『SUITS/スーツ #09【今夜ついに最終章!緊急15分拡大スペシャル!】』のテキストマイニング結果(キーワード出現数BEST10&ワードクラウド)
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『SUITS/スーツ #09【今夜ついに最終章!緊急15分拡大スペシャル!】』の解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)&EPG情報(出典)
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SUITS/スーツ #09【今夜ついに最終章!緊急15分拡大スペシャル!】[字][多][デ]
今夜、最終章!緊急15分拡大スペシャル!最後に現れたもう一人の経歴詐称エリート!経済界も震撼!裏切りの巨額横領事件発生!そして遂に大輔の経歴詐称もチカにバレて…
詳細情報
番組内容
甲斐(織田裕二)は、『幸村・上杉法律事務所』の経営にも参画するシニアパートナーへと昇格する。そのお披露目パーティーの席上で、チカ(鈴木保奈美)は『YURI綜合会計事務所』所長の華村百合(石田ひかり)と、同事務所のエース会計士・大河原忠(西村まさ彦)を甲斐に紹介する。百合の事務所は『幸村・上杉法律事務所』の顧問会計事務所であり、クライアントでもあった。しかも百合は、チカの大親友なのだという。そこで
番組内容2
百合は、チカと甲斐に、大河原を解雇したいから助けてほしい、と頼む。
甲斐は、大輔(中島裕翔)を連れてファームに戻ると、百合の事務所の定款(ていかん)と雇用契約書を頭に叩き込めと指示する。実は大河原は、出身大学を偽り、無資格にも関わらず会計士として働いていたのだ。それを知った大輔は、大河原と自分の境遇を重ねてしまい、なかなか仕事に集中できない。
あくる日、甲斐は、大河原を呼び出し、解雇を告げる。
番組内容3
百合の事務所は大河原を訴えず、十分な額の退職金も用意するという条件だった。しかし、25年も事務所に尽くしてきた大河原は突然の解雇に納得できない。そのやり取りを聞いていて我慢できなくなった大輔は、これまでの功績を考えればこんな解雇の仕方なんておかしい、一度百合と話し合うべきだ、とつい口をはさんだ。すると大河原は、大輔に同調して百合を批判し、不当解雇で訴えると言い残して席を立ってしまう。
出演者
織田裕二 中島裕翔 新木優子 中村アン 磯村勇斗 今田美桜 / 國村隼 / 田島令子 小手伸也 鈴木保奈美
スタッフ
【原作】
『SUITS』NBC Universal製作
【脚本】
小峯裕之
【演出】
石川淳一
【音楽】
眞鍋昭大
【主題歌】
B’z「WOLF」(VERMILLION RECORDS)
【制作協力】
共同テレビジョン
【制作著作】
フジテレビジョン
♬~
(男性)甲斐先生
今後も いっそうの ご活躍を
期待してますよ。
(甲斐)ありがとうございます。
今日は 楽しんでってください。
(男性)あっ ありがとう。
(チカ)笑顔が硬い。
笑顔に見えてりゃ 上出来でしょ?
(チカ)シニアパートナーに
昇格した以上
あなたが
ファームの顔になるの。
満面の笑みで 対応して。
う~ん…。
今日が
仮面パーティーだったとは。
(チカ)シニアパートナーは
ファームに出資して
経営にも コミットしてもらう。
知ってるわよね?
常に ファームの利益を考える。
(チカ)来て。
大事なパートナーを紹介するわ。
(チカ)百合。
(百合)チカ。
(チカ)あ~。
(百合)今日は ご招待 ありがとう。
(チカ)うん。
YURI綜合会計事務所の
華村 百合所長。
うちの顧問会計事務所であり
大事なクライアントでもあり…。
(百合)チカの戦友でもある。
(チカ)
昔から 切磋琢磨してきた仲なの。
(百合)甲斐先生
あなたのことは よく知ってるわ
帳簿上で。
なら 丸裸ってわけですね。
それ以上。
心の中まで分かる。
そりゃ 怖い。
(チカ)あっ
こちらは 会計士の大河原さん。
百合の事務所のエースよ。
(大河原)このたびは
おめでとうございます。
ありがとうございます。
(百合)あっ 大河原。
(大河原)はい。
(百合)ちょっと外してくれる?
3人で話したいことがある。
(大河原)承知しました。
そういえば 百合
何か
相談したいことがあるって…。
シャンパンの お代わりは
いかがですか?
(蟹江)ホントに シャンパンか?
