登場作品:
「仮面ライダーZO」
名称:
ドラス
Story:
遺伝子工学者望月博士 (*1) は大学を辞めた後自宅の研究所で完全生命体の研究に没頭していた。彼は手始めに助手の青年麻生勝にバッタの遺伝子を組み込み改造人間とした。麻生が逃亡した( 笑) 後、彼は一人更に研究に打ち込み、元々の優しい気質を完全に失っていった(*2)。
そして博士は遂に完全生物を完成させた。しかし、”それ”は即座に自らの力を知り、創造者に離反したのだった。神にならんと欲したそれ、”ドラス”は博士を自らの生命維持プールの設置された廃工場に監禁し、彼に更なる強化改造を求めた。ドラスの狂気を恐れた博士は良心を取り戻しドラスの脅迫を拒絶したが、ドラスはそんな博士を改造し周囲の機械と融合させ異形の姿に変えてしまったのであった。次いでドラスは博士を脅すため博士の息子宏誘拐を図り、宏に対し自らの”端末”を放った (*3)。
”ドラス”はゴミの山に至り、周囲の金属を取り込み実体化した。鉄塔を破壊し自らの力を試したドラスは行動開始。直ちに宏を襲った。しかしその試みは突如現れた緑色の怪人によって妨害され、不意打ちを食らったドラスは怪人の駆るバイクによって廃ビルから落下。一時行動不能に陥った。
戦闘能力の不足により自ら行動できなくなったドラスは自らの構成要素からニ体の怪人を生み出し、これを放った。怪人の一体、クモ女は緑の敵対者によって駆逐されたがもう一体の使い魔、コウモリ男は宏を攫い、ドラスも宏を守る謎の男を倒し、首尾よく宏を廃工場へと連れ去った。そこに緑の戦士が現れた。それは望月博士が過去に誕生させた改造人間一号、仮面ライダーZOであった。。
ドラスとZOは対峙し、死闘を繰り広げる。ZOは一時ドラスを圧倒したが、それはドラスの仕掛けた罠だった。ドラスの胸部に吸い込んだZOの拳。しかしドラスは瞬時にZOを分解し、自らの体内に取り込み滋養とした!ドラスはやがて変身を遂げ、赤い異形の怪物に進化した。しかし、この絶対の危機に博士が行動に出た。博士は自らを縛るケーブルを引きちぎり(*4)鉄パイプでドラスの生命維持プールを殴打した。ショックを受けるドラス。その体内に宏の叫びが届いたとき、奇跡は起きた。
ZOはドラスから強制分離し、傷ついたドラスに必殺のキックを放つのだった。
身長200cm強。体重不明 (*5)
交友関係:
自らの分身である”ドラス”、その使い魔のクモ女、コウモリ男。
能力:
完全はともかく、”生物”の定義てーと、
作品紹介:
ドラス
可動箇所:通常のフル可動(14)+手首回転&スィング(4)+腹部スィング(1)膝上部回転(2)+膝二重関節(2)=(23)
製作の参考にZOのビデオを見直して、ソフビも買いました。ちなみにソフビはPL法上?大人しい造形にかわってます。肩の刺がなかったりね。色参考もソフビの箱でどうにかしました。
素体はCORPSのさらにパチ(笑) を基本にでっちあげです。腰回転関節の上にCORPS等のパーツを使って腹部スィング関節をでっちあげて (バダー以降のノリで) CORPSの胸部を上に付け、首関節(ボールジョイント)もCORPS。頭部はCORPSの人間顔を一旦溶かして潰してから造形しなおします。もーこれくらいなら自力で全部作ってしまいますですな。触覚は細い針金の入った線。フィギュアをブリスターに縛り付けてたりするアレです。フレキシブルに可動しますが、塗装しちゃったら動かさないほうがいいかなと。ドラスは本来頭部と首部が一体成形なわけですがそれだと可動がダメなので (どうせ可動はそんなに効かないけど) 頭部と胴体の接続部まわりを、襟部を持ち上げたりしてそれらしく造形しました。肩幅はやや狭い目に。ドラスはスリムで長身というイメージがあるので。CORPS或いはそのパチの肩・肘関節を入れて手首関節もパチの肩関節でマルチ可動します。手首はTOYBIZのダルシムのをベースにプラスチックを溶かしてボリュームアップして造形を追加したものです。股関節はいつものごとくマンガ・フリーク。すぐ下に回転関節を入れて膝関節は装着変身アルティメットフォームの二重ものです。足首関節はCORPSパチ。足首は5インチモータルコンバット(CORPSの大型版)・スコーピオンのです。あとはとにかく全体にプラスチックを盛り付けボリュームアップして、徐々に造形を追加していきます。
昔はとにかく部分部分に合いそうなパーツをプラモのジャンクパーツから探してきてって感じだったけど、今じゃなんでもかんでもプラスチックの塊を溶かして新造しちゃいますな。異形だし、ある意味いい加減な造形でもいいしその過程は無条件に楽しいのですが、その分塗装は大変です。
塗装。赤はメタリックレッド。青はメタリックブルー。あとは..関節部は焼鉄色地にブラック、さらに焼鉄色でウェザリング。全身はまずカーキで全体に軽く塗ってそれを地としてあとは部分部分にタン、ダークアースを塗って体色を緩やかに色分けしていきます。大体まとまってきたら更にカーキ・タン・焼鉄色でウェザリングしてそれぞれの境界を曖昧にして生物ぽさをだして、完了。触覚と尾っぽは焼鉄色です。
うーむ。色塗るまではどーなるかと心配してたけど、どうにかなるもんだね。かっこいい。今回は可動素体を二級品で固めたので可動こそいまいち(特に首と腹部。腹部は気持ちしかスィングしまへん) だが、その分造形でカバーしました。実際異形なので私らしいいい加減さを存分に出せたし。
*1:何気に本名不明(笑)功でいいのか?
*2:麻生は山で稲妻食らって4年間失神してた(身もふたも無い..) わけだが、この4年間の間に、実際には一連の事件が起きる前で博士が失踪を遂げる直前に「宏がオルゴール見せて親父ぶち切れる」事件が起こったらしい。…しかしさ、回想シーン見ても宏はたいして歳がかわってないわけだし(当たり前だけど)博士が宏にオルゴール買ってあげてた頃には博士はとっくに人格変わってる(だってその数年前に助手を改造しちゃってるわけだし)筈なんだがなぁ。
*3:要するに見てないひとにはピンと来ないんだろうけど、いわゆる一般にいうドラスは本体であり生命維持プールに宿る”異形の子供型生物”の使い魔なわけですな。とはいえ使い魔であるとはいえドラスには一定の思考能力があり自律的な運用が可能であることも劇中の描写 (ドラス独特の視点や「戦闘エネルギー不足」の表示等等) から読めるわけです。
*4:実際には事前にドラスが概ね千切っていた。
*5:構成要素の殆どが金属のため、かなり重い筈。そうだとするとあんなに細い肢で大丈夫なのかって気もするが。
*6:とはいえ回想シーンでは容器の液体の中で概ね球状のような脳のような形状したのがいて、あれが初期形態なんだよなーということがわかる。なもんで、私はしばらくドラスってのは分身ドラスの一番最初の形態(概ね球型の小さな金属体)がそのものなのかと勘違いしてたけど。
*7:ZOは二度にわたりこの攻撃を凌いだ。ZOの装甲強度も凄まじいのであろう。
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