仮面ライダークウガカスタム

クウガカスタム1登場作品:
「仮面ライダークウガ」


名称:
人間時は五代雄介。警察庁未確認生命体関連事件事件専従捜査班およびマスコミ・一般向けには「未確認生命体第4号」の呼称が定着している。略称だと「4号」。リントの民はアークルを身に付けグロンギと戦う戦士を「戦士クウガ」と呼んでいた (*1)。グロンギには偶に「クワガタ」呼ばわり。。

Story
超古代。平和に暮らす種族リントを獰猛な殺戮部族グロンギが襲った。 リントの科学者陣はその総力を結集して人にグロンギ同様の戦闘能力を与える装具アークルと戦士を助け戦う機械ゴウラムを製作し、アークルを身に付けた戦士クウガの活躍でグロンギ族とその支配者は封印された(*2)
西暦2000年。長野県九郎ヶ岳山中で発見された謎の遺跡を調査していた遺跡発掘隊は誤って支配者を封印していた石棺 (クウガの棺か支配者の棺か) を動かしてしまった。その結果覚醒した支配者 (未確認生命体第0号) は調査隊を全滅させ、付近に眠っていた同胞たちを永い眠りから解き放った(*3)
冒険家五代雄介は大学時代の同級生であり考古学者の卵である沢渡桜子を追い長野に向かっていた。彼女は調査隊の全滅を受けて組織された長野県警の捜査本部に、遺跡で発見された碑文の解読のため召喚されたのだった。遺跡付近に至った五代はそこでベルトの様な形状の発掘品を目にする。ベルト (アークル) は彼の脳裏に赤い戦士を移していた…。桜子に合流した五代だが、そこに謎の怪人が襲来!混乱の中アークルに導かれそれを身に付けた五代は、いつしか白い戦士に変身していた。かろうじて怪人を退けたものの、白い戦士の力では怪人を倒せないことを悟った彼はアークルの見せた赤い戦士になるために自分の戦う覚悟を問い直していた。調査隊の人々死に直面し怒りの感情を新たにした五代はこの事態に本気で関わることを決意し、おりしも新たな怪人に遭遇し絶体絶命の危機に直面していた長野県警の一条警部補を助け赤い戦士に変身し、怪人を打ち倒した。
一方怪人達は”薔薇のタトゥーの女”に率いられ東京に移動していた (*4)。東京に帰還した五代は独自に、一見無軌道に人々を殺戮する謎の怪人達と戦端を開いていたが、やがて一条 (東京に召喚され、後に組織される警察庁未確認生命体関連事件事件専従捜査班の一員となる) その他警視庁のスタッフにその意志と活躍を認められ桜子や彼らによる様々な支援を受けながら怪人達との戦いを進めていった。その過程で彼は桜子の支援を受けながらクウガの新しい形態を理解し身に付け (*5)、また古代に戦士を支援した機械ゴウラムも眠りより目覚めて彼の支援をはじめた。
しかし、キノコ種怪人メ・ギノガ・デとの戦いで五代は怪人の放つ猛毒を浴び死亡する (*6)。程なく復活を果たした五代は自らの身に異変が生じていることを自覚していた。戦いの中、それはクウガの新たな力、ライジングフォームとして顕現するのだった。死亡時に受けた電気ショックがアークルに影響を与え、新しい力を生んだのである。それまでのクウガの力に強烈な電気エネルギーを乗せたその形態は次々と現れるより強力な怪人との戦いに際し有効な武器となっていた。
戦いの中、桜子による碑文解読と敵怪人グロンギ族とのコミュニケーションを通じ敵の正体が次第に明らかにされていった。彼らは殺戮を生きがいとする戦闘種族で彼ら独特の流儀で行われる殺人ゲームをクリアすることで、より高次の段階へと進んでいく。言語による相互理解はなされているのに彼らの人間に対する流儀は一向に変わらず、人々は日々その恐怖に怯えていた。。
そして。解読を終えた碑文にはクウガのたどる恐ろしい悪夢が暗示されていた。クウガが戦いの中で人の優しい心を失ったとき、闇より漆黒の戦士が現れ、世界を究極の闇へと導くという…。同時期、五代自身も怒りに我を失い怪人と戦う最中、アークルによって黒い戦士のビジョンを見させられていた…。それはクウガとなった五代の末路なのだろうか?バラのタトゥーの女は「クウガはいずれダグバ (未確認生命体第0号) と等しくなる」と言うが。
…グロンギによるゲームは自ら戦う意志をもち戦士クウガを支援するリントの末裔達の努力とそれによる最強集団”ゴ”の敗北によって終焉を迎えようとしている。そして正にこのとき、未確認生命体第0号が再登場し、仲間である筈のグロンギ族を虐殺しながら東京に至っていた。
物語の終末はすぐそこまで迫っていた…。

