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【スポーツ】

[マラソン]服部、母校・東洋魂で「1キロ1秒削る!」

2018年12月4日 紙面から

福岡国際マラソン優勝から一夜明け、取材に応じる服部勇馬=福岡市内で(川村庸介撮影)

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 福岡国際マラソンで14年ぶりの日本人優勝を果たした服部勇馬(25)=トヨタ自動車=が3日、福岡市内で取材に応じ、母校東洋大のスローガン「その1秒をけずり出せ」の精神で進化を誓った。

 日本歴代8位となる2時間7分27秒の快走で、2020年東京五輪代表選考会、マラソングランドチャンピオンシップ(MGC、19年9月)出場権を獲得。一夜明けたこの日、服部は「他人が優勝した気分であまり実感は湧かないけど、体は正直疲れていて、やり切った感はある」と笑顔で振り返った。今後さらなるタイム短縮へ向け「今は1キロ3分ペースで余裕を持って走っているけど、それを2分59、58秒へ、42キロ全体ではなく1キロ1秒を削っていけば2時間5分、6分も見えてくると思う」と展望を語った。

 くしくも2日のレースは東洋大の先輩、設楽悠太(ホンダ)を突き放して優勝し「お前強いな」と言われたという。東洋大の酒井俊幸監督からも褒められたと言い、「久しぶりに褒められたので、すごくうれしい。箱根駅伝では褒められたことがなかった」と笑う。「基本的なことは東洋大がベースになっている」という1秒を削り出す精神で、2時間5分、そして東京五輪代表を目指す。 (川村庸介)

◆東京五輪マラソン号砲 午前6時で最終調整

 2020年東京五輪の暑さ対策を目的とした競技時間の見直しで、大会組織委員会がマラソンの開始時刻を現在の計画の午前7時から1時間早め6時とする方向で最終調整している。5時半案もあったが、観客の移動の負担やテレビ放送などへの影響を考慮し6時で決着を図る。複数の関係者が明らかにした。

 関係者によると、1日に東京で行われた国際オリンピック委員会(IOC)理事会で、IOCの天候対策の作業チームが熱中症予防などの観点からマラソンの開始時刻は「午前5時半から遅くとも6時にすべきだ」との見解を組織委に示したという。東京五輪のマラソンは女子が8月2日、男子が大会最終日の9日に行われる。

 

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