の日記0210-12


12月19日

 今日、ドラムカンナ総集編の最終回、見たか?
 見てないか、やっぱ。
 ここんとこ井端珠里の声めあてに視聴してたんだけどさ。これ、いいわ。

 で、結論を先に申しますと。
 ガキの時分にライディーン(勇者ライディーンな)が敵にやられてぐちゃぐちゃボロボロになっていくのを見て始めて憶えた「わるいくせ:ぐちゃぐちゃバラバラずき」の病、その傷んだ興奮を充分に再現してくれましたので。いいわー。

 ダメ押しに説明すると、えん魔くん(ドロロンえん魔くんな)が敵にやられて今日もまた死んじゃったのを見てだんだん定着してきたわるいくせでもある。
 いやうそ。そんなのぜんぶ手塚のせいだ。という意見もある。なにってんすか。手塚なんて、これらよりも断然きもちわるい。とても「いいわー」なんて言えないよ。

 …このくらいでわかってくれたと信じて話を進めよう。

 「ドラムカンナの冒険」は、今年NHK天才てれびくん内でちまちまと放送されていた連続人形劇です。
 えー。どんな話かっつうと。なにしろ初回を見たことがないので断言はできないが、おそらく、

『現代日本少女カンナが、なんかの拍子で「ゴミの国」に通じる穴に落っこちる。そこは広大なゴミの山。ゴミたちがゴミ食ってゴミに住んでるところで、カンナ自身の姿もいつもまにかゴミ(ドラム缶な)に変わってしまっている。ゴミ世界に落ちてきたときになぜか唯一残った持ち物は、今のカンナの背丈くらいの大きさになってる携帯電話。でも落下のショックか電池切れで使えない。もとの世界に帰るあてもなく、ゴミリーヒルズの町でゴミ仲間の毛糸玉おばさん・江戸っ子イス大工・セクシーくびれランプ女医・舶来楽器紳士・くされオレンジ坊主・文房具小僧・徳利じじい・革手袋刑事たちとのゴミ生活が始まった…』

 て感じか。あ、カンナ以外は生粋のゴミね。彼らには固有名もあるけど、ほぼ知らない。すいません。それとゴミたちの大きさはほぼ同じ。ドラムカンも生ゴミも目線はいっしょ。
 とっとと天てれ公式ページアドレスでも貼りゃいいんじゃねえのかとか言うな。自分で書きたい時だってある。そういう手法の存在は忘れていたにしても。…ふーん。カンナ小6かぁ。

 とにかくこのカンナ(井端)の演技が、どうものびのびわくわくしているようなので気になって見ていたのだ。いや、たしかにいい。ダイガンダーと比較しても明らかにいい。演技に嘘がつけないのが初々しくていいとか言うべきなのか。それはいろんな意味で言ってはいけないのか。まあいい。ストーリーのつづきを。

『…ゴミ世界で歌われている古い歌が、どこかカンナの記憶にある。それは、元の世界でタク(カレシ)と歌ったNO FUTUREだ。一方そのころガラス皇帝(カラス)は、<赤い月>から降ってきたそのCD、その歌詞を福音として、人間の世界に侵攻すべく国中のゴミを集めようとしていた…』

 したら昨日だか、いろいろあってぐちゃぐちゃバラバラの鉄クズひとやまいくらになりはてたカンナを、例の女医が『ゴミ・移植・手術ッ!』つって、壊れ携帯を胴体に、あとは仲間から一部分ずつツギハギして電気ショックで大復活して、当然カンナは『あたしをこんな体に!』と錯乱するわけだ。井端の声で。しかしそのとき携帯(胴体)からタクの声が! という話はとりあえず置いて、こんなぐちゃぐちゃバラバラは近年まれです。エイリアン9と張ります。つまりどっちも井端なのがちょっとすげえと思ったのよ。恵まれてるなぁこの人。

 そんな話をしたかっただけなんですが。ここまであらすじを述べて最終的にそれか、と言われると心苦しいので、(最終回を見た以上は)多少関連した事柄から教訓っぽいものでも一発ぶっておいて終わりとするのが座りよろしいでしょう。