(フランス語)
その地方の物でなければ
それは シャンパンではなく
スパークリングワインだ。
君を
詐欺罪で訴えてもいいんだぞ?
(男性)はあ…。
(蟹江)お~ ミス 玉井。
そのドリンクは?
(蟹江)一口 味を試しても?
ええ。 一口と言わず どうぞ。
この私を差し置いて
やつが シニアパートナーとは
世も末だ。
そうは思わんか?
確かに
今は やつの方が 売上額は上だ。
だが 計算したところ
盆も正月も 休まず…。
君の知り合いか?
(伽耶子)いいえ。
(蟹江)なら 私か。
ミス 玉井
私の口は キャビア臭くないか?
いつもどおりです。
(蟹江)よし。 いってくる。
(大輔)楽しんでる?
(大輔)あっ ピザ食べた?
トマトソース付いてるよ。
(真琴)えっ?
冗談だよ。 フフ。
(真琴)飲み過ぎじゃないです?
あっ ねえ 聞いてもいい?
何でしょう?
前に ファームの人間とは
食事に行かないって
言ってたけど
あれって 原則論?
つまり
もし 特別な関係な人がいたら
その人とは…。
こんな会話 彼女さんが聞いたら
怒るんじゃないですか?
彼女って?
(真琴)大切になさってください。
砂里のことは 別に 彼女じゃ…。
ちょっ…。
行くぞ。
えっ?
2次会だ。
フッ。 ここが 2次会の会場?
いい店だろ? これが メニューだ。
「YURI綜合会計事務所」
うちの顧問会計士だ。
クライアントでもある。
はあ…。
頭に たたき込め。
この大河原って人が 何か?
不正を働いてた。
穏便に解雇する。
不正って… あっ 横領ですか?
経歴詐称だ。
えっ?
出身大学を偽り
資格もないのに 会計士として
職場に潜り込んでた。
あした 同意書にサインさせる。
君の話はしてない。
僕だって経歴詐称してます。
もし バレたら 僕も…。
落ち着け。
甲斐先生は
僕のこと守ってくれますか?
普通にしてりゃ バレない。
そりゃ 僕だって
バレないようにしますけど。
≪(チカ)何を
バレないようにするの?
いや…。
(チカ)何の話?
彼の酒癖について。
それは知ってる。
あなたが
ちゃんと 飲み方を指導しなさい。
それも シニアの仕事ですか?
そうよ。
う~ん…。
ちょっといい?
百合との件で 確認を。
堂々としてろ。
♬~
≪(ノック)
≪(伽耶子)甲斐先生
おみえになられました。
どうぞ。
どうも 甲斐先生。
こんなに早く お会いできるとは。
お待ちしてました。
(大河原)これは
田中 将大選手の
ユニホームですか?
クライアントでして。
(大河原)あっ
マー君がクライアント?
私は 野球が大好きでして。
田中 将大 プロ1年目で 28登板。
11勝7敗 4完投1完封。
防御率 3.82。
すごい化け物が 現れたもんだと
度肝を抜かれたもんです。
あの… 僕もいた方が?
(大河原)
あっ これは イニエスタの…。
彼のクライアントも?
ええ。
あ~。
初ゴールは 2007年2月7日
イングランドとの親善試合。
え~ 次に 2007年3月28日
9月8日 11月17日
そして 2008年10月15日…。
あっ
イニエスタも お好きですか?
いや さほどでも。
私 一度 見た 数字は
忘れないんです。
会計士としての武器です。
おっと 余計な時間を。
甲斐先生の時間が 貴重なことは
私も知っている。
早速 話を。
お掛けください。
用件は 昨年の監査についてと
伺いましたが。
いえ。
今日 お話ししたいのは
あなたの解雇についてです。
解雇? 私が? なぜ…。
だまし討ちとは
ひきょうじゃないですか。
百合所長は 驚いてました。
頭脳明晰 仕事ぶりも優秀な
あなたが
まさか
無資格の会計士だったとは。
ですが
あなたを訴えることはしないと。
退職金も 十分な額を。
こちらに サインを。
25年だぞ。
私は 25年
事務所のために尽くしてきた。
誰よりもだ。
その自負は ある。
なのに このざまか。
あの
一度 所長と 話し合いの場を
設けては どうでしょうか?
これまでの功績を考えたら
確かに こんな解雇のしかた…。
(せきばらい)
一度 直接 所長と…。
(大河原)君の言うとおりだ。
私には 功績がある。
なのに こんな仕打ちがあるか?
なぜ 所長本人が ここに来ない?
なぜ 直接 伝えない?
