【スポーツ】[大学ラグビー]早大、明大撃破で8年ぶりV2018年12月3日 紙面から
◇対抗戦 早大31-27明大対抗戦の最終日が行われ、早大が明大を31-27で破り、6勝1敗として8年ぶり23度目の優勝を決めた。1日に8連覇を決めた帝京大と勝敗数で並び、両校優勝となった。明大は5勝2敗で慶大と並び3位。帝京大、早大、慶大、明大に加え、5位の筑波大までが全国大学選手権に出場する。 帝京大を破って意気あがる明大と、帝京大に大敗した早大の「早明戦」。ならば明大が強いはずだが、そうならないのが大学ラグビーの面白さだ。早大は開始3分、父は明大の名FWという期待のルーキーFB河瀬(1年・東海大仰星)がいきなり先制トライをあげた。 「“走れ”と言われて思い切り行きました」と振り返る河瀬に、相良監督も「試合前『河瀬泰治(父の名)じゃなく河瀬諒介の早明戦にしてこい』と言って送りだしたんですが…持ってますね」とほほえんだ。 これでリードを奪った早大は、後半14分に8次攻撃、19分には12次攻撃までフェイズ(局面)を重ね、相手防御が崩れたところへCTB中野将伍(3年・東筑)が、BKライン後方から走り込む得意の形で連続トライ。 「今年は学生主体で、練習から自分の突破力が生かせる形を作るようにしています」と中野。早大は例年緻密な決め事が多いが、今季就任した相良監督は攻守ともシンプルな大枠を示した上で、学生自身に考えさせる。最後は4点差に迫られたが、明大の16次攻撃まで続いた猛攻を冷静に守り切った。 かくして創部100周年の節目の年に8年ぶりの対抗戦王座を獲得。次は大学日本一へ。襟付きジャージー、低いタックルも原点回帰のワセダの熱い冬が始まった。 (大友信彦)
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