登場作品:
「デビルマン」
「新デビルマン」
「バイオレンス・ジャック」
「デビルマンレディー」
「ネオデビルマン」
その他OVA等もいろいろ。
名称:
人間:不動明。
デーモン:アモン。アモンは「地獄の野獣」、「デーモンの勇者」等の敬称付きで呼ばれていたらしい。
「デビルマン」
…遥かな過去、”神”と呼ばれる存在がその想念をもって地球とその周囲の小宇宙を形成した。神達は地球を創ってしばしの後に再度その地を訪れたが、地球には神の意図に反するおぞましい種族、デーモンが繁殖していた。怒った神は配下の天使軍団をもって彼らを滅ぼそうとするが、神の子の中で最強の力を持つサタンは神の教えを盾に被造物であるデーモンを擁護し、神と対立する。かくして天使軍団とサタンを崇めるデーモン軍団は今からおよそ200万年前に地球で激突、その戦いはかろうじてデーモンの勝利に終わった。サタンは来るべき神との再戦に備え配下のデーモンとともに眠りについた。
1970年代後半にサタンは眠りより目覚めたが、地球には”人間”なる生物がはびこり、彼らがかつて懸命に守った地球を汚していた。怒ったサタンは (原作でも言われているがこの展開は最初の神のデーモンに対する反応と一緒) 人間の排除を決定、人間飛鳥了として (*1)人間社会に入り込み人類を滅亡させ計略を練り始めた。
両親が遺跡発掘中に行方不明になった(*2) ために父の友人の牧村家に居候することになった不動明は、転校するまで親友であった(*3) 飛鳥了に招かれ彼の家に赴く。彼はそこで了より悪魔の人類支配の計略を聞かされた。親友の言葉を信じた明は危険極まりないサバトの儀式を経てデーモンの勇者アモンと合体、人間の心を持ち悪魔の力を秘めたデビルマンとなった。その後明と了は人類を守るため人間社会に紛れ込むデーモンと密かに激しい戦いを繰り広げた。その後デーモンは大軍団をもって人類の前に出現し、激しく交戦。悪魔軍団の首領格ゼノンはデーモンの恐ろしさと彼らが人間と合体でき、現に人間の中に大量のデーモンが紛れ込んでいることを暗示して消え去る。混乱の最中、了は自身の正体に目覚め明を裏切った。明はデーモンとの無差別合体によって大量に出現したデビルマンの一大軍団を形成しそのリーダーにおさまっていたが、了の裏切りと彼の人類へのそそのかしによって牧村家に殺到した「人間」達によって守るべき大事な”人”を全て奪われ、そのことから人類と完全に決別した。その直後に彼は了と対面。彼の正体を知った明は「デーモンの世界にデビルマンの生きる余地を与える」という了の提案(懇願) を退け同胞(デビルマン) 達のため、自身の復讐のためにサタンとデーモン軍団との戦いを決意する。
20年後 (*4)、世紀末に中国大陸に集結したデビルマン軍団はデーモンと最大規模の交戦を行い、明はサタンに破れて死亡した。その後地球に天使軍団が襲来し、地球の全生命を滅ぼし去る。
作品解説
デビルマン
*平成17年6月に新造しました
かどうで出すデビルマンとしては3作目です。デビルマン(漫画版)はプライズもののフィギュア(総塩ビ製)の中身をくり貫いて関節を組み込んだ代物。特定のポーズだとかっこよいのですが、普通のポーズで直立できない(笑)代物でした。今見るとかなりダメな出来。もうひとつは同じくプライズフィギュアの頭部等を利用してアニメ版として製作、緑系の塗装をしたものでしたが、ダメでしたねぇ(笑) ダメすぎて一瞬しか公開しませんでしたよ。
で、今回。今の技術があれば作りたいデビルマンが作れるかなぁと。
素体にはTOYBIZ6インチスパイダーマンクラシックス(黒)を使用。5インチよかちょい大き目につくるので、いいかなと。首は素体関節をくり貫き最近のフォーマットに倣い回転&スィング形で処理しています。デビルマンの場合には異形らしくちょい前屈み気味に接続します。今回はこの頭部に顎可動も入れるのでなかなか大変です。前述のスパイディの指関節を取り付けてみました。でかいかなーと思ったけど最終的にはその後頭部を大型化したので、ね。素体も腹部可動はあるのですが、やっぱり私の好みはボールジョイントでなく素直なスィング可動ということで、関節を外して5インチフィギュアの腕部を仕込んでスィング関節に。腰部回転と股間マルチまでは素体を使用しています。