 …「ある番組」の主題歌の詞について。
 前から気にはしてたんだ。なんかおかしい、それぁいけねえんじゃねえかと。

 ゴミ箱は跳び越えちゃダメ。そんなんほんとのNO FUTURE。
 いわばゴミの中にもフロンティア。

 うん? となると「あの番組」も跳び越えちゃいけないってことになるのー…。
 なかなかきびしい教訓ではないですか。
 なかったことにしたいくらいだ。



12月3日

 ポケモンしねえ人にはつまらねえ話でどうも。
 きっと、やってる人にもつまんねえけどよ。クチートなんざルビーの人にとっては珍しくもないポケモンです。しかしサファイアにはいないのです。
 それにそろそろクチートの画像もなしに話しているのが申し訳なくなってきたが。
 えーとー。
 気にすんな。

 で、やっとこクチート情報が集まってきた。
 たいして使えねえらしくて、あんまりコメントする人がいないってのがなさけない。
 「タイプ:はがね」。
 特性は、「かいりきばさみ」か「いかく」…。
 技は順に、
  1 おどろかす
  6 うそなき
 11 かみつく
 16 あまいかおり
 21 しめつける
 26 だましうち
 31 バトンタッチ
 36 かみくだく
 41 てっぺき
 46 たくわえる
 46 のみこむ
 46 はきだす
 …だな。
 こいつぁ、いたれりつくせりな。ほとんど「12のわるいくせ」と言っても過言でない。ぜひ「ほしがる」とか遺伝させたいものだ。夢はひろがるばかり。
 しっかしこいつのカタチ、よくよく見るほどに疑問と不安を覚えるね。
 いわばポケモン界のノイエ・ジール。左右に伸びゆくロリの理念、その一方のどんづまりを形にしたらこうなろうか、と。
 もっと具体的な話をすると、いったいこいつはどっちが「本体」なのか? という疑問。

 でかいほうの口についた●は、威嚇のための眼様紋である。よな。カラス追っ払う時につるすアレ。(注:「眼様紋」という言葉があるかどうかは知らない。今てきとうに言った。)
 すると、クチートは非力な本体を守るべく後部口を発達させたことになる…のか。
 だが、「うそなき」「あまいかおり」「だましうち」が示すクチートの捕食方法は、『かわいいほうの姿で油断させてガブー』であり、大変したたかな「あく」ポケモン(技が)であるどころか、じゃあ、

 かわいいほうが「疑似餌」なんじゃねえの?
 小さい方ほうの口は「うそなき」のためだけに付いてんの?

 と思わざるを得ず。不安は増すばかり。

 クチートとは、イタリア語で「縫う」?
 けど、おそらくポケモン名としては「口」+「cheat」。
 だが、はたして「口で欺いて」いるのか、「口が欺いて」いるのか。
 誰が知ろう。

 あっ。
 こいつの眼、BJの喉元に包丁つきつけたりしてたころのピノコに似てる…。
 そしてこれは可動前髪かもしれない。
 手袋みたいなカラーリングにはライン・タイプのフェチを感じるかも。

 と、なんだかけっこうわかりやすくなってしまったところで〆。

 「いかく」持ちばっかで対戦したら楽しそう。
 クチートとアメモースとグラエナと…ギャラドスもか。
 でも能力低下って、入れ替えするとキャンセルされんだっけ。
 しかも攻撃力低下って、特殊攻撃力は含まないんか。
 確かめねえと使えねぇな。



12月1日

 む。また間違っていた。
 どうやら必ず逆の性別ではないようです。

 そしてギガドレインを遺伝させるには新しいキモリ♀を作らなければいけないのか? という再三の誤解によりキモリ♂を8匹も孵したあげく、俺屍で鍛えた名付け根性がくじけそうになりつつ、まだ残り3コのキモリタマゴを抱えながら、育ちの悪いミロカロスをとりあえず50レベルにしてみたり。けっこうあからさまなポイントで釣れるのが意外だヒンバス。キモリ8匹孵してなぜか同じ性格が一つとしてなかったのも意外といえば意外。あと3個もやっとくか。

