登場作品:
「仮面ライダークウガ」
名称:
人間時は五代雄介。警察庁未確認生命体関連事件事件専従捜査班およびマスコミ・一般向けには「未確認生命体第4号」の呼称が定着している。略称だと「4号」。リントの民はアークルを身に付けグロンギと戦う戦士を「戦士クウガ」と呼んでいた (*1)。グロンギには偶に「クワガタ」呼ばわり。。
Story:
超古代。平和に暮らす種族リントを獰猛な殺戮部族グロンギが襲った。 リントの科学者陣はその総力を結集して人にグロンギ同様の戦闘能力を与える装具アークルと戦士を助け戦う機械ゴウラムを製作し、アークルを身に付けた戦士クウガの活躍でグロンギ族とその支配者は封印された(*2)。
西暦2000年。長野県九郎ヶ岳山中で発見された謎の遺跡を調査していた遺跡発掘隊は誤って支配者を封印していた石棺 (クウガの棺か支配者の棺か) を動かしてしまった。その結果覚醒した支配者 (未確認生命体第0号) は調査隊を全滅させ、付近に眠っていた同胞たちを永い眠りから解き放った(*3)。
冒険家五代雄介は大学時代の同級生であり考古学者の卵である沢渡桜子を追い長野に向かっていた。彼女は調査隊の全滅を受けて組織された長野県警の捜査本部に、遺跡で発見された碑文の解読のため召喚されたのだった。遺跡付近に至った五代はそこでベルトの様な形状の発掘品を目にする。ベルト (アークル) は彼の脳裏に赤い戦士を移していた…。桜子に合流した五代だが、そこに謎の怪人が襲来!混乱の中アークルに導かれそれを身に付けた五代は、いつしか白い戦士に変身していた。かろうじて怪人を退けたものの、白い戦士の力では怪人を倒せないことを悟った彼はアークルの見せた赤い戦士になるために自分の戦う覚悟を問い直していた。調査隊の人々死に直面し怒りの感情を新たにした五代はこの事態に本気で関わることを決意し、おりしも新たな怪人に遭遇し絶体絶命の危機に直面していた長野県警の一条警部補を助け赤い戦士に変身し、怪人を打ち倒した。
一方怪人達は”薔薇のタトゥーの女”に率いられ東京に移動していた (*4)。東京に帰還した五代は独自に、一見無軌道に人々を殺戮する謎の怪人達と戦端を開いていたが、やがて一条 (東京に召喚され、後に組織される警察庁未確認生命体関連事件事件専従捜査班の一員となる) その他警視庁のスタッフにその意志と活躍を認められ桜子や彼らによる様々な支援を受けながら怪人達との戦いを進めていった。その過程で彼は桜子の支援を受けながらクウガの新しい形態を理解し身に付け (*5)、また古代に戦士を支援した機械ゴウラムも眠りより目覚めて彼の支援をはじめた。
しかし、キノコ種怪人メ・ギノガ・デとの戦いで五代は怪人の放つ猛毒を浴び死亡する (*6)。程なく復活を果たした五代は自らの身に異変が生じていることを自覚していた。戦いの中、それはクウガの新たな力、ライジングフォームとして顕現するのだった。死亡時に受けた電気ショックがアークルに影響を与え、新しい力を生んだのである。それまでのクウガの力に強烈な電気エネルギーを乗せたその形態は次々と現れるより強力な怪人との戦いに際し有効な武器となっていた。
戦いの中、桜子による碑文解読と敵怪人グロンギ族とのコミュニケーションを通じ敵の正体が次第に明らかにされていった。彼らは殺戮を生きがいとする戦闘種族で彼ら独特の流儀で行われる殺人ゲームをクリアすることで、より高次の段階へと進んでいく。言語による相互理解はなされているのに彼らの人間に対する流儀は一向に変わらず、人々は日々その恐怖に怯えていた。。
そして。解読を終えた碑文にはクウガのたどる恐ろしい悪夢が暗示されていた。クウガが戦いの中で人の優しい心を失ったとき、闇より漆黒の戦士が現れ、世界を究極の闇へと導くという…。同時期、五代自身も怒りに我を失い怪人と戦う最中、アークルによって黒い戦士のビジョンを見させられていた…。それはクウガとなった五代の末路なのだろうか?バラのタトゥーの女は「クウガはいずれダグバ (未確認生命体第0号) と等しくなる」と言うが。