納得できるわけないだろ!
冷静に。
(大河原)私は 冷静だ。
サインはしない。
むしろ 不当解雇で訴える。
たった今から
あなたたちも 私の敵だ。
失礼する。
えっ 大河原さん!
見事に 流れを変えたな。
すいません。 追い掛けますか?
いや。
何をすれば…。
何もするな。
お茶 ちょうだい。
待ってください!
ホントに訴えるつもりですか?
(大河原)君の知ったことではない。
僕に
何か 協力できることがあれば…。
(大河原)バカを言うな。
君は 百合所長の代理人だぞ。
利益相反行為に当たる。
仲を取り持ちたいんです。
あなたの気持ちが
分かりますから。
君に分かるわけないだろ。
私が いかに苦労したか
分かってたまるか。
分かります。
僕には 分かるんです。
君は 何なんだ?
うまくやれば 解雇以外の道が
見つかるかもしれない。
会計士としては 無理でも
事務のスタッフとして
再契約も…。
所長に 話し合う気がないなら
無理だ。
私は戦う。 私の威信に懸けて。
私を訴える?
大河原が そう言ったんですか?
ええ。
(チカ)大丈夫よ。
向こうは 経歴詐称してるんだから
そんなこと できるはずがない。
でも もし
25年も 無資格の会計士を
働かせていたことが
世間に知られたら
私の事務所も 無事では…。
あなたから
直接 話してみては どうですか?
本人も それを望んでます。
説得する自信が…。
甲斐が
今日中に 解雇に同意させるわ。
もちろん
秘密保持にもサインさせる。
そうよね?
シニアパートナーの甲斐先生。
甲斐先生 報告したいことが。
何もするなって言ったろ?
YURI綜合会計事務所が
外部に依頼した
大河原さんの身辺調査について
問い合わせたんですが
調査が行われたのは
10年前だったそうです。
コーヒー。
(伽耶子)はい。
百合所長は 10年前の時点で
大河原さんの経歴詐称を
知っていた可能性が
高いってことになります。
つまり 今回の解雇は
経歴詐称とは 別の理由で
行われてた。
気になりません?
いや。
われわれの仕事は 何だ?
クライアントは 誰だ?
冷静に よく考えろ。
例の会計士の件なんですが
事務所が 会計士の身辺調査を
行うには どういったケースが
考えられますか?
何か 気付かないか?
はい?
ぱっと見だよ。
いつもと 何か違うだろ?
眉毛 整えました?
(蟹江)それは
毎朝 欠かしていない。
血色が いいだろ?
昨夜 美女と夜を過ごしたからだ。
よかったですね。
相手は誰かって?
質問は 3つまでだぞ。
いや 僕は…。
相手は
リゲル法律事務所の
エリート弁護士。
名前は 袴田 美波。
別の質問を…。
なれ初めか?
いや そうじゃなくて…。
まず 目と目が合った。
そして 互いに微笑み合った。
すると 私の中に 音楽が流れた。
シナトラだ。
♬(蟹江の鼻歌)
≪大河原さん。
(大河原)なぜ ここが?
まだ
訴訟を起こすおつもりですか?
(大河原)
何もしないよりは ましだ。
気持ちは分かります。
何せ あなたは 25年間
1, 300もの案件に携わった。
相当な功労者だ。
訴訟となれば うちのファームも
あなたを訴えざるを得ない。
会計士をかたった偽者として。
戦う覚悟は…。
当然 クライアントたちは
一斉に 損害賠償請求を起こす。
どれほどの巨額になるかは
想像がつくでしょ?
賠償金など払えるわけがない。
でしたら
退職金を受け取って
第2の人生を エンジョイしては?
(バイブレーターの音)
(大河原)はい。
幸村・上杉法律事務所の
鈴木です。
(大河原)ああ… さっきの君か。
事務所が
あなたの身辺調査を行ったのは
今から10年前でした。
(大河原)10年前に?
(舌打ち)
今 詳しい弁護士に
聞いたんですが
10年前の
リーマンショックを機に
大手会計事務所は
リストラ候補洗いだしのため
全スタッフの身辺調査を
行ったそうなんです。
あなたの調査も
たぶん そのときに。
となれば 百合所長が
以前から あなたの経歴詐称を
知っていたことは
まず 間違いありません。
3年前と同じだ。
3年前?
香西さな恵。
まあ あのときも 1人の会計士が
突然 解雇を言い渡された。
理由に 心当たりは?
何もするな。
(通話の切れる音)
やはり 所長と話し合う。
解雇の同意は それからだ。
所長の気が変わり
提訴されることになったら?