 ハルカ同様、クチートに対する自分の反応の原因も、だいたい見当はつくのであります。
 「罠」に弱い。
 あの後ろの口(非アナル)で松本零士的にガブ~と噛み砕かれたいという欲求は、男なら誰しも持っているんじゃないか。どうも持ってるっぽい。
 簡便に理解していただけるとありがたいのは、「単にああいうトラバサミ系の罠を女陰の象徴として欲望と畏怖をまぜこぜにしてるだけなんじゃねえのかこのロリ」程度の解釈で。
 そんなありきたりなのにあきたらない人は、「おそらく『かわいいだけじゃヤ』等、萌えに対する言い訳を念仏みたく唱えているうちに、もっとあからさまな<ギャップ・トラップ>である『素直じゃない』系への抵抗力がどんどん失われていったんじゃあないかしら」ほどの虚しい言葉を。
 でもやっぱりシンプルに、「三白眼とか好きだからだよ?」ぐらいのあつかましさの。

 TV版では、できれば、とっても素直じゃないクチートにかみつかれるのが大好きな、ちょっとだけ心の病んだトレーナーが出てくる回を希望します(悶)。
 いやいや。
 …レギュラーだな。ウツボットのかわりで。もうそれしかねえ。



11月30日

 はる か ちゃん はあはあ

 と、なんというか、のっぴきならない衝動によってポケモン(サファイア)を購入したくなる。

 買う前にまず考えなくてはならないのは、主人公を男にするか女にするか、ということだ。
 …なのだが、説明書の最初んとこに『なるべく自分と同じ性別を選ぶことをおすすめします』とか先回りされていた。てぇかもう購入してる。
 これぁ「異性キャラは自らの視点として完全ではない」という配慮なのかい。ちっ。余計なお世話さ!

 ちいさい おんなのこ (ムロタウンで はやっているもの)

 いや、自キャラを異性にしても大丈夫。
 なぜなら主人公が最初にもらうポケモンは、必ずその逆の性別になるからだ。
 だったら、俺、ポケモン。って人はけっこういるのであって、いわゆる「ステディプレイ」というやつだね。
 そう考えて、でもまあとりあえず男で始めてみっか、と。

 したら引っ越したおとなりさんがハルカちゃん家で。
 こども向けゲーム世界の御多分にもれずセキュリティーが甘く。
 留守だろうが在宅だろうが上がりこんでベッドにもぐり込める。
 そうして十字キーの上をほんほん押しながら、なるほど、いいゲームだ、ポケモン、と。
 また大事なことを思い出させてもらったようだ……いろんなニヨイが感ぜられるほどに。
 丸い棺桶ん中で草臭さにうんざりキモリな自分を想像するよりずっといいよ…。
 と、かように丸め込まれた。

 もちろん、「育て屋」で一緒にあずけられた♀ポケモンといちゃいちゃするのを想像するのが好きな人もいるだろう。が。
 どうやら俺は男主人公でハルカちゃんのケツを追っかけるほうがいいっぽい。トロピウス♀とネンゴロは嫌。(トロ自体は好き)

 よかった さがし (いいことば)

 ただねー。
 ハルカのキャラがいまいちつかめない。
 一身上の理由でTVポケモンはトータルで30秒くらいしか見てないし。しかもライバルキャラである関係上、こっちの設定はTVと違うし。なのにゲーム内ではけっきょくあんまり対戦しないし。
 いやどっちにしろファザコンかな。

 「ハルカさんは すきな おとうさんの
  おてつだいを なさって いるのですよ」

 ノックもせんと入ってきた少年が目の前で自分のベッドにもぐりこんで不審かつリズミカルな動きを見せているのに全く動じないのはお父さんのしつけのたまものってか。オダマキ。くー。

 …本当は、そんな解釈なんてそこそこどうでもよいことで、おそらくはいつものアレだ、また記号萌えの罠にはさまったりまきつかれたりしているんだ。

 おう。「可動前髪」ってやつよ。

 一見したところでは『え。あれ前髪? まあ前髪っちゃ前髪か』
 …と思われるあの髪、ハルカを斜め後ろから見るとなると途端にエッシャーライクなトリックにかけられるという。「はえぎわ」が持つ原始の力、妖しい光によって俺ぁもう、わけもわからず。
 いやほんと、「緑」を途中でぶん投げた根性なしがこんなとこまで来られたのは、ハルカぢからに違いねえ。あと、ふたごちゃんとか。

 しかし、俺は思いのほか「スーパーマリオクラブ」を視聴していたらしいや。どうも戦闘テキストが、いちいち渡辺徹の声で聞こえる。あの人バトル実況する時に「こうかはばつぐんだ」とかをそのまんまくり返すのが多かったからな…。
 うん。それほど楽しい状況じゃないけど。慣れたよ。