身長2m (角飾り込み)、体重99kg (形態により増減あり)

交友関係:
一条さん、桜子さん、榎田さん椿さんジャン
まー戦闘に限れば役立つメンツはこんなもんであろう。順番的にもこんな感じ。

能力:

 

クウガ剛腕体1 クウガ剛腕体2

その体力は常人を遥かに超える水準にまで強化されている。ことに腕力、脚力、耐久力は凄まじい。また視力・聴力も強化されているようである(嗅覚とか味覚とか触覚は鈍いとか無いとか見るべきなんだろな) 赤い戦士”、マイティフォームがクウガの基本形態であり完成形態でもあるが、装着者五代雄介の意志がアークルに感応することでさらなる変身が起こり、個々の能力を特化させた特殊形態が出現する。なお五代雄介はクウガへの変身後のさらなる変身を「超変身」と称している。各形態とその能力の概要は以下の通り。

マイティフォーム:基本形態。格闘戦に特化したオールマイティタイプ。必殺技はエネルギーを右足に収束させて炸裂させるマイティキック。
ドラゴンフォーム:スピードとジャンプ力に特化した特殊形態。体色は青。手近にある棒状の物体を核にして専用武器ドラゴンロッドを出現させ、それを軸に中国拳法を操る (*7)
ペガサスフォーム:視力と聴力に特化した特殊形態。体色はグリーン。手近にある銃状 (笑) の物体を核にして専用武器ペガサスボウガンを出現させ、それによる射撃を得意とする。なおこの形態で異常に強化された視力と聴力は装着者の肉体と精神に膨大な負担をかけるため、変身時間が50秒を超えるとグローイングフォーム(白い戦士。未完成形態) に戻ってしまう。
タイタンフォーム:耐久力と腕力に特化した特殊形態。体色は紫 (と白) 。手近にあるトライアクセラー状 (笑) 或いは剣状の物体を核にして専用武器タイタンソードを出現させそれによる剣技を得意とする。

…五代雄介がキノコ種怪人メ・ギノガ・デの毒を受けて瀕死の重態に陥った際、椿医師に緊急措置として受けた電気ショックの影響を受けアークルは更なる機能拡張を行った。その結果出現した新能力にして古代には認められることのなかった力 (*8) ”電気の力”を獲得した超形態がライジングフォームである。
 上述したクウガ各タイプが戦闘中に五代の意志によってアークルの形態を変化させ、全身に電気パワーを帯びたライジング形態へと移行する。ライジング形態はそれぞれ通常形態に比して短時間しかその形態を維持することができないという問題を抱えるもののそれぞれの形態の持つ特性 (武器) の能力を更に高め、それをおよそ1.5倍にするだけの攻撃力を付与する。

カブトムシ種怪人ゴ・ガドル・バに破れたクウガ=五代は更なる能力拡張を求め自らの意志で椿に電気ショックを望んだ。その結果生まれた更なる超形態がアメイジング・フォームである。この時点での五代はライジングフォームを従来の通常形態として獲得しており (つまりライジングであることが普通の変身となり、その時間制限はなくなった) 、その超形態であるアメイジング・フォームは既に獲得した電撃付与能力に加え、全身の身体能力を更に高める。なおその際にクウガの体色は黒色に移行する。

最終決戦で五代は自らの意志でアークルに眠る力の全てを引き出し、グロンギ或いは彼らの能力を参考に「作られた」クウガとしての絶頂のパワーを得た。これが究極の戦士の姿 アルティメット・フォームである。その身体能力は最強のグロンギ ン・ダグバ・ゼバのそれに匹敵する凄まじいものであり、彼と同様に周囲の分子運動に干渉し発火させる(逆にその発火を瞬時に打ち消すこともできる) 特殊能力も獲得するに至った。しかし五代は究極の力の代償として人間の優しい心を、部分的に喪失してしまうことになった。

なお装着者五代雄介自身もアークルとの融合を経て肉体に変化を来たしている。具体的には回復力の異常な増進、耐久力の強化、右足部の骨格/筋肉の増強等がそれにあたる。

能力の考察:

 クウガ投擲体1 クウガ投擲体2

現段階でクウガ及びグロンギの能力は腰部に埋め込まれた霊石アマダム(グロンギに関してもこう断言してよいであろう) によって引き出されたものであることが概ね判明している。アマダムは装着者の腰部に収められ装着者の肉体に神経組織に類する組織を張り巡らせていく。その結果として装着者は各種の超能力を得るに至るわけであるが、その能力の出所についても判明しつつある。科学警察研究所の榎田研究員によればグロンギのゴ集団が自らの身に付けたアクセサリーを変形させて使用するにあたって、彼らは物体周囲の分子及び原子を再構成しているというのである(*9)。彼女はクウガの各形態が使用する武器も同様の過程を経て出現すると踏んでいる。その物体を変化させる超能力こそが、グロンギやクウガの肉体をも瞬時に変えるテクノロジーであると考えるのは自然であろう。彼らの肉体は霊石によって張り巡らされた神経組織によってチューンされ特化された脳より生じる微細念動力 (或いはアマダムそのものがそのパワーを生じさせ、脳はそのパワーを制御するために神経を張り巡らされて特化したとも考えられる) で分子・原子レベルから再構成され、瞬時に強靭な肉体と強固な鎧、それに武装を獲得する。とすればグロンギ内に存在する戦士間の階級は戦闘により鍛え上げられた精神 (アマダム) コントロール技術の階級なのかもしれない。最高級の階梯にあるゴ集団は自らの肉体をより強固に変形させ、肉体の延長として変形させた武器を手にすることもできる。またさらに高い位にある者はクウガ同様に超変身 (変身に次ぐ変身) することも可能にとなる。
ではクウガとは?五代雄介の精神やアマダムのコントロールレベルがアークル装着時にゴ等のレベルにあったとは到底考えられない。ここで思い出されるのはゴウラムの存在である。ゴウラムにはアマダムを加工して造られるアークル同様の物体が埋め込まれており、それが鉄?に神経を張り巡らせて戦闘支援機械ゴウラムを形成していると考えられる。つまりアークルはアマダムの性質を持つ一方で、擬似的な知性をも持ち合わせているのであろう。アークルにはリントの科学者陣によって予め4種の戦闘形態がインプットされており、装着者の意志と知識が不十分な場合にはその知能をもって (敵や状況に合わせて適切な戦闘形態をとることで) 装着者の経験不足を補っていた。クウガという4種 (5種?6種?) の形態はアークルによって「自動的に」分子と原子を再配置された”固定形態”であり (グロンギは彼らのいた時代に合わせた形態をとるし、そのことは頷けるのだが、現代人である五代が装着したクウガも結局超古代のクウガと同じ形態をとってることから類推)、グロンギが純粋に自らの意志の力で変身及び超変身を行うのと異なり (いわばマニュアル変身) アークルのサポートを受けて半オートマティックに強化形態に変身できる、より進歩した装具なのであろう。五代が未経験な時期からグロンギと戦うことができたのはこのアークルの機能に負うところが大きいであろうし、グロンギ族が一般にクウガを軽視していたのも、クウガが実のところ彼らの定義による”戦士”でないことを知るからこそであったかもしれない。ま、最近では「今度のクウガは一味違う」とか言っているが。最初期のグロンギのクウガに対する扱いの軽さは何かもの悲しいものがあった。普通ゲゲルより先にどうにかしようと思うだろが。

支援メカ: ・トライチェイサー2000(TRCS-2000)
クウガの使用していたバイク。新型の白バイとして警視庁が採用を決定していた最新型マシン トライチェイサー2000Aの試作型で、普及型2000Aでは採用が見送られた各種の機能がこの試作型には盛り込まれており、クウガの超人的な体力があってはじめてこのマシンの各種機能を生かすことができる。 ヒョウ種怪人ズ・メビオ・ダの出現時、公道を高速で失踪する怪人を追跡しきれないクウガに一条が半ば独断で与えたことからクウガの愛車となった。後にクウガ専用として製作された超バイク、ビートチェイサーにその役割を譲ることとなる。

・ゴウラム
超古代、リントの科学者陣によって製作されたクウガ支援マシン。超古代の戦ではに融合してクウガとともに戦ったそうである (*10)。通常形態では飛行してクウガのもとに駆けつけ、戦士の意のままに彼をぶら下げて空中を移動する。後にトライチェイサーと融合し (この際トライチェイサー及びゴウラム自身、大規模な変形をする必要がある) 強化マシン”トライゴウラム”として怪人に体当たりを浴びせて倒したり、最近では怪人死亡時の大爆発を回避させるため敵を都市部から郊外へと移送するため活躍している。ライジングビートゴウラムへの変形を経た後は体色が黒から鈍い黒色に変化した。