賠償金は 誰が?
マイホームを買ったばかりの
あなたの娘夫妻が?
それじゃ 足りない。
お孫さんのお年玉貯金に
期待しますか?
平穏に 余生を送りたいんでしたら
サインを。
(百合)ハァ…。
穏便に解決できて 安心したわ。
やっぱり
チカに お願いして よかった。
(チカ)また いつでも頼って。
(百合)今度 また
私のパリの別荘で
一緒に バカンスを。
(チカ)取って置きのワイン
持ってくわ。
甲斐先生 さすがだわ。
これからも
よろしくお願いします。
こちらこそ。
(ノック)
何?
百合所長
今回の解雇は
本当に 大河原さんの経歴詐称が
原因でしょうか?
どういう意味?
(せきばらい)
彼の身辺調査を 実施したのは
10年前だそうですね。
なのに どうして 今…。
やめろ。 出てけ。
大河原さんが言っていた
3年前の解雇について
調べてみました。
香西さな恵という
YURI綜合会計事務所の会計士が
不当解雇で
訴訟を起こしています。
ですが この訴訟
うやむやに立ち消えになってる。
戻ってろ。
百合所長
大河原さんに ホントの解雇理由を
説明してあげてください。
10年前の調査が 理由では
大河原さんだって
納得できませんよ。
それを 大河原に伝えたってこと?
(百合)チカ これは大問題よ。
こちらの機密情報を
漏えいしたってことじゃない。
ただ 調査の日付だけを。
(百合)それが
大問題だって言ってるの。
(チカ)百合の言うとおり。
こちらの問題になる。
君は 自席に戻って待機しろ。
(百合)大河原の気が変わったら
どうするの?
すでに 同意書にはサインを。
(百合)やけを起こしたら
何するか分からないじゃない。
私が 身辺調査について知ったのは
つい2日前のことなの。
それまでは知らなかったの。
このことは
軽く流すことは できない。
今後の
あなた方の対応しだいでは
付き合い方を 考え直しますから。
あなたの監督責任よ 甲斐。
鈴木先生を呼んで。
(バイブレーターの音)
はい。
お座りも できないのか?
本当の解雇理由を
探ってみます。
百合所長は 何かを隠してる。
香西さな恵に 聞けば
何か分かるかもしれません。
理由が分かれば
大河原さんだって…。
頭を冷やせ。
俺たちは 裁判官じゃない。
事実 情報 証拠だけ 追え。
それが 本物の弁護士だ。
そんなふうに 割り切れませんよ。
僕は 偽者の弁護士ですから。
(通話の切れる音)
(チャイム)
(さな恵)は~い。
(さな恵)よいしょ。
あっ 香西さな恵さんですか?
(さな恵)確かに 当時は
理不尽な解雇が 許せなかった。
でも 今は幸せなんで
もう いいんです。
あなただけじゃない。
今回の大河原さんや これからも
何人も
理不尽な目に遭うことになります。
(さな恵)彼も
気付いてしまったんですね。
何に?
(さな恵)すみません。
もう 関わりたくありませんので。
お願いです。 話を。
くどいぞ。
もう サインはした。
あなたが解雇された本当の理由を
知りたいんです。
もう 私に関わるな。
冷静に考えれば 偽者の私に
異議を唱える資格など ない。
もう 忘れる。 それでいい。
あなたは 偽者じゃない。
資格がないのに
人一倍の努力で
本当の会計士以上の仕事をした。
内心じゃ
自分のしてることは 正しいのか
常に自問自答し 闘いながら。
あなたは 人一倍 頑張った。
本物以上に。
本物に見せるために。
私の家は 貧しかった。
大学どころか
高校進学も ままならない。
せっかくの才能を
持っているのにと
母は 毎日 泣いて わびたよ。
初めは
事務のバイトから始まった。
個人の会計事務所だ。
私は 重宝され 長く働いた。
だが その会計士が
突然 亡くなった。
事務所をつぶしたくない。
その一心で 業務を受け継いだ。
経歴詐称など
気にする余裕など なかった。
あなたには 適性があった。
そうだ。
そして
百合所長と出会い 引き抜かれた。
今 思えば
初めから 無資格だと
気付いていたのかもしれない。
いつでも捨てられる駒として
私は 拾われたんだ。
しょせん 偽者は偽者なんだよ。
♬~
♬~
♬~
(結衣)大手事務所の
弁護士先生にも
悩みが あるんだね。
そりゃ あるよ。
(結衣)どんな?