 ところで、なあ、きみ。
 なんとか「うそなき」と「だましうち」を遺伝させたキルリア(女装♂)を作れないもんだろうかね…。
 それと、誰か、クチートくれよぅ。
 バトルに勝ってココロで負けた…クチート萌え…。ちきしょー。なんでクチートぬいぐるみは売ってないか。ひみつきちをうめつくしたい。

 ポケモンどどいつ (ポケモン川柳に対抗して)

  アチャモはよから ケンカして
  それからすがたを ミズゴロウ
  ぼくはこんなに あいしてるのに
  きみのキモリが わからない



11月21日

 …あ、ほんとだ。
 「オスだからラティオス」じゃん。
 覚えたつもりで覚えかたを覚えまちがえてた。どうもすいません。
 や、むしろ、御指摘ありがとうございます。
 こないだのに騙された盆暗な人がいたら、どうか上記のように覚えなおしてください。

 つってなぁ。
 他になんにも書くことないのによ。
 なんかねえか。
 そういや…これとか…書こうと思って放ったままだった…。
 最終更新は…去年のいまごろか。
 元ネタについて説明する必要は…いいや。


 -いちばん最後に書いたまえがき-

 こうして、この本が図書館へと寄贈されるにあたり、僕はいくつかの注意点を記しておく。

 まず1つ。君がこの町に満足しているなら、これより先を読む必要はない。

 2つ。しかし、君がこの町に不満を持っているからといって、この本がその不満を解消してくれることを期待するのなら、やはりこれより先を読む必要はない。

 3つ目。それでもこの先を読んだ君が、何かを知りえたと勘違いし、自らを不幸におとしいれる行為に走ったとしても、僕たちは、悲しんだり、憤りを感じたりしない。

 つまるところ、僕は、君に、期待なんかしてほしくない、というわけ。

 僕はこの本を、そんなことを心配しなくてもいい程度には、うまく書いたつもりだった。けど、思いこみの強い奴がすでに2人もいて、それに気づいた何人かから、こないだ忠告を受けたばかり。だから、ここに念を押した。

 でも、これが本当に最後。

(署名)GAIKICHI

 どんでん返しの向こうがわにある、広々とした暗い空間。隙間から窺っている、誰か。
 この町では、いつもそんな感じがしている。
 16t。僕の生まれ育った町の名前だ。

 朝起きると、歌が聞こえている。とても耳障りで、ほんとに歌なのかどうか疑わしいけど、フシ付きの言葉を歌だって言うのなら、あれは、そうだ。大声で何度も同じところばかり繰り返しているのをリフレインと言うのなら、あれが、そうなんだな。
 寝床からずり落ちながらメガネに手を伸ばし、いつもの場所で探りあて、ヨコ回転しつつ、ヒモの輪っかを両耳にひっかける。眠気をこらえて起きあがり、通りに面するドアを開け、…。
 僕はここまでの動作をずいぶん手早くやったはずなのに、やっぱりおもてには誰もいない。なにも聞こえない。毎日これだ。いったい、あの浮かれた歌い手をぶん殴るには、どうしたらいいんだろう。

 と。とりあえずコピっとくとして。
 こっから先、どうしたらいいんだろ…。


11月17日

 そうそう。そうでした。以前「演技者説」に触れた時には、逆の言い方をしてた。
 おんぷ証言への疑念が演技者説を導く
 …ではなく、
 演技者説という考え方自体が、この説を補強しうるおんぷ証言を否定するように働く  …というふうに。そして、この説が説明するものは「おんぷが望むおんぷ物語」でしかない、と。

 そう、最初のはねー。「全おんぷ像を内包しうる真のおんぷ」なんつものを探ろうとして失敗した段階だったので、ああいう書き方になったんですよ。へッ。てんでお笑いさ…。
 ところがその後、おんぷ証言を検証してみて、「嘘か誠かわからない」というより「ほとんど疑わしい」ことがわかりはじめ、さらに「未だ語られざる物語」が隠し持つ「最初の欲望」…その不在が、おんぷ定説を構築させまいとしている…と知れたわけで。ゆえに現状、我々は様々の「おんぷ像」を、ほぼ果てしなく妄想し続けるより他に術なしと、いよいよ決まったわけだ。いつか、「その物語」が公式に語られる日まで…な。
 どうかな。我々は本当に、そのオフィシャルな物語を知りたいのか?

