部はなんかの魔神 (ワタルの、ね) に付いていた剣です。ドラゴンころしとして想定していたのと同様に長大だったので使用しました。また握りが丁度良い太さだったし。刃部分はこれまた何故か持っていたスター・ウォーズのT.I.Eファイターのブレードを二枚用意して、それで基部を挟み込んでとかして埋めて、最後に端にプラパーツで刃を入れて、それを繰り返して徐々に剣を造形していきました。もともとファイターに付いているデコボコの造形がソレっぽくていい感じです。最後にプラパーツで石?の鍔を造り、片方のみにフックを付けます。マエストロのおまけのムジョルニアのチェーンの基部をもってきました。石突きは付けると剣を握れなくなるのでオミットしました。刀身は最初の製作ののち、2回にわたり改修を施し巨大化させています。
ボウガンは6インチブレイドシリーズのブレイド (軽装バージョン) のおまけについてるボウガンの後部を切断し、大砲腕とのジョイントを造り (実際とは異なるが大砲腕に乗せる、ではなく被せるような造りになっている。また大砲腕側に彫った溝 (キリカリ) に嵌めるよう工夫されている) 、蛇腹のマガジンを造形してボウガン前部に矢のガイドライン?をプラ棒で造形して、回転しないけどハンドルもつけました。ガットが収納形態に折れ曲がるのが自慢。
 本体に入ります。胴体及び肩関節は溶岩シルバーサーファー。肩の造形がこのガッツぽくて気に入りました。首部を外してそこにCORPSの首関節 (ボールジョイント) を埋めこんで頭部には聖闘士星矢クロスシリーズの某素体人形のもの (自分でもわからない。某トイショーでバラ売りしてたの買ったので) 。前作以上に険しい顔つきのものでよりガッツっぽいです。頭部を大幅に削った後で髪と耳をを造形し整えました。やっぱ首はボールジョイントのほうがガッツにはいいや。マントつけるし、上下可動があったほうがいいやと実感。肩の装甲はプラパーツを溶かしながら全て新造、肘関節はCORPSのマルチ関節。右腕は肘関節のすぐ下に回転関節を入れ、手首部にはスィング関節をつけます。これはフルポーザブルスパイダーマンのもので、前作より頑丈。手首部に2種類の関節を入れるとその部分がムダに肥大するので今回はこれを回避するため回転関節を上 (肘のすぐ下) に設置しました。手首はドラゴンころしを握れるものを選んで、それに包帯の造形を入れます。左腕です。こっちは大砲として1/100アビゴル(Vガンダムね) のビームバズーカ (砲身が真中でカクンと折れ曲がるギミックがついているのでこれを大砲発射形態に応用した) を基に製作しました。手首部はガンプラのなんかのもの。人差し指と残り3本と別に可動しまーす。あとは折れ曲がる手首部と大砲部を軽くひっかけて繋ぐフック状のギミックを付けます。胴体は上記の素体を核にプラパーツを溶かしながら新規に造形を追加していきます。胴ベルト、投擲用ナイフ、胴ベルトと腰ベルトを繋ぐ (ように見える) 金具、胴鎧の金具…。最後に胴ベルトの右肩後部に金属部品を曲げて作ったフックを胴体と繋ぎ抜けないよう細工します。腰部は聖闘士星矢クロスシリーズ素体人形の腰パーツを核に製作しました。ボディーと腰を回転関節で繋いで…。股関節はマンガ・フリーク。最後に腰部にもベルト、金具、革の腰覆いを造形します。それとナイフも。股関節のすぐ下に回転関節を入れます。回転関節の下に長さを調節した肢パーツをつけます。これはゴーストライダーのもの。足首に関節を入れて素体としては完成。あとはプラパーツを溶かしながら腿、膝、脛、足甲の装甲を造形していきます。
…終了。ガイドラインとして前作のノウハウがあるとまー楽だったみたいですね。次に何すればいいか大体分かるんだから。で、今作では胴体や腕、肢の長さやバランスを慎重に測って、あとは細かな部分の造形を精密にした!というレベルの、レベルアップを推し進めた結果なんだなぁ。
塗装です。肌はフレッシュ。目はスーパーホワイト地に0.05mm黒マジックで、点眼ぎみに。髪、パンツはメタルブラック。胴鎧及び全ての装甲はは黒鉄色。大砲腕、ブーツ胴鎧ベルト金具、腰ベルトのバックルは焼鉄色。ベルト部分、木の葉型ナイフ、ブーツ、ブーツのかえし、股間の覆いは艦底色。胴鎧の横の金具はシルバー。
ドラゴンころし。柄はホワイト地にメタリックレッドで血の描写を。石突及びフックは焼鉄色。剣は黒鉄色、刃はシルバー。
ボウガンは木だというので (笑) 基部はウッドブラウン。鉄部分は焼鉄色。蛇腹マガジンは艦底色。大砲腕とのジョイント部分も。

ガッツ(黒い剣士) 8
ケープは布で製作しました。思えば布使用はベルセルクシリーズからなのですなぁ。
ドラゴンころしを覆い、必要なら全身を覆うように構成された大型マントが本来の姿 (右前で両端を結び、戦闘時にはその大部分を後ろに跳ね上げている) なのですがそれだと前部から後部まで廻りこむケープの量が多すぎて首が圧迫されるため、軽装でポージング重視のケープとのニタイプが作られました。後者は長方形の布の前中央部に穴をあけて貫頭衣のようにつけるとゆうDr.ドゥームタイプのものです。あとは適当な部分をしばりつけてマントに一定の型をつけてあります。この辺のノウハウも一年で大分マシになっているのです。ミシンがあるともっとマジになってしまうでしょう。

…21世紀初、80作を超えたということで現時点での極限を目指した精密な造形と可動の充実、その完成度は現時点でかどう最強のフィギュアであると自信をもって言えます。最初は脚部装甲が全体に太いかなぁと悩んだけど塗装すると落ちつきました。ドラゴンころしもよーやく納得いく形になって嬉しいのです。
ガッツ(黒い剣士) 9

*1:DCゲームでは魔獣形態のゾッドと互角の戦いをしてのけている。

*2:根拠はないです。”超”なので間違ってはいないということで許して。只ガッツの体格を考慮して、いざというときは片手でも振りまわせて背中に背負っても走ることができる、このあたりが限界なのではなかろうかと。…しかし、それにしてもぶん回し振り下ろした (強烈な慣性のついた) 刃を寸止め!! (ファルネーゼが馬に犯されそうになったときね) できるっつーのはいくらガッツでもそれが両手でも無茶すぎると思う。 一方でTV見てたらある金物屋さんが看板代わりに刀身2m程度の包丁を作って貰ったらそれが重さ約180kg!あったっていうんだよなー。もーこれについて真剣に考えると吐きそう。


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