(結衣)守秘義務かい?
心配しなくたって
墓場まで持ってくよ。
フフフ。
フフ。 いや そういうんじゃ…。
(結衣)うん。
俺は
本物の弁護士じゃないなって
そう思ってさ。
(結衣)本物の弁護士って?
あっ… いや 分かんないけど。
高いスーツを着た弁護士でも
お金を稼ぐ弁護士でも ない。
人の心に 寄り添うことが
できるのが
いい弁護士じゃないのかい?
あんたには素質がある。
俺の上司に 聞かせてやってよ。
自分で言いな。
私には…。
(せきばらい)
守秘義務があるからね。
ハハハ。
フフフフ…。
言いたいだけでしょ? ハハハ。
(ノック)
(チカ)鈴木先生が
まだ 動き回ってるそうね。
軽い処罰では 済まされないわ。
♬(音楽)
YRコンサルティング。
百合所長の傘下の会社です。
うちから
毎月 コンサル料が支払われてる。
ご存じなかった?
何を調べてるの?
うちと先方の財務についてです。
なぜ?
シニアになった以上
経営にも コミットすべきかと。
これ以上
私たちの信頼を崩さないで。
政治に興味はないと?
ないわよ。
それに YURI綜合会計事務所は
うちに 年間10億の売り上げを
もたらす クライアントよ。
なら こうすればいい。
あなたは 何も知らない。
責任は シニアの私にある。
(砂里)何 調べてんの?
ちょっとね…。
無資格で働いてた人が
首になってさ。
人ごとに思えなくて。
他に 辞めさせられた理由が
あるはずなんだけど
それが分かんなくて。
(砂里)本人に聞けないの?
秘密保持の契約っての
結んじゃってて。
(砂里)ふ~ん。
私なら 大貴に
何でも話しちゃうけどな~。
頼れる弁護士先生だもん。
フッ。
そっか。
弁護士から聞き出せば…。
3年前の訴訟。
リゲル法律事務所…。
(蟹江)《相手は
リゲル法律事務所の
エリート弁護士》
あっ。
(砂里)えっ?
♬~
(美波)イェ~イ。
(蟹江)イエス。 ハハハハ…。
(美波)ダブルデートなんて
とても新鮮です。
いや~ 彼が
君を 一目 見たいと言っててね。
蟹江先生の のろけが すごくて。
(美波)ホントに?
(蟹江)ハハハハ…。
美人で聡明な弁護士だって。
のろけではないさ。
客観的事実を述べただけだ。
(美波)もう 恥ずかしいじゃん。
(蟹江)恥ずかしがることないさ。
君は じゅうぶんに美しい。
(美波)え~ もう一回 言って。
(美波)どれが いいかな~?
(蟹江)今のじゃ 重いんだろ?
(美波)うん。 ちょっと重い。
(蟹江)10じゃ 全然 駄目なの?
(美波)う~ん…。
(砂里)あ~!
彼女と接触したいのに
全然 離れないな。
(砂里)しょうがないよ。
取りあえず
今日は デート楽しもう。
だから これは
そういうのじゃない…。
(砂里)はいはい。 分かってます。
私は 仕事に付き合ってるだけ。
けど 大貴
私 本気だからね。
いや 何が?
あのときのキス。
いや… 何 言ってんだよ。
あっ ちなみに 彼女
蟹江先生のこと
好きじゃないと思うよ。
何で?
先生が 目をそらすと
彼女の笑顔が ふっと消える。
あれ 作り笑顔だよ。
ホントだ。
(砂里)蟹江先生って お金持ち?
えっ そういうこと?
教えてあげた方が
本人のためかもよ。
砂里 言える?
無理。
だよね。
(蟹江)何の話だ?
えっ? あっ。
いや 何も。
袴田さんは?
(砂里)何が狙いですか?
(美波)えっ?
お金?
それとも 蟹江先生たちの事務所に
移籍したいとか。
先日
ある裁判で お見掛けしたの。
蟹江先生 すてきだったわ。
知的で 男らしくて。
(砂里)ふ~ん。
で ホントは?
法律事務所の報酬って
まちまちなの。
彼の事務所 給与水準がいいの。
(砂里)あっ じゃあ 私の彼も…。
(美波)当たりよ。
(砂里・美波の笑い声)
(蟹江)あっ おかえり。
(砂里)痛っ。
えっ?
(砂里)痛た…。
大丈夫?