 …と、こんだけ書いたら、もうおんぷを「解釈」しようだなんて企画は持ち上げられないはずですよな、自分。
 しかし。
 確定点としてではなく通過点としての「読み」は、いつでも目の前をTUMBっているので…目障りだ。そして、ぐちゃぐちゃに転がりゆくものが落としていく何かを、拾わずにいられないのが貧乏性というものです。
 …ともかくよ。
 このように、今は「演技者」も、あくまで「おんぷのひとつ」として位置づける予定でいるので…えーと…たとえこの読みまでもが「おんぷに仕組まれた物語」であろうとも、なーんも問題ないのです。そういうことなんだ。きっと。たぶん。そうだといいと思う。もう。心配性なんだから。

 前置きと言い訳ばかりでちっとも進まないのは本意でないと言い切れないのがうらめしい。

 そして、またしてもミルモ見逃すどれみ寝過ごす。やるせねぇ…。
 でも、そのスジから聞いたところでは、ぽっぷは1級試験合格したが、例の「いいこと枠」が埋まってなかったと。つうことで、あのワクは「最終試験前に集めなきゃダメ」というわけではなかった、と、以前の記述は修正されるわけだった。
 …しかしまどっちにしろ、おんぷ試験スケジュール考については変更することもないさ。

 それと。新ポケモン(TV)ではカスミのみリストラで、かわりにアドバンス版(ゲーム)の女子が入る、とも伝え聞いた。
 …にしてもこのキャラ作りは相変わらず好ましい。カスミの臍といいミィのアレといいラティオス(「メスなのにラティオスとはこれいかに」と憶えるらしい)の腿といい、ちょっとあからさまというほどでもないがそこそこあからさまな感じだったやつにくらべれば、簡潔に言うと露出度なんかは減らしぎみにもかかわらず惹かれてしまう。なんだか「クリックメディック」がやりたくなってくるじゃんか。んで2・3人治療したとこでまたバチルスのデータが消えて、やる気なくすんだな。これ絶対。
 しかし、きみ、正直なところ、飯塚真弓の「あんたたち!」には飽きがきていた頃ではなかったか。

 いや、決してケンカ売ってるんでなく。そのセリフが彼女の売りのひとつだと思う、ってのよ。なんだかそうよ。飯塚真弓の印象的なセリフといったら「あんたたち!」だっつのよ。カスミでもトロンでも、えーとアソボットのあいつでも、必ず「あんたたち!」って言うよ…。同じ…じゃなく…俺には区別つけられないイントネーション…で。
 どっかの好事家は、いっちょヅカマのあんたたち音声のみ直列編集して「順にどのキャラがしゃべったやつか当てるクイズ」とか作ってほしい。それくらいすれば、俺にも違いがわかってくるはずさ。
 そう…。かつてこおろぎ声とかない声を、はじめて判別できた時のように。

 声といえば。こないだ井端珠里(ダイガンダーの)が、ちょっとオトナっぽくなってたのでオゥ?と思ったのに、またすぐ元に戻ったので、ちょっとつまんなかった。けっきょくあれは野沢雅子効果だったのですか。


 来週やっとまた面接だよ…。やっとまた、な。


11月11日

 今日は「サッカーの日」。そして「ゲタの日」でもあるという。おそらくもっといろんな日でもあるのだろう。
 ゾロ目っていいよな。なんだか特別な気がして…それでいて実は、ありふれているというのが。おかげさまで「特別」というものが、日常の、けっこういいタイミングで感じられて、意味もなく得しちゃった気分になれるのです。
 郵便局の順番待ちで777出したりするとさ。

 おんぷ問題(4) 「演技者問題」

 さて。いいかげんおんぷ問題にヒトケリつけましょうよ。
 前回までに判明したこと。

 本当の意味で「おんぷの原点」を語る物語は、未だ存在しない。

 幼少時のアレはあくまで「チャイドルおんぷ」の原点であって、「魔女見習い」の原点…おんぷが魔女になることを欲した理由=「最初の欲望」については、マジョルカとの出会いともども、どっかに埋もれちまったまま。…そりゃまあ、「チャイドル原点」から辿ることも、できなくはない。けどねぇ。あの話が「おんぷ自身の語り」である以上、うかうか信用するわけにはいかないのだ。
 みなさん御存知のとおり、おんぷの(重要な)過去の逸話は、どれも「おんぷ自身」によって語られたものばかりなので…。