・ビートチェイサー2000(BTCS-2000)
トライチェイサーの後継機としてクウガに与えられた新型マシン。ゴウラムとの融合を繰り返すことで金属疲労を起こしていたトライチェイサーに代わって最初からクウガのために設計され製作されたバイク。ゴウラムの融合に際しては自らの車体を融合体勢に変形させ、またゴウラムの変形を支援するため融合後にゴウラムの枯渇した金属部を補填するための液体金属カートリッジを装備している。またゴウラムとの融合形態”ビートゴウラム”は運用するクウガがライジングフォームに変身することでライジングパーツを増加した超形態”ライジングビートゴウラム”に強化される。

備考:

 クウガ俊足体1 クウガ俊足体2

2000年では最高のTV特撮シリーズであることに異論を唱えるひとはそーはいないでしょうね。平成ウルトラマンガメラシリーズから (ま、それ以前からもいろいろあるけど) これまでの特撮シリーズがいろいろとうやむやにしてきたことを真剣に考えてみよう!とか現実に街に怪獣が出現したら政府は?マスコミは?っていうシミュレーションをしてみると楽しいとかいう風潮があって多分この物語もそういう風を受けているのであるが、それが悪いわけでは決してないのでありますね。でもその手って一度誰かがやっちゃうとそうそう元には戻れない危険を孕んだベクトルだと思うんだけどなー。今回に関しては妥協を許さない作りがドラマパートと特撮パートで同時並行して行われそれらが融合したとき、かつてない完成度の特撮ドラマができたわけです。
他のページでも書いたかもしれないけどそれに至るまでには幼い頃ウルトラマンや仮面ライダーを見て育ち、そのときに感じた疑問を忘れることなく育った今の大人たち (30-40くらいまで?) の世代が大きく関わってきているのでありましょう。作り手もそうだけど優れた玩具なら高価なものでも買い求める目の肥えた購買層ってのも大事な要素であるのでしょうし。ただその分私の世代 (その製作者世代よか一回りくらい下) が見て楽しめるドラマ作りに子供がついていっていけてるのか?ガイアあたりから結構心配ではあるんですけどね。理解できなくてもスピリッツは通じる!ってもんなのかなー。私自身はドラマの完成度よりは特撮とバトルの完成度を重視して見てるし、その前提の上でバトルと特撮の必然性を高める要素としてのドラマパートを評価するタイプであってその意味ではクウガの連作パート (一貫して流れる謎の解明と主人公及び周囲の人間の成長を軸に据えたストーリー展開) には文句なし、単発パート (二話完結で脇の人々を描写する展開) はちょっと..って感じです。単発ドラマはちょっと行き過ぎだし、ものによっては主軸から遊離しちゃってる部分もあったかなと思います。まあ無駄の部分もそれ自体無駄に見えても全体のドラマを盛り上げたり深みを与えたりしてるのかもしれないけど、一週一週に充実したバトルをもってくる努力も子供だけじゃなく私にも (笑) 重要なんですけどねぇ。
…そういえばクウガの結構王道から微妙に外れたセンスって、好きです。ゴウラムが”馬の鎧”であるとことか最弱のギノガに殺されちゃうとことか、それでグローイングフォームで復帰するとことか、電気ショックでライジングが目覚めるとか。まーやっぱ確信犯として最高なのはバダー兄弟でしょね。特にゴ・バダー・バとのバイク対決はとにかく痺れる。仮面ライダーとはいえ基本的には高速移動の手段だった (いやーV3では爆破の手段だったかも) バイクをここまで”格闘”に高めた演出陣と操者に拍手!!
クウガそのものに関しては。最初みたとき「…やばい」と思ったデザインですが、慣れるとかっこいいのねー。アレを力技でかっこいいと見せるのはやっぱバトルの演出だと思います。特撮と殺陣の頑張りは凄い!といつも思いました。ライジングフォームだけど、やっぱ形態多すぎ (笑) 商品展開もわかるけどさー、タイタンを除けば通常形態の方がシンプルでいいなー。30秒だけの形態っての納得いかない。いや、装着変身シリーズとか買うにはっていう意味で (笑) むしろあのまま出ずっぱりじゃないとなんとなく納得いかないような気が…。
最後にライジングマイティキック、いくらなんでも周囲半径3km爆風が包むのはやりすぎ (笑) あのスペックでウルトラマン以上の破壊力じゃねーか。いくらグロンギさん自身の内在エネルギーも計算してもさー。アレはちょっと引いちゃう。しかし、「怪人を倒すと大爆発しちゃうのでそれを回避するために倒してもいい場所を探しまくるヒーロー及びそのサポーター」の図って、実際にこうして見てなければ笑っちゃうネタだと思うなぁ。それをリアルに感じさせるだけの説得力を、このドラマはそれまでの展開で示し得ているのだよなぁ。

