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【社会】

土砂積み込み中断 辺野古 沖縄県「違法」指摘

 防衛省は四日、米軍普天間(ふてんま)飛行場(沖縄県宜野湾(ぎのわん)市)の名護市辺野古(へのこ)移設に向け、同市安和(あわ)の民間会社桟橋で行っていた埋め立て用土砂の船への積み込み作業を一時中断したと明らかにした。県側から、違法との指摘を受けたための措置。岩屋毅防衛相が記者会見で「事実関係を確認中で、不備があれば改める」と述べた。

 政府は十四日に辺野古沿岸部へ土砂を投入する方針。岩屋氏は「影響がないように事業を進めていきたい」と語った。

 玉城(たまき)デニー知事は作業の中断について「違法な状態で工事を続けることはできない。当然だ」と県庁で記者団に述べた。

 作業は「琉球セメント」の桟橋で三日から実施。知事は三日の会見で、同社の桟橋設置工事に関し、県規則で必要と定める工事完了届け出をしていないと指摘。県条例に基づく事業行為届け出も怠っていると主張し、同社に作業の停止を求め、立ち入り検査する考えを示していた。県によると、土砂を搬出用の船二隻に積み込む作業は三日午前に開始。一隻分は作業を終え、残る一隻の積み込みが途中となっている。

 

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