 『母親修行』の回で、ももこに語った♯の頃のこと。
 『教室帰還』の回で、かよこに語った無印の頃のこと。
 『家出騒動』の回で、みんなに語ったチャイドル原点。

 …俺たちは、「その場面」を、他ならぬ「おんぷによって」、「見せられて」いる。
 彼女の(重要な)過去のエピソードは、現在の出来事としてではなく、過去の事実としてでもなく、「おんぷの回想」でしかない。このような、「他に証人のない状況」で(重要な)過去を語るのは、『どれみ』登場人物中では、おんぷに特有のものである。(たとえば、どれみには「はづき・ぽっぷ」。はづきには「まさる」。あいこには「両親」。ももこには「マジョモンロー(偽)」等、思い出を共有する人物が存在する。だが、前述のももこ・かよこに語った事例では、おんぷ側の証人がいない…ってぇか、そもそも証明できるような思い出でもない。)しかも、なんだかピンポイントで「ももこ」だけ/「かよこ」だけに語っていたりするのが怪しい。

 いや、真面目な話をするならば、かつてアウトサイダーであったおんぷが、その当時「アウトサイダー」の位置にいた彼女らと語り合うというのは怪しくもなんともなくて。それどころか、例えば、かよこに対して「告白」してみせることで、かよこ自身からの「告白」を引き出すという、この手法…。これは精神分析的対話なのではないか? とさえ思えて、そう思えることが、さらにおんぷに対する疑いを助長することになる。なぜなら、そういった「対話」とは、被分析者の中にある「なんかこじれた感じの結び目」を、いわば「ひとつの物語として織り上げる」行為なのであり、その「物語」というものは必ずしも(いやほとんど)真実であるというわけではなく、またその必要もない、という類のものだからである。
 言ってみれば、「かよこの告白」は、「おんぷの告白」に導かれて、あの時はじめてカタチを成しはじめた「物語」なのかもしれず、するってぇと「おんぷの告白」も、実はそのようなものとしていつしか成された「物語」なのかもしれなかった。

 なんで「いつしか」が太字なのかよくわからないが、放置して、と。
 つまりこういうのが、最初の欲望と、おんぷの語る「おんぷ物語」にかかわる、疑念の素だ。
 我々には、今のところ、これらの謎を、解く術が、ない。や、謎ですらない。「欠け落ちた物語部分」とか「語り手への懐疑」とか言うんは、「クウ」を見る所業であるから。
 それを埋める、あるいはそこに橋をかけるのは我々自身なのだが(たぶん、もうすでに、かなり埋めてるわけだが)、真に問題なのは、そうすること、その内容までもが、実は、おんぷ(『おんぷ語り』)によって仕組まれたこと、用意された穴埋めピースなのではないか? と考えた時、そこに新たな「おんぷ像」が浮かみあがってくるのを感じる。

 すなわち、「演技者おんぷ」である。

 うそつけぇ…。「おんぷ懐疑主義」からして。
 てぇか…あんりぇ…おかしい。最初に考えてた展開からズンドコバンバン脱線してきてるようだ。
 これでは話がツナガラないよ。
 なのに頭の中では「あばれはっちゃく」のテーマが流れて…。
 そうか。無理すんなってか…。その気もないのに…。
 それは、「今日はこのへんにしておけぇ」ということか…?
 それとも、「ツナガろうがツナがるまいが、どうでもいいと思ってるくせにぃ」というのか…?


11月10日

 いろいろと。

 今日は、どれみの完勝だ。
 しょっぱなから横尾忠則的「Y字路わかれみち」の魔力にあてられて、ヒカリアンのことを思い出すスキマさえなかった…。だがこれはヒカリアンの敗北ではない。単に俺の敗北であるだけだ。そう、戦いは、最後まで立っていたほうの勝ち。も、もしかして勝てるッ?