作品紹介

クウガ格闘体

仮面ライダークウガ マイティフォーム

可動箇所:超絶可動(29)
頭部:ボールジョイント(1)
腹部:前方スィング(1)
腰部:回転(1)
肩:マルチ(2)
肩:プロテクター(2)
肘上部:回転(2)
肘:スイング(2)
手首:回転+スイング(4)
指:人差し指&中指部と薬指&小指部(4)
股間:ボールジョイント(2)
腿上部:回転(2)
膝:二重関節(4)
足首:スイング(2)


2000年秋に装着変身をもとに可動部を増設しマイティフォームとしてのディティールアップに努めた (つもり) のクウガを製作しましたが、なんつーかその後で個人的に盛り上がりまくった仮面ライダーカテゴリーへの造形や可動の思い入れが高じて気づいてみるとカテゴリー初期のこいつが可動はともかく造形がかなりアレになってたので、2001年末に改修を決意しました。それ以前にアギトで、造形レベルでの「若干の」アレンジというのに挑戦はしていましたけど今回はかなり思いきった俺クウガとして製作しています。デザイン気に入らない方はその辺ご容赦。ちなみにアレンジ決断のきっかけはSICクウガの初期デザインでした。あの邪悪な形相を見て「ああ、こういうアレンジもアリなんだ」と結構感心したものです。それ以来(2001年8月) SICをまじまじと拝んだことはないですけど、やっぱりかなり影響は受けてると思います。細くて神経質な全身のラインとかね。
 製作開始時のデザインコンセプトは全身から爪が飛び出したアルティ以上に生物的なライダー (某ラストマンノリの) でしたけど作りながら思いっきり路線を変えました。二次元でものを表現する技術の皆無な私は作りながら気分でデザインを決めてますです。我ながら危うくて恐ろしいなしかし、そういうの。
 素体は装着変身マイティフォーム。頭部は雄介ヘッドに薄くプラスチックを乗せてあとは好きに造形していきます。眼は個人的希望でちょと釣り目に。額の第3の眼は個人的思い入れで大きめに。角はやや小さめながらクウガぽいのを。全体に筋を入れてます。あとは全体に細かい筋を入れて生物感と古代感(笑) を出します。クラッシャーはそれこそSICノリかも。細くて邪悪なラインの筋を多めに入れて。首の周りは長めに装甲で覆います。 腕部。まず肩は素体よりも詰めて造形しています。肩アーマーは今回唯一素体のまま。上腕部には筋を入れます。肘関節のすぐ下で切断し、そこに回転関節を入れます。腕を繋ぎ手首あたりで今度はスィング関節を入れ(CORPSの肩関節)、そこに切り取られた手首の残りを繋ぎます。あとはそれぞれを慎重に固定しながら腕部アーマーを造形していきます。ブレスレット様の飾りと下腕部の筋。これはSICの影響かも。これで手首に回転とスイングのギミックを入れることに成功。
ボディー。胸部で素体を切断し腹部にバダー以降確立された前方スィング関節を入れます。腹部関節の下には回転関節を入れて。胸部は概ねクウガのりですが、やや生物ぽさを。腹部にも同様に造形を施しました。アークルも自作。この辺は生物的でもあり機械ぽくもあるという感じで。その周囲にもここから飛び出た配線?やら触手やらが腰部を中心にボディ各部を侵食しているという感じ。股関節はマンガ・フリーク。次は腿。上下に切断して丈夫な回転関節 (マイティ付属のグローイングフォームを着ける人形の肩関節) を入れて終わり。この時点で足は一回り長くなってます。全体に深い筋を付けてますがこれもSICに影響されてるぽい。膝関節は素体のもの。脛にも肉を持って前方には (一応アメイジング状態なので両方に) 装甲を造形して。素体の足首は金属で加工できないので切断して新規に足首関節をつけて、足首自体はAOAマグニートーのものを。踵等に造形を追加して完了。
 頭部がかなり!小さいので身長そのものは他の同カテゴリーものと同じでも洗練されたフォルムを有しています。
塗装。私の中でもっともかっこよいクウガはアメイジングなので、そのように。黒部分はセミグロスブラック。金部分はゴールド。眼はメタリックレッド地にクリアオレンジ。赤部分はメタリックレッド。銀部分はシルバー。関節部及び地色は焼鉄色。アークルは焼鉄色で地を塗りその上にシルバー、最後に中央部付近をゴールドで。適当に。ライジングぽく。
全身各部に設置された球体はとりあえずメタリックレッドで、画像では各形態に合わせて換えてます。