…グロンギによるゲームは自ら戦う意志をもち戦士クウガを支援するリントの末裔達の努力とそれによる最強集団”ゴ”の敗北によって終焉を迎えようとしている。そして正にこのとき、未確認生命体第0号が再登場し、仲間である筈のグロンギ族を虐殺しながら東京に至っていた。
物語の終末はすぐそこまで迫っていた…。
身長2m (角飾り込み)、体重99kg (形態により増減あり)
交友関係:
一条さん、桜子さん、榎田さん、椿さん、ジャン。
まー戦闘に限れば役立つメンツはこんなもんであろう。順番的にもこんな感じ。
能力:
…五代雄介がキノコ種怪人メ・ギノガ・デの毒を受けて瀕死の重態に陥った際、椿医師に緊急措置として受けた電気ショックの影響を受けアークルは更なる機能拡張を行った。その結果出現した新能力にして古代には認められることのなかった力 (*8) ”電気の力”を獲得した超形態がライジングフォームである。
上述したクウガ各タイプが戦闘中に五代の意志によってアークルの形態を変化させ、全身に電気パワーを帯びたライジング形態へと移行する。ライジング形態はそれぞれ通常形態に比して短時間しかその形態を維持することができないという問題を抱えるもののそれぞれの形態の持つ特性 (武器) の能力を更に高め、それをおよそ1.5倍にするだけの攻撃力を付与する。
カブトムシ種怪人ゴ・ガドル・バに破れたクウガ=五代は更なる能力拡張を求め自らの意志で椿に電気ショックを望んだ。その結果生まれた更なる超形態がアメイジング・フォームである。この時点での五代はライジングフォームを従来の通常形態として獲得しており (つまりライジングであることが普通の変身となり、その時間制限はなくなった) 、その超形態であるアメイジング・フォームは既に獲得した電撃付与能力に加え、全身の身体能力を更に高める。なおその際にクウガの体色は黒色に移行する。
最終決戦で五代は自らの意志でアークルに眠る力の全てを引き出し、グロンギ或いは彼らの能力を参考に「作られた」クウガとしての絶頂のパワーを得た。これが究極の戦士の姿 アルティメット・フォームである。その身体能力は最強のグロンギ ン・ダグバ・ゼバのそれに匹敵する凄まじいものであり、彼と同様に周囲の分子運動に干渉し発火させる(逆にその発火を瞬時に打ち消すこともできる) 特殊能力も獲得するに至った。しかし五代は究極の力の代償として人間の優しい心を、部分的に喪失してしまうことになった。
2000年では最高のTV特撮シリーズであることに異論を唱えるひとはそーはいないでしょうね。平成ウルトラマンやガメラシリーズから (ま、それ以前からもいろいろあるけど) これまでの特撮シリーズがいろいろとうやむやにしてきたことを真剣に考えてみよう!とか現実に街に怪獣が出現したら政府は?マスコミは?っていうシミュレーションをしてみると楽しいとかいう風潮があって多分この物語もそういう風を受けているのであるが、それが悪いわけでは決してないのでありますね。でもその手って一度誰かがやっちゃうとそうそう元には戻れない危険を孕んだベクトルだと思うんだけどなー。今回に関しては妥協を許さない作りがドラマパートと特撮パートで同時並行して行われそれらが融合したとき、かつてない完成度の特撮ドラマができたわけです。
作品紹介
仮面ライダークウガ マイティフォーム
可動箇所:超絶可動(29)
頭部:ボールジョイント(1)
腹部:前方スィング(1)
腰部:回転(1)
肩:マルチ(2)
肩:プロテクター(2)
肘上部:回転(2)
肘:スイング(2)
手首:回転+スイング(4)