 プリンセスチュチュ3話~11話を見た。
 半端な話数。しかし、いいアニメだということは充分すぎるほどわかる。どうせなら全部見てぇよぅおぅ。と、駄々をこねてみる。
 だって…。これは見ないとまずい。あとあと響いてくるものがあると思われる。
 このたび一応の最終回を迎えたが延長…との噂。はたして「真の紡ぎ手」が誰なのかは、判明するのだろうか。と、思ったりすると楽しい。
 …いいんだ。ほっといてくれ。明日より明後日が好きなんだ。

 ナムコスーパーウォーズの微妙さ加減は、すでに各方面からお聞き及びかと思うが、ほんとに微妙だからしょうがない。簡単ですぐ終わるのはいいとして、なんつうか「キャラが違うキャラ」がちょっと多いため、感動も中くらいなり。2日で終えて売る。
 でも、ナムコ自身が本腰入れてプレステ版とか作ってくれるなら、きっとまた買う。
 ベラボーマンがべらんめえ調で喋るのは、意外なアレンジとして認めてもいいかと思った。

 それはつまりワンダースワンカラーも買ったってことで。
 ほかのソフトは。デジタルモンスターカードゲーム for WonderSwanColor。
 これはけっこうよくできています。どこがというと加藤さんと対戦できるところが。
 『ルキちゃんに作ってもらった』レオモンデッキ(ヘボ)だけどな。
 あと、<本気を出したルキ>に勝つと、ちゃんとそれっぽく悔しがってくれるのもいいです。
 ただし、ゲーム自体は「戦っている最中に眠くなるようなカードゲーム」なので。そこんとこ覚悟が必要だ。

 最近復刊してるゲームブックですが。ちょっと前に2作品やってみた。「文庫」でないというだけで、こんなにも遊びやすいものか。

 『パンタクル』は、創元社版になかったバグがいくつか追加されてたので困る。番号違いなんかは創土社HPに行けば正誤表があるので、まあ、いいですが。なぜか2カ所くらい『東西5ブロック』なんかの数字部分が『東西ブロック』と抜けていたりして。それについては正誤表もなくて。
 なんだか細かいこと言うようですが、この作品でマップが書けなくなるのはイカンです。せっかくマップ書けるように文章書いてるんだから。書かない人はいいんだろけど。『ドルアーガ』以来、「マップ書くのが楽しみな人」を増やしてしまったセキニンは重いもんね。
 でも名作であることには変わりないので大丈夫だ。

 もう一冊。『チョコレートナイト』。新作。
 こっちはマップなんかいらんの。でも楽しかったよ。じつは鈴木直人の集大成的ゲームブック入門編なのか。
 ともかくあれだ、書店で見かけたら、まずは目次を開いてオマケの4コマでも探って立ち読みしてみてさ。気に入ったら、オトナっぽく本気プレイ(…)するがいいよ。

 ここんとこ土曜アニメを見ていなかったら、いつのまにかOPが変わっていて、だがそれをじっくり見ることもできないというのが、ちょっとイラつく。ひと美姉さんの声を最後に聴いたのはいつだったろうか…。

 そうなんだよ。ミルモでポンじゃねえんだよ。
 今俺がマトモに見られるのは、ほげたらぽんなんだよ、せいぜい。
 へえ。いつのまにかアニメ版『どろろ』のビデオが手元にあったんよ。前にBSでやってたやつの。しっかし『ブラック・ジャック』と『どろろ草紙縁起』を副読本にしながら見ても、ツライのには変わりねぇやな。

 …なんて書くと、もうちゃんと仕事してる人みたいな雰囲気ですよね。

 …。
 えへへぇ。
 ちぇっ。ままならねえな…。

 本日の教訓:『徐行でも人は轢ける』

 いや。まさか。轢いてないよ。もちろんだ。


10月16日

 台風の運んできた南国の風も既に冷え、真白い毛玉のごとく浮きすすむ雪虫の頭上に枯葉のギロチンせまる情景が、秋の深まりを否が応にも感じさせます。

 …さてな。また間が空いたから、残った疑問点を整理しておこう。
 往復書簡のとこで残した問題…。

・おんぷによるどれみの「模倣/再現」疑惑
 ♯以降のおんぷの言動には、無印でのどれみの言動を演じなおしたものがあるのではないか、という疑い。ついでに付け加えておくと、この「模倣/再現」には「同一集団に属することを表す記号的相似」は含まないことにする。
 言い換えれば、「朱に交われば赤くなる」的なものは除くということ。具体的には、みんなで棒手を振りながら『…ないない』するとかの、「どれみ(あるいはマジョリカ弟子)グループ」内で共有される仕草や言い回し。これは、おんぷにおける個別の「模倣/再現」とは一線を画するものである。
 つって断定したフリしても、じつはたいした境界線でもない。大きく見れば、どっちもどれみの影響にはちがいない。それをはっきり区別するための…「おんぷが意図して演じているかどうか」を見分ける手がかりでも「設定」しないと…。
 この話は持ち越しね。