武装: とにかく製作中から意味もなく斧を持たせたかった(笑)マントも計画してたけど止めました。このノリには合わないので。 
”剛腕体”の斧”紫坤の斧”はセガトイズが出してたエヴァ2号機の手斧をベースに握りと刃の基部に造形を加えて。全体は焼鉄色、刃の基部はメタル入った自作の紫で。
”俊足体”の刀”青嵐の双刀”は5インチCORPS改のモータル・コンバットフィギュアの装備まんま。ナックルガードにも受け用の刃が付いてるのがお洒落。刃をメタリックブルーに塗ってあとは素のまま。銀と金で対になってます。
”投擲体”のブーメランブレード”緑生の投刃”は某邪動キングハービザン”のもの。握りを延長してあります。ギルス等を塗った焼鉄色+クリアブルーの自作色が地で上半分はメタルカラーのブロンズ。


クウガカスタム2

*1:どうでもいいが古代文字から意味を解読するのはいいけど、どうしてあっさりとその読み (発音) まで理解できたのだろうか?未だに読み方や細かなイントネーションの分からない古代文字って一杯あるけどなー。まあ”リント”とか”クウガ”とかの固有名詞は「生きた古代人」グロンギから聞けばいいのだが、桜子さんはそれ以前から読んでいたような..

*2:ようである。終盤で古代遺跡に眠っていたクウガが未確認生命体0号覚醒の瞬間まで生きていたことが判明してちょっとゾっとした。アークルは装着者の延命まで行っていたわけだろうか。まー同様に謎の鉱石を身につけたグロンギも生きてたわけだしね。グロンギの封印にあたっては戦士クウガの犠牲が不可欠だったのであろう。

*3:思うにグロンギ達は封印された主人がいずれ覚醒することを見越してその傍に自分たちの肉体を超長期スパンの冬眠状態と化して安置したのであろう。

*4:まーゲゲルするには人口密度が高い方がいいってことだよね。

*5:桜子が碑文からその項を見つけてそれを教えて「そうなのか!」と安易に理解していくのでなく、アークルが勝手に別形態をとりその能力に四苦八苦する中で桜子の知見が役に立つというパターンは見てていいなーと思いました。その積み重ねがあったうえで!タイタンフォームは自らの意志での超変身となったわけでさー。

*6:まー人間の尺度で考えればってことだよね。クウガやグロンギのようにアマダムで強化された肉体にとっては死はあれ以上のダメージを受けた段階で起こるってことで。

*7:中国拳法はアークルの力でなく五代自身が身に付けているものなんだってねー。公式HP見るまで知らなかった。ドラゴンフォームのスピードに「合う」からああゆう流法で戦うただそれだけ。

*8:カミナリ、とゆうのはあったと思うのですがねぇ。

*9:何でもリアルに描きたい以上はこの種の変身に関わるテクノロジーについてもそれなりに考察せねばならん気持ちもわかるけど、しかしいくらなんでも分子/原子の取り込みと再構成なんざオーバーテクノロジーすぎるだろが。これを出しちゃう時点で次のライダーのネタが心の底から心配だなー。このレベルの技術 (或いは魔法そのもの) の前には普通のサイボーグなんかお笑いだしな。まークウガの完結と同時にこの世からアマダムが消えて失せればいいわけだが。

*10:まー馬は超古代でもいたんだろうけど、ゴウラムが作れるんなら馬よりマシなものがあってもよさそうなもんだが。リントの科学力は実際さほど大したものではなく、あくまで肉体や物体に融合しそれを強化/制御するアマダムの存在がでかいってことだろうか。
しかし考えてみれば馬はかわいそうだ (笑) ゴウラムにむりやり操られる羽目になったわけだろうしなー。


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