(砂里)
ごめん。 大 今日は帰ろう。
痛~。
ああ。
あっ じゃあ 僕らは この辺で。
(蟹江)おう。
失礼します。
では われわれは どうするかな。
一度
あなたの事務所を見てみたいわ。
実は 夜景が自慢でね。
(砂里)はい。
これ…。
(砂里)大貴と彼女
話す機会なさそうだったから
取ってきちゃった。
マジで?
直接 お邪魔して
必要な資料 見てきなよ。
(沢城)では 閉廷します。
≪(ドアの開く音)
(沢城)急に来られても困りますよ。
あのとき
あなたが 急に来られたとき
私は そう言いましたっけ?
(沢城)あなたには
返しきれない恩がある。
(沢城)この辺りでしょうか?
画面で見てください。
プリントすれば 記録が残ってしまう。
あっ これだ。
他にも ありそうですね。
あっ ほら これも。
うん。
これもだ。
(店員)失礼します。
煮込みでございま~す。
(真琴)ありがとうございま~す。
(店員)はい。
(真琴)
ここの煮込み 最高ですから。
(伽耶子)聖澤さんが選ぶ店は
信頼してるから。
でも こういうの 久しぶりですね。
何か愚痴でも?
私は 何も。
あるのは…。
えっ?
悩んでるんじゃない?
悩んでるっていうか…。
鈴木先生のこと?
どうして…。
今夜の酒のあてにさせて。
1杯だけ。
1杯じゃ済まないかも。
(あくび)
突然の深夜作業
勘弁してほしいよ。
(電子音)
どう思います?
でも キスしてたってことは
やっぱり
その子が恋人なんじゃない?
あなたのこと 積極的に
誘ってくるわけじゃ
ないんでしょ?
そうなんですけど…。
あなたの気持ちの
収まりがつかない。
だったら
やっぱり 自分で
確かめるしかないんじゃない?
私は あなたを応援する。
そう言ってもらえると
頑張れるかも。
♬~
「2015年 不当解雇訴訟
被告 華村百合」
原告は
「香西さな恵」 これだ。
♬~
この会社って…。
あっ。
私も 長いからね
こういう やからは
何度も見てきた。
警察に通報を?
弁護士でしょ?
いちいちしてたら
警察に嫌われますよ。
フッ。 金で解決したいと?
私は 何も言ってない。
う~ん… じゃあ
恐喝じゃ訴えられないってわけだ。
ハハハハ…。
長いこと働いてりゃ 知恵も付く。
相手のレベルも分かる。
さすがだ。
杉並区 阿佐ケ谷在住の
諸星 和彦さん。
奥さんの琴美さんは お元気で?
奥さんは 生け花教室で
かなりの もうけを 出してるが
何年も申告してない。
知れたら あなたの給料は ぱあだ。
私も
長いこと働いてきてるんでね
こういう やからは
何度も見てきた。
私のレベルは
あなたが思うより上だ。
だが リスクを冒そうとする人間は
嫌いじゃない。
これは
あなたの奥さんの個展への
ご祝儀だ。
渡すかどうかは
私は 知ったこっちゃないがね。
行くぞ。
すいません。
でも
だいたいのことは把握できました。
百合所長は 傘下に
新会社を 幾つも つくっては
壊しを…。
ペーパーカンパニーだろ?
えっ?
最近じゃ
YRコンサルティングって会社が
それに当たる。
2日前に消滅したがな。
甲斐先生も調べてたんですか?
僕が動くの
あんなに反対してたのに。
お前は 何した?
勇み足で 邪魔してただけだ。
よく考えろって言ったろ?
頭 冷えたか?
はい。
あの… すいませんでした。
あっ さっきの金は返せよ。
えっ?
いや 幾ら渡したんですか?
封筒 結構 分厚かったですよ。
いや…。
他にも 12社ほどの名前が
資料に載ってました。
コンサル料の名目で
料金を上乗せし
別会社に入金させてた。
違法行為です。
どこで その資料 見たの?
えっ? あっ…。
(チカ)これ以上
危ない橋を渡らせないで。
橋の上で 立ち往生してたのを
助けただけですよ。
ところで
この期に及んで
まだ 政治に興味はないと?
(チカ)彼女は
経協連の理事でもある。
業界に 多大な影響力を持つ
人間よ。
戦うなら 120%の勝算が必要。
その物証 必ず手に入れて。
えっ 何してんだよ。
(健斗)見ろよ。
おっ。
(健斗)ハハハハ…。
えっ?
(健斗)盛大に
フラれたみたいだな。
てか 何で 俺の席で見てんだよ。
(健斗)自席で見るのは
リスクがあるだろ?