・『どんなきもち?』『いいきもち』のズレ
 無印50話、どれみとおんぷの会話。
『人の心をかえるまほう、さいごまでつかわなかったね。どんなきもち?』
と、どれみは聞いた。てことは、どれみはおんぷがそのうちズルするんじゃないかと思ってたことになる。だが、それまでの流れからすれば「心変魔法を使わなかった」のは「試験のルールに適さないから当然」であって、とすればむしろ、おんぷはそのことよりも「キツネの子を助けた」ことに関して『いいきもち』と答えた、と想像するほうが妥当になってくるのである。
(このへんがこのセリフの微妙なところで、作品世界内解釈を心がけたい者としては不本意ながら、どうも「脚本」について考えざるを得ない。そりゃ「ひとだすけ」したことに『いいきもち』というコメントをつけるのはコドモ番組としてはアレだ。かといって「おんぷが変わった」ことを直接表現する会話としては妙なのだ。)
(…そんな面倒に考えないでフィーリングで解ってやれよ、と言われれば、まあそうね、と答えもしよう。けど、まあ、あれだ。こんなとこからも「語られなかったおんぷ物語」の存在を感じることができるわけで。それにこういう微妙に曖昧なところは後々いろんな解釈において応用可能だから、チェックしておいて損はないわ。というのが本音といえばホンネだ。)

 で、「チャイドル問題」で出てきたやつ…。

・未だ語られざる「おんぷ物語」
 これなぁ。「魔女見習いになった時のエピソード」と「それ以前の芸能活動」についての詳細が不明であること。それが「おんぷ解釈」を困難にしている…ってよりか、「おんぷ定説」の成立を阻んでいる、と言える。
 つまりそれって、「どうとでも解釈できる」「なんでもあり」ってことじゃね。
 しかし、それだけでは「別おんぷ(仮名称)」の存在を説明できない…。
 いや、それはまだ説明しなくていいんだわ。置いといて。

・「おんぷ小悪魔派」について
 勝手かつ適当につけた派閥名なので気が引けることもあって、今まで「おんぷ性悪説派」ということで放置しておいたが、本当はちょっと違う。ここで訂正しておこう。
 「小悪魔派」は、ほぼ「無印おんぷ派」である。そして、♯以降のおんぷに対する拒絶は、彼女の「キャラ」が変わったことにではなく、彼女の「役割」が変わったことに向けられていた、と考えたほうがよさそうである。
 無印での「役割」というのは、まあ、だいたい「トリックスター」で。
 ♯では仲間になっちゃったので、必然的にその役割は変わる。
 そんなんしょうがねえじゃんよなぁ…。
 とは、口が鮭でも、言えない。
 ともかく、小悪魔派的には「仲間」とか「友情」とかに対する懐疑とかでなく、本音のところはトリックスターの消滅を惜しんだだけ…と。少なくとも俺の中の小悪魔派は、そう言っております。
 以前書いた「おんぷ洗脳問題」は、そういったふうに解釈しなおしてもいい。すなわち、「『おんどれ』とは、おんぷが再びトリックスターとなる『舞台』であった」とか。
 だが、そこで語られてきたおんぷのどれみに対する遠回りにストレートな「愛情」は、しかし、普通に(…)同人的な倒錯表現として解釈すべき「愛情」なのかもしれず、そこんとこもまだ予断を許さないので疲れる。

 しっかし…いつまでたっても本題に辿り着かないというのは…少しくらい進めておくか…。

 「おんぷが演技している」あるいは「演技していた」ということを全否定する人は、おそらくいない。問題はそのレベルである。
 「誰に対して」「どのくらい」演技していたか?
 「ファンに対して」「同級生に対して」あたりを最低ラインに、果ては「視聴者に対して」まで届くこの問題に、ひとつの答えを出したい、という…感じで…

 うう。ちょい急ぐのでここまでぇ。





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