R45 ALL THAT 補足 (文&色えんぴつ画 柳田光司)
「R45オールザットらじヲ」を担当しています「柳田光司」です。
「柳田?誰やねん?お前?」というクレームを少しでも解消するため
「長~い 長~い自己紹介」をさせていただくことになりました。
#21『パーマネント・ソング』(2018年3月23日OA)
先日、名刺交換をした某放送局の方から小声で言われました。
「F・OH‼(エフ・おー!)毎週聞いていますよ!」って。
ごめんなさい。
ものすごく嬉しいのですが…恥かしくてうまく反応できないんです。
「FMだから、70、80、90年代の日本語ロックはNGなんですか?」
「それとも、柳田さんが嫌いなだけですか?」って質問されます。
確かに、これまでの選曲は「谷口キヨコ」と「謎の判定人」の顔色を伺い
「FMラジオ」に過剰なまでに緊張していたのは間違いございません!
…でも、この日の放送から完全に吹っ切れました。
1968年(昭和43)生まれです。
高校に入学したのが、1984年(昭和59)4月。
1984~85あたりの≪SONYミュージック世代≫ど真ん中です。
街のレコード店やラジオ、有線放送から「SONYミュージック」の洪水。
両肩からは絶えずヘッドホーンのイヤー(耳)部分をだらりとさせていた世代。
アメリカやイギリスからの洋モノPOPやROCKやFUNKが
『MTV(ミュージック・TV)』から湯水のごとくあふれていました。
…とはいえ、音楽をはじめ各種情報は曖昧模糊(あいまい・もこ)
海のムコウからやって来る情報を解析する音楽評論家も怪しい存在でした。
音楽専門誌『ミュージックマガジン』でさえ、
「徹底比較!マイケルジャクソンVSプリンス」という
おバカな特集が、真顔で組まれていた「うさん臭い」時代でした。
ちなみに当時「エピックソニー」にいた面々は…
『TMネットワーク』『渡辺美里』『大江千里』『大沢誉志幸』
『小比類巻かほる』『バービーボーイズ』『LOOK』
『ザ・ストリートスライダース』『岡村靖幸』…そして御大『佐野元春』
バンド色が濃かった「CBSソニー」に在籍していたのは…
『久保田利伸』『爆風スランプ』『聖飢魔Ⅱ』『米米CLUB』
『PSY・S』『プリンセスプリンセス』『レベッカ』…そして新人『尾崎豊』
…まさしく、日本のミュージックシーンは「SONY」中心。
80年代を彩った邦楽アーティストが多数所属した
Epic、CBSの両ソニーの面々が「歌謡曲というジャンル」を、
“時代遅れの産物かのように”こき下ろしていく。…そんな時代でした。
シーンを牽引していたのは、佐野元春のバックバンド。『ザ・ハートランド』のキーボーディスト・アレンジャーであった『西本 明』さん。
後に、尾崎豊『I LOVE YOU』
渡辺美里『My Revolution』
白井貴子『Chance!』などのレコーディングに参加する西本さんを抜きにして、80年代のソニーミュージックはなかったでしょう。
象徴的だったのは、84年に発売された尾崎豊のセカンドシングル
『十七歳の地図SEVENTEEN'S MAP』。
当時を知るひとりとして、何もかもレジェンド化されていく「尾崎 豊」
過剰なほど歪曲化されていく「OZAKI」に抵抗がありました。
特に『十七歳の地図』は、最たるケースでした。
BOSSこと「ブルーススプリングスティーン」の『Born to Run』
佐野元春の『アンジェリーナ』の影響下だとわかりながらも…
過剰なまでに譜割りを無視した歌詞を早口で消化していく“あの感じ”。
…でも、すいません!
…なんだかんだ言いながらも「原付にまたがりながら歌って」いました(汗!)
で、その系譜でいえばデビュー当時からアイドル路線を封印。歌謡曲を鼻っから小馬鹿にした生意気な十代だった『吉川晃司』もお気に入りでした。
1984年。吉川晃司は、凋落していたナベプロの起死回生のために登場。
『沢田研二以来の大型新人』という触れ込みでシングル盤デビュー。と同時に銀幕の主演を飾った。吉川は芸能界の首領「渡辺晋」が手掛けた最後の切り札だった。
隙間だらけの軽いサウンド。
キメ毎に入る過剰なキーボード。
歯切れのいい歌詞。巻き舌でシャウトするロング・センテンス。
デビュー曲『モニカ』は「沢田研二」「佐野元春」を頂点とした系譜でした。
「日本語」の「歌詞」をいかにリズムに乗せるか? 譜割りするか?
今ならラップ選手権に燃える高校生の感覚に近いのかな??
母音をそろえた「頭韻(とういん)」
「脚韻(きゃくいん)」の配置でリズムをキープON!
今も昔も“日本語の歌詞”にこだわるミュージシャンたちの執着心。
そのむずかしさ、気持ち良さ。ものすごくわかります。
そんな、私が「パーマネント・ソング」で推薦した曲は…
≪子門真人≫の『ロンリー仮面ライダー』
なぜ?私がこの曲を推薦したのか?
気になる方は、ラジコのタイムフリー(1週間無料サービス)でも
番組をお聞きください!
50歳を目前に、まさかのラジオデビューした私「柳田光司」宛の
応援メール、ハガキ、郵便なんでも結構です。
一行メッセージでもかまいません。必ず目を通させていただきます。
こちら「R45 ALL THAT 補足」も読んで下さいね~!
次回の『R45 ALL THAT “らじヲ”supported by Joshin』は、
3月30日(金曜日)夜9時から。
第22回のテーマは、歴史シュミレーションゲーム「信長の野望」
第一作目の発売を記念して…『織田信長に捧げる1曲』
来週も お付き合いのほど よろしくお願いいたします。
谷口「わー、わー、言うてます!」
柳田「お時間です!」
2人「さようなら!」 …(つづく)