(蟹江)諸君。
あっ… はっ? いや ちょっ…。
あっ。
来たまえ。
蟹江先生 あれは 僕じゃなくて…。
(蟹江)彼女は
なぜ 怒ったと思う?
えっ?
彼女を オフィスに連れ込んだ。
そこまでは
いいムードだったんだ。
だが 彼女が 急に怒りだして
部屋から出ていこうとして…。
フランス映画でも見たことのない
ケースだ。
ここに連れ込んだのは
彼女が望んだから?
そうだが?
(美波)堂々と自白するのね。
事務所に侵入したの?
失敗したんです。
あなたは 見事
うちのファームに侵入しましたが。
(美波)何を言ってるの?
私は 蟹江先生に誘われて
そちらのオフィスに。
あなたは 最初から
ある資料を手に入れたくて
蟹江先生に接近した。
真島ホールディングス税務訴訟についての
資料を。
オフィスに入った あなたは
1人で行動するために
怒ったふりをして
蟹江先生から離れた。
(蟹江)《おっ…》
そして 資料室に入って
目当ての資料を 奪い去った。
けさ 資料室を確認したら
ゆうべと位置のずれた
案件ファイルが
1つだけ ありました。
中身も見たことがあるんで
具体的に 何がなくなったのかも
言えますよ。
そんなの
覚えてるわけないでしょ?
僕の記憶だけじゃない。
防犯カメラの記録にも 残ってる。
何をしてほしいの?
2015年 YURI綜合会計事務所の
不当解雇訴訟についての資料。
協力してくれれば
僕が見たことは 目をつぶります。
(美波)返すわ。
訴えたいなら 好きになさい。
さっき
うちの警備員が首になった。
えっ?
あなたの求めている資料も
きっと もう 廃棄されている。
あなたのために言うわ。
その件は もう 追わない方がいい。
(百合)あの弁護士先生の処分は
どうなった?
今 厳正に対処してる。
そうなの?
こそこそ 嗅ぎ回ってるっていう
情報を得たけど。
(百合)ねえ チカ
あなたのような戦友がいること
誇りに思う。
こんなことで
私たちの関係が崩れるの
くだらないと思わない?
また 一緒に
おいしいワインが飲みたいわ。
私も そう思うわ。
(真琴)例の会計士の件ですか?
あっ… そう。
駄目だ。 やっぱり 公開情報じゃ
証拠には たどりつけない。
もう一回 忍び込みたいけど
どうせ もう 資料はないだろうし。
(真琴)一度は見たんですか?
うん。
でも 戦うには 物証がさ…。
(真琴)なら
もう 持ってるじゃないですか。
ここに。
えっ?
それを吐き出せば
複写したのと一緒です。
言ってください。
私が タイプします。
君が?
この事務所も
被害に遭ってたんですよね?
これは 私たちの戦いです。
「第7条 当会社の株式
(自己株式の処分による株式を
含む。)
および 新株予約権を
引き受ける者の 募集において、
株主に
株式 または 新株予約権の
割り当てを受ける権利を
与える場合には、」
「このようなことから、原告は」
で ここで改行。
「経理経営アドバイザリー契約書」
「幸村・上杉法律事務所、
YURI綜合会計事務所
および
株式会社L&Cファームは、」
うん。 ペーパーカンパニーの
金の流れを 追ってほしい。
そうだ。
頼んだ。
(伽耶子)
シニア昇格 早々 徹夜ですか?
徹夜はしない主義だ。
念のため 着替えのスーツを。
(真琴)できた。
じゃあ ここも
句読点の位置を変えて…。
よし 完璧。
じゃあ 私
これも コピーしちゃいますね。
ああ。 あっ。
すいません。
♬~
≪(蟹江)こんな時間まで
残ってたのか。
何をしている?
うちは
社内恋愛を よしとは していない。
分かってるな?
あっ ええ。
あっ ごめん。
≪(ノック)
≪失礼します。
♬~
♬~
用件は こちらの先生の
処分についてよね?
いいえ。
あなたとの訴訟についてです。
どういう意味?
言葉のとおりよ。
あなたを訴える。
あなたは ペーパーカンパニーを
つくっては壊しを 繰り返し
10年以上にわたり
水増し請求してた。
その金は どこへ消えたんですか?
大河原さんも 香西さんも
それに感づいたため
切り捨てられた。
証拠は あるの?
ここに 一式。
(百合)どうして?
「どうして」とは?
違法に収集された証拠は
裁判では 採用されない。
では ここにある書類を
本物だと お認めに?
