【サッカー】森保監督、香川の“ぶっつけ本番”招集の可能性示唆2018年12月4日 紙面から
サッカー日本代表の森保一監督(50)が3日、約10日間の欧州視察を終え、成田空港着の航空機で帰国した。ベンチ外が続くドルトムントMF香川真司(29)の状態を直接チェックするため練習場まで足を運んだことを明かし「すごい元気そう。存在感はあった」と好印象。来年1月アジア杯(アラブ首長国連邦=UAE)の“ぶっつけ本番招集”の可否を判断すべく、ギリギリまで動向を追っていく考えを示した。 「前背番号10」を、どうしても見たかった。森保監督は欧州チャンピオンズリーグ(CL)のドルトムント-クラブ・ブリュージュ戦(11月28日)に赴いたが、視察のメインターゲットだった香川はベンチ外。それでも諦めず、翌29日にはドルトムントの練習場を訪れ、そのプレーを直接、細かくチェックした。 「すごい元気そうでした。試合に出られず、いろんな思いがあるとは思うけど、自分のやるべきことを集中しながらできていた」 代表監督の試合視察はあっても、練習場でのトレーニング視察は異例だ。W杯ロシア大会の主軸を担った香川の実力、影響力ともに把握済みで、現在の状態を確認することが最大の目的だっただけに、前向きに取り組む姿勢、コンディションの良さとともに「練習の中でも、やはり存在感はありました」という好印象は大きな収穫にほかならない。 アジア杯の招集条件に関して、指揮官は「基本は試合に出ている選手」としながらも「(試合出場は)あくまでも基本で、(試合に出ていなくても)状態がいいとか、ポジションのこともある」と、問わず語りであえて“例外”も付け加えた。 香川に加え、FWの宇佐美(デュッセルドルフ)浅野(ハノーバー)らとの面談で、森保監督は「招集する、しないという話はしていないが、貴重な戦力であることは伝えた」と言う。「DMN」こと、堂安(フローニンゲン)南野(ザルツブルク)中島(ポルティモネンセ)の新世代アタッカーを上回る実績と経験が、森保ジャパンのラストピースになる可能性は十分、ある。 (松岡祐司)
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