●VirtualStation/NANOSAVER/notice/ |
ページを参照する上での注意▼ |
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●VirtualStation/NANOSAVER/WHAT NS/ |
『救命戦士ナノセイバー』って何?▼ |
「救命戦士ナノセイバー」とはNHK教育テレビの子供向けバラエティー番組、「天才てれびくん」の中で1コーナーとして1997年4月~1998年に掛けて放送された本格的ハードSF作品である。
実写・CG・アニメという三つの表現手段を組み合わせて作られたハイブリッド作品で、子供向けという条件付きでありながら、そのSFとしての完成度は同時期のアニメ作品と比べれば比較にならないものであった。
「ナノセイバー」は当時最新の医学情報と科学情報をふんだんに盛り込み、22世紀の世界の少年少女の医師、ナノセイバーの活躍を緊迫感たっぷりに描いている。
本枠内では過去にも「恐竜惑星」「ジーンダイバー」という「ナノセイバー」と同じ形式で制作されたハードSF作品があり、 最新の科学情報を盛り込み、科学考証、SF設定にこだわったその内容から、多くの大人をもファンならしめた実績がある。
子供の番組枠内で放送されているからといってあなどらずに、一人でも多くにの人に是非見てほしい。SF・科学ファン必見の作品だ。
●VirtualStation/NANOSAVER/preview/ |
PREVIEW▼ |
システム | ブレインスキャン開始します。 | |
システム | 前回スキャン時からの、偏差測定。 | |
システム | 情報偏差、修正します。 | |
システム | 同期完了。 | |
五蔵 | 今回のケースは140才男性。初期肝臓癌治療の為にミサイルを投入するも迷走。辛うじて腹腔動脈近くの血管壁に固定させたが暴発の危険がある。 | |
五蔵 | ミサイルにはグレード5の複合抗癌剤が搭載されている為破壊は不可能。必ず回収せよ。 | |
徹 | スキャン開始。バーチャル人体、構築。 | |
徹 | バーチャル人体構築完了。 | |
亜美 | 投入マシン、選択します。 | |
徹 | 空間投影係数300万。主観加速係数100。 | |
亜美 | マシン選択完了。滅菌行程、確認します。 | |
五蔵 | 患者はここ30年間,免疫強化ナノマシンの更新を行なっておらず,動脈硬化の兆候があるなど、体内環境は劣悪。 | |
五蔵 | 50年前に心筋梗塞の発作を起こしており、心臓の数箇所に人工心筋有り。なお、今回の肝臓癌の発見は10年振りのスクリーニングによる。 | |
五蔵 | 治療ミサイルを投入したが、心臓に向かっていることが判明。直ちにミサイルを停止させ、腹腔動脈の血管壁に固定した。 | |
五蔵 | ミサイルが心臓に向かった原因は、腫瘍マーキングの事故によるとおもわれる。 | |
五蔵 | ミサイル暴発の危険の為、通常の外科手術、マイクロサージェリーは不可能。 | |
徹 | LSTR、フィールド設定完了。ディバインド、オン。 | |
恵,仁,強志 | …ん。 | 確かめう3人 |
恵 | リバインド、完了! | |
亜美 | ロップ同調します。 | |
ロップ | にゃっはっはっは、はっはっ…!?、わぁ~っ!? | |
ロップ | みなさぁ~んっ!こんにちはです! | |
仁 | …相変わらず賑やかな奴。 | |
ロップ | ボクはいつでも元気元気でぇす! | |
仁 | あっそ…。 | |
強志 | 投入位置,とう側皮静脈。目標,腹腔動脈。 | |
亜美 | マシンシンクロ完了。 | |
徹 | 了解。 | |
五蔵 | 万が一、再びミサイルが迷走した場合、心臓に向かうのは確実とおもわれる。 | |
五蔵 | ナノセイバー諸君、速やかな回収を期待する。 | |
亜美 | 投入します。 | |
恵 | ナノセイバー、行きます!! |
●VirtualStation/NANOSAVER/world/ |
世界観▼ |
22世紀。医学の世界に、一つの革命的な治療法が開発された。体内に、自律的な行動を取る“ナノマシン”を投入し、それによって体内環境を整え、あらゆる疾病から肉体を守ろうというものである。