指:人差し指&中指部と薬指&小指部(4)
股間:ボールジョイント(2)
腿上部:回転(2)
膝:二重関節(4)
足首:スイング(2)
2000年秋に装着変身をもとに可動部を増設しマイティフォームとしてのディティールアップに努めた (つもり) のクウガを製作しましたが、なんつーかその後で個人的に盛り上がりまくった仮面ライダーカテゴリーへの造形や可動の思い入れが高じて気づいてみるとカテゴリー初期のこいつが可動はともかく造形がかなりアレになってたので、2001年末に改修を決意しました。それ以前にアギトで、造形レベルでの「若干の」アレンジというのに挑戦はしていましたけど今回はかなり思いきった俺クウガとして製作しています。デザイン気に入らない方はその辺ご容赦。ちなみにアレンジ決断のきっかけはSICクウガの初期デザインでした。あの邪悪な形相を見て「ああ、こういうアレンジもアリなんだ」と結構感心したものです。それ以来(2001年8月) SICをまじまじと拝んだことはないですけど、やっぱりかなり影響は受けてると思います。細くて神経質な全身のラインとかね。
製作開始時のデザインコンセプトは全身から爪が飛び出したアルティ以上に生物的なライダー (某ラストマンノリの) でしたけど作りながら思いっきり路線を変えました。二次元でものを表現する技術の皆無な私は作りながら気分でデザインを決めてますです。我ながら危うくて恐ろしいなしかし、そういうの。
素体は装着変身マイティフォーム。頭部は雄介ヘッドに薄くプラスチックを乗せてあとは好きに造形していきます。眼は個人的希望でちょと釣り目に。額の第3の眼は個人的思い入れで大きめに。角はやや小さめながらクウガぽいのを。全体に筋を入れてます。あとは全体に細かい筋を入れて生物感と古代感(笑) を出します。クラッシャーはそれこそSICノリかも。細くて邪悪なラインの筋を多めに入れて。首の周りは長めに装甲で覆います。 腕部。まず肩は素体よりも詰めて造形しています。肩アーマーは今回唯一素体のまま。上腕部には筋を入れます。肘関節のすぐ下で切断し、そこに回転関節を入れます。腕を繋ぎ手首あたりで今度はスィング関節を入れ(CORPSの肩関節)、そこに切り取られた手首の残りを繋ぎます。あとはそれぞれを慎重に固定しながら腕部アーマーを造形していきます。ブレスレット様の飾りと下腕部の筋。これはSICの影響かも。これで手首に回転とスイングのギミックを入れることに成功。
ボディー。胸部で素体を切断し腹部にバダー以降確立された前方スィング関節を入れます。腹部関節の下には回転関節を入れて。胸部は概ねクウガのりですが、やや生物ぽさを。腹部にも同様に造形を施しました。アークルも自作。この辺は生物的でもあり機械ぽくもあるという感じで。その周囲にもここから飛び出た配線?やら触手やらが腰部を中心にボディ各部を侵食しているという感じ。股関節はマンガ・フリーク。次は腿。上下に切断して丈夫な回転関節 (マイティ付属のグローイングフォームを着ける人形の肩関節) を入れて終わり。この時点で足は一回り長くなってます。全体に深い筋を付けてますがこれもSICに影響されてるぽい。膝関節は素体のもの。脛にも肉を持って前方には (一応アメイジング状態なので両方に) 装甲を造形して。素体の足首は金属で加工できないので切断して新規に足首関節をつけて、足首自体はAOAマグニートーのものを。踵等に造形を追加して完了。
頭部がかなり!小さいので身長そのものは他の同カテゴリーものと同じでも洗練されたフォルムを有しています。
塗装。私の中でもっともかっこよいクウガはアメイジングなので、そのように。黒部分はセミグロスブラック。金部分はゴールド。眼はメタリックレッド地にクリアオレンジ。赤部分はメタリックレッド。銀部分はシルバー。関節部及び地色は焼鉄色。アークルは焼鉄色で地を塗りその上にシルバー、最後に中央部付近をゴールドで。適当に。ライジングぽく。
