先の記事
の中で、HER2陽性の新薬として
開発が進んでいる、と書いた、
抗HER抗体薬物複合体(ADC) DS-8201の
第一三共さんが、
2018/11/28
開発提携について』
をニュースリリースしましたね。
DS-8201は、ハーセプチンのバイオシミラー
(こちらも、11/28に販売開始がニュース
リリースされていますね)
に、低分子化合物をくっつけた、
抗体薬物複合体(ADC)。
カドサイラT-DM1と似たような薬剤。
第2相臨床試験結果で、
HER2低発現でも効果が出ていました。
DS-8201の第3相臨床試験の登録が開始
されていますが、
HER2低発現のIHC法のコンパニオン診断薬
の開発、製造、商品化について、
ロシュ社と提携した、とのことです。
IHC法って、+3(強陽性)とか、+2(陽性)
という免疫組織化学法。
※治療前の+3の画像はもらい損ねちゃった
けど、術前化学療法後の+2の画像は
こんな感じの。
(ガイドラインのサンプルと同じ)
現在、標準でハーセプチン治療になるのは
+3で、+2だとFish法でHER2遺伝子増幅が
一定以上とされています。
(私は2.3で、ハーセプチンが使えるレベル
でした)
低発現ってからには、現状の方法だと
ハッキリ識別できないから、
もうちょっと精緻に染色できる薬を
開発するってことなのかな、と思います。
何にせよ、ロシュさんと提携したって
ことは、スムーズに進むってことだと
思います。
しかし、第一三共さん、
免疫チェックポイント阻害剤は
だいぶ前にBSM・オプジーボと提携し、
直近でMSD・キイトルーダとの提携で
DS-8201+キイトルーダの第1相試験を
準備しているところだと思います。
アテゾリズマブ(テセントリク)とは
組まないのね…。
ロシュ/中外さんが
カドサイラ+テセントリクで
してくれるのかな?
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私のブログの関連過去記事
『9/21
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