一方、21世紀に始まった子供の社会進出は22世紀に入るとさらなる加速を見せた。ほとんどの子供は10才で教育課程を終え、政治、経済、芸術などのあらゆる分野で活躍するようになった。
・・・それは、医学の世界でも同じであった。(作品冒頭部ナレーションより)
ナノセイバーはコンピュータ上にヴァーチャル脳と呼ばれる特別な脳を持っている。それを使用してヴァーチャル人体にアクセスし、あたかも患者の 体内に直接入っているかのようV人体内で診療・治療を行う。 ヴァーチャル世界で行った治療行為は、ナノセイバーとシンクロして動く人型ナノマシンによって現実世界(患者)にフィードバックされるのである。
●VirtualStation/NANOSAVER/LSTR/ |
22世紀の医療技術-LSTR Local Space Time Resonance▼ |
※野辺朋史氏による 設定textより。
21世紀に、それまでの医療を一変させる技術がふたつ、開発された。 ひとつは『PRM療法』である。 これは自律行動能力を持つナノ・マシン(PRM───ミリの1/1000の、 さらに1/1000が『ナノ』という単位)を人体内部に送り込み、それによっ て致命的な事態に陥る前に人体の内部から患部を治療してしまうというものであ る。これにより、人は分子外科的に120~140才の寿命を持つようになって いた。ただしこの療法は、DNAを操作して自然寿命を伸ばすことも可能にする。 それは、世界政府準備機構の合意事項として、厳重に禁止された。 現在では、ほとんどの人間(基本的には希望者のみだが、ほとんどの子供はそれ を望む)は就学時に予防接種のように『PRM』を注入されるほどになっている。 もうひとつは、コンピュータ関連技術の世界と共につくりあげた『局所時空共鳴 法(LSTR)』である。 これは人体を原子レベルまでヴァーチャル空間に再現させる方法で、このヴァー チャル人体内に、同じ技術によって縮小投影された医療技術員が入り込むことに よって、人体を内部から診察し、適切な治療を行うことが可能となった。ただし この技術にも限界はあり、あまり縮小を進めると、周囲の原子の不確定性が無視 できなくなる。縮小はプランク長(10-40 �\)が限界である。また、縮小率と縮 小時間の積が一定である(縮小率×縮小時間)という限界もあった。 この技術の開発により、『PRM療法』では対処できなかった疾病などに対して
� 患者の人体を、局所時空共鳴法によってヴァーチャル空間に再現する
� 医療技術者を同技術によって縮小投影し、ヴァーチャル人体に送り込む
� 医療技術者は、患者を体内から診察する
� ナノマシンを現実の人体に注入し、医療技術者の診察をもとに外部から このナノマシンをコントロールして治療を行う
という治療法が確立した。 これにより、人間は致命的な事故死、自殺、またはPRM療法でも局所時空共鳴 法による治療でも治癒不可能な難病・奇病以外では、自然寿命まで生きつづける ことが可能となったのである。
サイト管理人より補足※逆にいえばナノセイバーの担当する患者はそれら難病・奇病 ・重病・特殊なケースがほとんどであり、通常の患者は他のメディカル・ステーションにまわされる。
●VirtualStation/NANOSAVER/virtual brain/ |
ヴァーチャル脳とナノセイバーの治療の仕組み▼ |
1997/4/21(月)放送の「天才てれびくん」において、ゲスト出演された金子隆一氏から、ヴァーチャル脳などについての説明があったのでそれを解説します。
人間がまだ胎児の時代から、その脳の成長課程などあらゆるデータをモニターし、コンピュータ上に再構成したもの。それがヴァーチャル脳である。つまりコンピュータの中にその人間の記憶や人格といったものをそっくりうつし込んでしまうのである。
ヴァーチャル脳を持つ人間は、それによって新たな知識を得たり、コンピュータ上に自分自身を投影することができる。恵、仁、強志、徹、亜美の5人はヴァーチャル脳を持つ第一世代の人間なのである。(まだほかにはV脳を持つ者はいないらしい。)
まだ恵達5人しかヴァーチャル脳を持つ人間はいないことから、恵たち以外にナノセイバーは存在しないと考えていいだろう。
