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【首都スポ】

大学スポーツ紙競演 サッカーインカレ編 スポーツ東洋

2018年12月4日 紙面から

ドリブルで中へ切り込む東洋大の小林拓夢(左)。この早大戦では4得点を奪った(スポーツ東洋提供、美浪健五撮影)

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 本日の首都スポは、大学スポーツ紙競演企画「サッカーインカレ編」第1弾です。12日開幕の全日本大学選手権(インカレ)に初出場する東洋大の「スポーツ東洋」は覚醒した3年生ストライカー、8年ぶりに出場権を獲得した駒大の「駒大スポーツ」は、4年生の“セクシーフットボーラー”をそれぞれ紹介します。第2弾は6日付の予定です。

◆3年・FW 小林拓夢 

 王者早大から4点奪い覚醒!!初出場のチームけん引

 創部初のインカレ出場を手にした東洋大。前期は第7節まで勝利がないなど10位と大苦戦。しかし、後期に入り開幕戦こそ敗れはしたものの、そこから10戦負けなしで駆け抜け7位にまで浮上。上昇するチームの支えとなったのは、FW小林拓夢(国3=帝京長岡)の台頭だった。

 後期からスタメンの座をつかみとった小林。ポストプレーや前からのプレスなどチームのために献身的なプレーを見せるも、FWとして目に見える結果を出せていなかった。その一方で、同期の松崎快(国3=大宮ユース)、坪川潤之(国3=矢板中央)、荒川勇気(国3=旭川実)らが得点という目に見える結果を残し、それを見ていた小林は「悔しくて寝れない日もあった」と、思い悩む時期もあった。

 しかし、転機は突然訪れる。首位をひた走る早大と対戦した第18節。前半10分、ロングボールに抜け出した小林は、力強いドリブルから角度のないところから右足を振り抜きシュート。これがゴールネット左に突き刺さり、待望のリーグ戦初得点を挙げた。「1点取れると複数点取れる」と自信を取り戻した小林は、ここから22分間で計4点を奪う大車輪の活躍を見せた。

 この試合をきっかけに、小林のストライカーとしての感覚はさらに研ぎ澄まされていく。続く流通経大戦でも2戦連発となるゴールを決め、インカレ出場の懸かる最終節でも貴重な先制点を奪った。

 リーグ戦全日程を終え「後期は一番成長できた」と振り返った小林。6得点は自己最高の成績だ。初となるインカレの舞台に向けては「自分の価値を示すにはゴールしかない」と、自分の役割をハッキリさせている。持ち味であるゴール前での嗅覚とポジショニングを発揮することができれば、インカレでの得点量産にも期待が持てる。

 創部初のインカレに臨むチームを引っ張ることができるか。ストライカーとして目覚めた小林は、もはや誰にも止められない。 (美浪健五)

◆筆者のひと言 

<美浪健五(社会学部3年)> 「東洋大創部初のインカレ出場、本当におめでとうございます! 記事で取り上げた小林選手ですが、実は彼、カップ戦に強い男なんです。初のインカレではありますが、臆することなく全力を出し切ってほしいです!」

 ※筆者署名や選手出身校などの表記は各紙のスタイル

 ※東洋大各選手の学部は「国際観光学部」の略

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 首都圏のアスリートを全力で応援する「首都スポ」。トーチュウ紙面で連日展開中。

 

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