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2018年12月4日 紙面から
中日が獲得したパイレーツ時代(4月)のエンニー・ロメロ(ゲッティ・共同)
竜に最速160キロを超える左腕が新加入だ。中日は3日、米大リーグのロイヤルズからFAになっていたエンニー・ロメロ投手(27)の獲得を発表した。推定年俸5000万円の1年契約とみられ、背番号は「70」。16年から2年連続でメジャー50試合以上登板の実績を誇る左腕には、ガルシアに代わる先発の一角を期待。与田剛監督(52)のもとで再建を図る新生竜の命運を左右する期待度MAXの剛腕だ。
ガルシアが今季挙げた「13勝の穴」を託す新助っ人が決まった。先発候補として白羽の矢を立てたのは、最速160キロを超えるロメロだ。退団が決まった勝ち頭のガルシアに代わるパワー投手系のドミニカン左腕が与田竜に加わった。
最大の持ち味は190センチ、103キロの巨体から繰り出す剛速球と鋭く曲がるスライダーだ。ナショナルズ時代の2017年7月のブレーブス戦では地元メディアが最速102マイル(約164キロ)を記録したと報道。「奪三振率が高く、常時154~5キロの直球を投げることができる。ガルシアに匹敵する活躍をできる能力を秘めていると聞いている」。西山球団代表の口調からは“13勝以上”の期待感があふれ出た。
まだ27歳と若く、ドミニカ共和国からアマチュアFAで17歳の時にレイズと契約した有望株。13年には2Aの球宴に選出された後、9月にメジャーデビューを果たした。16年に52試合、ナショナルズに移籍した17年も53試合に登板し、母国代表としてWBCにも出場した。
今季は左肩痛で2度の故障者リストに入った影響もあって8試合の登板にとどまったものの、中継ぎだけでなく先発でも活躍できるところを見せたのは大きな魅力だ。このオフはウインターリーグで9試合に登板。そのうち8試合が先発で2勝0敗、防御率0・83をマーク。43イニング1/3で投球回を上回る44三振を奪っている。
この日、球団事務所を訪れて西山球団代表にドミニカ共和国視察を報告した森繁和シニアディレクター(64)は「同じ時期の力を見れば、ガルシアと変わらない。球はもっと速いかもしれない。あとは勝ち運があるかどうか」と、こちらも“ガルシア以上”と太鼓判を押した。
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