全身各部に設置された球体はとりあえずメタリックレッドで、画像では各形態に合わせて換えてます。
武装: とにかく製作中から意味もなく斧を持たせたかった(笑)マントも計画してたけど止めました。このノリには合わないので。
”剛腕体”の斧”紫坤の斧”はセガトイズが出してたエヴァ2号機の手斧をベースに握りと刃の基部に造形を加えて。全体は焼鉄色、刃の基部はメタル入った自作の紫で。
”俊足体”の刀”青嵐の双刀”は5インチCORPS改のモータル・コンバットフィギュアの装備まんま。ナックルガードにも受け用の刃が付いてるのがお洒落。刃をメタリックブルーに塗ってあとは素のまま。銀と金で対になってます。
”投擲体”のブーメランブレード”緑生の投刃”は某邪動キング”ハービザン”のもの。握りを延長してあります。ギルス等を塗った焼鉄色+クリアブルーの自作色が地で上半分はメタルカラーのブロンズ。
*1:どうでもいいが古代文字から意味を解読するのはいいけど、どうしてあっさりとその読み (発音) まで理解できたのだろうか?未だに読み方や細かなイントネーションの分からない古代文字って一杯あるけどなー。まあ”リント”とか”クウガ”とかの固有名詞は「生きた古代人」グロンギから聞けばいいのだが、桜子さんはそれ以前から読んでいたような..
*2:ようである。終盤で古代遺跡に眠っていたクウガが未確認生命体0号覚醒の瞬間まで生きていたことが判明してちょっとゾっとした。アークルは装着者の延命まで行っていたわけだろうか。まー同様に謎の鉱石を身につけたグロンギも生きてたわけだしね。グロンギの封印にあたっては戦士クウガの犠牲が不可欠だったのであろう。
*3:思うにグロンギ達は封印された主人がいずれ覚醒することを見越してその傍に自分たちの肉体を超長期スパンの冬眠状態と化して安置したのであろう。
*4:まーゲゲルするには人口密度が高い方がいいってことだよね。
*5:桜子が碑文からその項を見つけてそれを教えて「そうなのか!」と安易に理解していくのでなく、アークルが勝手に別形態をとりその能力に四苦八苦する中で桜子の知見が役に立つというパターンは見てていいなーと思いました。その積み重ねがあったうえで!タイタンフォームは自らの意志での超変身となったわけでさー。
*6:まー人間の尺度で考えればってことだよね。クウガやグロンギのようにアマダムで強化された肉体にとっては死はあれ以上のダメージを受けた段階で起こるってことで。
*7:中国拳法はアークルの力でなく五代自身が身に付けているものなんだってねー。公式HP見るまで知らなかった。ドラゴンフォームのスピードに「合う」からああゆう流法で戦うただそれだけ。
*8:カミナリ、とゆうのはあったと思うのですがねぇ。
*9:何でもリアルに描きたい以上はこの種の変身に関わるテクノロジーについてもそれなりに考察せねばならん気持ちもわかるけど、しかしいくらなんでも分子/原子の取り込みと再構成なんざオーバーテクノロジーすぎるだろが。これを出しちゃう時点で次のライダーのネタが心の底から心配だなー。このレベルの技術 (或いは魔法そのもの) の前には普通のサイボーグなんかお笑いだしな。まークウガの完結と同時にこの世からアマダムが消えて失せればいいわけだが。
*10:まー馬は超古代でもいたんだろうけど、ゴウラムが作れるんなら馬よりマシなものがあってもよさそうなもんだが。リントの科学力は実際さほど大したものではなく、あくまで肉体や物体に融合しそれを強化/制御するアマダムの存在がでかいってことだろうか。
しかし考えてみれば馬はかわいそうだ (笑) ゴウラムにむりやり操られる羽目になったわけだろうしなー。
TOP | Japanese |