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富山新聞

厄除面を作る巫女=3日午前10時40分、小松市の安宅住吉神社

厄除面づくりピーク 小松・安宅住吉神社

2018/12/03 14:48

 小松市の安宅住吉神社で、正月の縁起物「厄除(やくよけ)面」の製作がピークを迎えている。3日は巫女(みこ)7人が手作りの面に筆で目や口を描き、参拝者の家内安全などを願った。

 

 厄除面は歌舞伎「勧進帳」で知られる安宅の関守・富樫家が約800年前に同神社に奉納したと伝わる翁(おきな)の面をかたどっている。縦8センチ、横5センチほどの大きさで、厄を吸い取るほど顔が黒ずみ、神棚や床の間に飾ると御利益があるとされる。厄除面作りは昭和初期から続いており、全国唯一の取り組みという。

 

 巫女は重ね張りした和紙にエナメルや墨汁、柿渋などを塗り、目や口は金粉や赤色の顔料で描いた。20日までに5千個を完成させ、元日から祈祷を受けた参拝者に配布する。