認めてない。
うん。 でしたら 証人を。
♬~
以前 あなたのデスクの上に
L&Cファームの資料が
広げて置かれていた。
3社目の
ペーパーカンパニーですね?
その中に ある。
(大河原)私が 人より
優れた記憶力があることを
ご存じですよね?
「本件契約のYURI綜合会計事務所
及び L&Cファームの
コンサルティング料は
YURI綜合会計事務所が指定する
銀行口座に
請求額の87%
株式会社L&Cファームが
指定する銀行口座に 13%を
毎月 25日限り
振り込み 支払うこととする」
あの資料の意味が 今なら分かる。
そして それが本物かを
確かめることも。
これでも まだ
お認めになれないようでしたら
法廷で話しましょうか。
そうすれば
全て 明らかになります。
あなたが 側近の会計士を
切り捨ててまで 隠したかった
金の流れについても。
経協連の皆さんも
気が気じゃないでしょうね。
賄賂を受け取って
見て見ぬふりしてたんだ。
世間に知れたら…。
大騒ぎ。
(百合)あなたたち
うちの顧問弁護士でしょ?
依頼人を訴えるつもり?
われわれが訴えるのは
YURI綜合会計事務所じゃなく
このペーパーカンパニーの
所長です。
そこに 代理関係はない。
お願い。
この件は 内密に処理して。
見過ごせる規模じゃない。
チカ
私たち戦友でしょ?
あなたが 去年 招いてくれた
パリの別荘。
あの資金は うちから
水増し請求した物だったのね。
戦友だからこそ
裏切りは 許さない。
♬~
お疲れさまでした。
お疲れ。
これで 大河原さんは 復職を。
いや 無理だろうな。
えっ?
一度 剥がれた メッキは
戻せない。
それに
あの会社は もう 終わりだ。
(大河原)もう 何も未練はない。
力 及ばず すいませんでした。
(大河原)いや。
確かに 私は 偽の会計士だ。
その分 苦しんだ。
だが その分 強くもなった。
それに
経歴は 偽物でも
この頭脳は 本物だ。
君の頭脳と同じくね。
えっ?
君が作った資料
コンマの位置が ずれていたぞ。
仕事は 丁寧に。
あっ… はい。
これから 第2の人生だ。
少年野球のスコアラーに
内定したんだ。
道は いくらでも ある。
後悔はないさ。
君の事情は 知らないが
君は 本物の弁護士だ。
♬~
(砂里)昨日も寝てないでしょ?
疲れてると思ってね 今日は…。
砂里。
(砂里)んっ?
話したいことがあって。
ああ… うん。 後にしよっか。
砂里
ごめん。
俺
お前のこと
妹としてしか見れない。
ごめん。
フッ…。
何 真面目に言ってんの?
別に 私 告ってないから。
いいんだよ。
大貴の気持ちは 分かってる。
何年 一緒にいると思ってんの?
ハハ…。
フフフ。
いいの 妹で。
その代わり 大切にして。
うん。 もちろん。
フフ。
あっ シチューの前に サラダ。
(チカ)まあ
理事が 5人も辞任を?
えっ?
私に 経協連の理事を?
謹んで お受けいたします。
ええ。 また あらためて。
おめでとうございます。
いい方に転がって よかったわ。
甲斐先生も
シニアパートナーらしい
振る舞いだったし。
何も変わってませんよ。
鈴木先生を守ろうとしたでしょ?
ファームの利益を
守っただけです。
でも 時には 冷淡さも必要よ。
私が 今回 あなたの立場だったら
彼を切ってた。
あなたに 敵が多いわけだ。
(砂里)ねえ お兄ちゃん。
(遊星)んっ?
(砂里)一緒に 静岡 帰ろっか。
(遊星)どうしたんだよ。
(遊星)大と 何かあったか?
お前ら まさか
付き合ってるってことは
ないよな?
(砂里)ないよ そんなこと。
何 言ってんの?
(遊星)砂里。
(砂里)大にはね…。
(砂里)好きな人がいるの。
誰だよ その相手。
(砂里)誰でもいいでしょ。
職場の人だよ。
これを 全部 覚えろ。
15分したら戻る。
いや 15分って…。
14分で いいのか?
10分あれば。
か~。
フフフ…。
≪幸村チカさんですよね?
何か?
≪鈴木 大輔…。
いえ。 鈴木 大貴について
話したいことが。
(遊星)彼は
ハーバードも出てなきゃ
弁護士資格もない
嘘っぱちの人間です。
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