ナノセイバーは、患者の体をスキャンし、コンピュータ上に原子レベルまで完全再現した「ヴァーチャル人体」にヴァーチャルブレインを使ってアクセスする。同時に患者の本当の体には、ナノセイバーとヴァーチャル脳を通じて連動した人型のナノマシン、アンドロノートが投入され、ヴァーチャル人体内でナノセイバーが行った治療行為がそのまま現実の患者の体にも行われるのである。
なおナノセイバーが患者の本当の体に直接侵入しないのは、技術力の問題らしい。
●VirtualStation/NANOSAVER/character NS/ |
キャラクター▼ |
以下、私見によるキャラクター分析に設定による補足を加えたもの、及びそのキャラの特長的な台詞。
※ナノセイバーは、3人の医療技術者とコンピュータ技術者2名による特殊医療チームである。
※名前をクリックすると更に詳しい説明へジャンプ
シリアスなナノセイバーの中で、マスコット的な愛らしさ(?)を振りまいている。
ちなみに演じる白石さんは天てれアニメ皆勤賞。
「ロップまたひとつおりこうさん!」
●VirtualStation/NANOSAVER/cast NS/ |
出演者▼ |
CHARACTER | CAST | |
---|---|---|
恵 | 玉城真由美 | |
仁 | 木村高人 | |
強志 | 大滝貴也 | |
徹 | ウエンツ・瑛士 | |
亜美 | 新保はる奈 | |
下目黒博士 | 川久保潔 | |
谷村沙織 | 小田木美恵 | |
安土桃子 | 小野寺恵子 | |
天川友希 | 山口明寿香 | |
ウェイトレス(中国娘) | ???? |
CHARACTER | VOICE CAST | |
---|---|---|
恵 | 浅田葉子 | |
仁 | 池澤春菜 | |
強志 恵子 スセリの弟 | くまいもとこ | |
五蔵 | 梁田清之 | |
ナレーション | 梁田清之 | |
ロップ | 白石文子 | |
システムの声(システム) フェアリー(会議出席者) 亜美の友人 | 辻 香織 | |
悟 | 岩男潤子 | |
谷村沙織 | 勝生真沙子 | |
NO-108 穏健派デス(アンドロデス) スセリの父 | 坂口候一 | |
安土桃子 | 佐久間レイ | |
スセリ | 菊池祥子 | |
ハーン | 中村秀利 | |
シュウブ ワイバーン兵 | 鈴木琢磨 | |
コウ | くじら | |
赤図書館長 | 関根信明 | |
天川友希 | 小林優子 | |
青図書館長 | 津久井教生 | |
紫図書館長(ヨコハマ) | 深雪さなえ | |
黄色図書館長(セビリア) サイバースペースの老人 | 鈴木清信 | |
フェアリー | 本美奈子 | |
ゲートキーパーA(老年/強硬派) | 小室正幸 | |
ゲートキーパーB(若年/穏健派) 友里の父 | 柴本浩行 | |
ゲートキーパーZ 徹の友人 | 宮崎一成 |
●VirtualStation/NANOSAVER/staff NS/ |
スタッフ▼ |
敬称略とさせて頂きます。
現在不完全版です。
担当 | スタッフ |
---|---|
監督 | 古川政美 |
設定 | 小林伸光 |
金子隆一 | |
本多成正 | |
キャラクター | 長森佳容 |
脚本 | 野辺朋史 |
演出 | 小林孝志 |
中村憲由 | |
絵コンテ | 小林孝志 |
中村憲由 | |
古川政美 | |
作画 | 平川淳一 |
吉野真一 | |
長森佳容 | |
美術 | 坂本信人 |
色彩設定 | 佐藤秀一 |
アニメ製作 | 片山哲生 |
CG製作 | 山本三千夫 |
冨樫 真 | |
古庄陽子 | |
佐藤 円 | |
小川栄規 | |
池田祐行 | |
中村 敦 | |
撮影 | 斎藤秋男 |
音響効果 | 佐々木純一 |
音楽 | 神尾憲一 |
映像効果 | 赤沼直彦 |
資料提供 | 目黒寄生虫館 |
衣装デザイン | 宮下由子 |
●VirtualStation/NANOSAVER/houei NS/ |
放映情報▼ |
★ナノセイバーは『天才てれびくん』の1コーナーとして放送されたものです。その為、新聞、テレビ誌などには総集編の場合でも『天才てれびくん』として表記されていた為、見逃していた、あるいは知らないという方が多かったと思われます。
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