肩関節はこれまたTOYBIZ5インチスパイディものの関節を使用。股関節よりゴツいのですが、まあいいでしょ。前回製作のガッツの成功に気をよくして肘二重関節を採用しています。肩関節基部を肩下で切断して3怪人セット蛇クンの肘上部回転&スィング関節を接続、さらにその下に先ほど外した5インチスパイディの肘関節をコンパクトに接続して固定。これで完成。手首関節は3インチJOEの肘関節を使用。手首は3怪人セットの豹クンです。
脚です。腿部はTOYBIZ5インチマンーウルフの腿部(塩ビ製)使用。膝関節は最近はいつもこれ、という感じで3怪人蛇クンの膝上部関節&スィング、その下に上記のマンーウルフの膝関節を接続。足首もマンーウルフです。こいつの足がなかなかいい造形だったので。
尻尾は何故か余っていたミクロマン(前シリーズ:片腕が磁石なやつね)の片腕肘関節が余っていたのでこれを使用。やや斜めに接続すると生物ぽくなります。尻尾はTOYBIZ5インチX-MENソウロンの尻尾です。そんなに自己主張しないやつをと思ってチョイスしました。
あとは肉付けと造形。デザイン上のイメージは原作/映画版/韮澤系の折衷型ですね。映画版のビジュアルイメージは決してイヤではない私です。観てないけど。
頭部の造形はやっぱり難しい!0から作ろうかと思っていたのですが、断念して顔の基盤にTOYBIZ5インチダルシムの頭部(上半分)を組み込んでそれに肉付けしていきました。眼の大きさなんて悩みどころなんですけどねぇ。触覚の長いほうは黒いワイヤーを埋め込んでみました。羽は何度か修正を入れながら「大きいだろ!」てとこまで作りこんいます。顎が100度近く開閉するのが自慢。只の異形じゃないぞと。
ボディは素体のバランスを生かしつつ控え目に造形を施しています。肩に入るデビルウィング収納様の筋って、やっぱり斬新ですよねー。ウルヴァリンなんかのデザインにも影響あると思うなー。背部にはウィング装着用の端子(孔)を造形しています。腕は映画版ぽく、外側は若干肉付けと装甲様の造形が入ります。その絡みで肩にも二本ずつトゲが入ります。下腕部のブレードは必須ですね。ランナーを接続してシャープに削って磨いています。手の甲には脚部と同じような鱗状の造形を入れています。爪は特に造形せず。してもよかったかな?脚部は毛、ではなく鱗状の造形を入れていきます。このあたりは映画版を参考にしていますね。膝下以下は筋のある肉って感じで。尻尾には特に造形していません。
羽ですが、TOYBIZ5インチフォールン(ハボックが行った異世界ver.のエンジェル)の羽です。でかいなぁ(笑)
端子に挿し合体。これでデビルウィングも再現できました。嬉しいなぁ。
塗装です。基本の体色は焼鉄色&クリアブルー&シルバーを混ぜた専用色です。地色に焼鉄色&クリアブルーのより濃い色で汚しを入れています。黒部分はブルーを地色に、メタルブラックで汚しを入れています。口はメタリックレッド、歯と眼はシルバーです。
正直強烈な欲求で作り始めたわけではない(笑)ので製作中に投げかけた気もしないでもないですが、造形入れて塗装すると実に実にいい!ですね。
私のイメージするデビルマンが完成しました。いつものことですが可動箇所が豊富だと何気ない動作が実にキマります。満足です。
*1:サイコジェニーというデーモンの能力で自分が人間だと信じ込み偽りの家族や記憶を有していた。
*2:OVAでは悪魔の眠る地に迷い込みジンメンに殺された。
*3:これは事実としてあったことだろうか?怪しいけどそれがなければ了が明を愛する機会もなかったわけだから、やっぱり事実か。
→「ネオデビルマン」作中では、転校前の一時期の明と了の交流が描かれているが、それはやはり、ある瞬間突然に、明の認識を変更する形で、始まったようでさる。
*4:原作ではここで20年経過してたんですねー!! デーモンとデビルマンの戦いが”ハルマゲドン”で、明も37歳くらいまで生きたのね。
*5:関係ないけど平松伸二の「ブラック・エンジェルス」の第二部ってそんな話だったよね。最近じゃバットマンの”ノーマンズ・ランド”すか。
*6:「ジャック」最終巻ではスラムキング (とその息子のズバ蛮) はデビルマンにおける魔王ゼノンであったようだが。「デビルマン」ではゼノンはサタンとは全くの別物で、サタンは天使、ゼノンは悪魔だったはずだが「ジャック」で両者は一体の「魔神」として扱われているらしい。かと思えばレディーではゼノンがまた、ダンテその他二大悪魔の融合体だったりもする。
*7:強力な、なおかつかっこいい(笑) 悪魔と融合させたのは思うにサタンの愛なのだろうな。
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